アメリカン・ホラー・ストーリーの第三話、まずオープニングはアリーのご近所さんがピエロ達に襲われるシーン。
この襲われている夫婦は、アリーもかかっている精神科のドクターの顧客。
アリーとはご近所という以外にも、そういう共通点がある。
で、アリーはピエロ・穴・血の恐怖症だけど、この夫婦の奥さんは閉所恐怖症。特に棺桶に閉じ込められることを極度に恐れるタイプだ。
そしてこの奥さんとダンナの自宅が、例のピエロ軍団に襲撃され、なんと生きたまま棺桶に閉じ込められて殺されてしまう。
えっ、これ奥さんの棺桶(閉所)恐怖症を知っているドクターもピエロ軍の一員って事か??
そしてもちろん殺人現場には大きなスマイリーフェイス的なマークが。
これ、スマイリーフェイス、またはレッドジョンのマークに、少し血を垂らしたような感じ。鼻血かな?
Alguns leitores de Watchmen (DC Comics), perceberam que a marca deixada pelo culto em #AHSCult é bem similar ao símbolo da equipe de heróis. pic.twitter.com/SQtuh3rsQS
— American Horror Story Brasil (@AmericanHSBr) 2017年9月24日
前回、メキシコ人従業員を射殺したアリーは人種差別デモにあう
そして今回、この設定はさすがアメリカン・ホラー・ストーリー!と思ったのは、前回の停電時に、ピエロやテロリストと勘違いし気が動転していたアリーが玄関扉で射殺してしまったメキシコ人従業員の事件のこと。
これは精神的に問題を抱えるアリーが、ピエロ軍団(カイの一派だと思う)に追い詰められて暴発した件なんだけど、とりあえず法的には自分の家ということもあり無罪。
でも、トランプ氏が大統領選で勝利した直後のアメリカなので、移民(特にメキシコなどヒスパニック系)と白人の対立が煽られていたご時世。
なのでアリーは、本来民主党(リベラル)派なのに、人種差別主義、ヒスパニック系を嫌悪するタイプとして認識されてしまう。
この設定はね、オカルト・スリラーとしてすごくキレがあると思う。
さらに、ここに極右翼的で白人至上主義者的なカイがアリーを助けるとか言って近づいてくる(笑)
精神に問題を抱えている上に人種差別主義者にされ、民衆から避難を浴びるアリーは、「君を必ず守る」と言うカイに少しずつなびいてしまう。
そして家に帰ったアリーに前回登場したナゾの夫婦が訪ねてくる。
個人的にはこのシーンが最高に面白かった。ほんと笑ったな。
射殺の件から、来客に怯えるアリーのもとに来たのは越してきたばかりのお隣さん夫婦。
フレンドリーな付き合いが始まっていたはずのお隣さん夫婦とアリー一家だけど、訪ねてきたお隣さん夫婦はソンブレロ(メキシコのつばの長い帽子)をかぶっている(笑)。
人種差別主義者!人殺し!と、一方的にアリーを責め、タコス屋のクーポンを投げつける(笑)
私達の近所から出て行け!と叫ぶ夫婦にアリーはビックリ。私のほうが先に住んでる!!と言うと、夫婦は「ネイティブアメリカンにもそう言えば?」だって(笑)
バリバリのリベラルのはずのアリーに、カイの仲間のお隣夫婦にこういうセリフを言わせるセンスがすごい。
そういえば、お隣夫婦とサミュエルズ刑事が一緒にくつろいでいたのも笑ったなあ。
やっぱりサミュエルズも仲間だったか。
緑色の煙を撒き散らす深夜のトラックの正体は?
夜中にアリーの住宅地に現れるナゾのトラック(笑)
この漆黒のトラックが、緑色の煙を撒き散らしながらアリーの住宅地を徘徊している。
トラックが撒いているのは緑の霧なので、もう見た目毒ガスそのもの。
そして翌朝、アリーの家の庭には30匹以上のカラスが死んでいた。
役所に電話をしても取り合ってもらえず。
これもカイの一派の仕業なのかな?
何にしても、このトラックの思惑、目的が気になるね。
アリーの家族がシッターを募集?
緑の霧の朝、前回アリーを置いてサッサと帰ったウインターが出勤してきた。
アリーはもちろんウインターに怒るが、アイビーにたしなめられウインターと和解する。
笑顔を戻った3人だが、家のドアが開いている。ウインターはさっきの男が新しいシッターかと思ったと言う。
アリーの息子、オジーにはウインターというシッターがついているので、アリーが今回の時点でシッターを募集することはないはず。
「男!」とビビったアリーとアイビーが家の中に入ると、素っ裸のオヤジが(笑)
男が言うには、「欲情したレズビアンズが絶倫男を募集」という広告が出ていると(笑)
そして本当に出ていた。
その後に、例の精神科医にその相談をすると、精神科医が見た広告には、「応募には電話もメールの不要、ただハードに勃てて内に入っていて下さい」的なメッセージが(笑)(笑)
アメリカン・ホラー・ストーリーは伝統的にギトギトのシモネタが好きだ。
もうどうしようもない、下品極まりないシモネタを使ってくる。
これは毎回のことだけど、今回のはその中でもトップクラスの下品さだ(笑)
いや、ライアン・マーフィー、下品な笑いにかけては史上最高の男だ。
アリーの周りは敵だらけ
お隣さんはもちろん、シッターのウインター、精神科医のDr.ヴィンセント、刑事のサミュエルズと、主要な登場人物のほとんどがカイの仲間。
そのカイも、アリーに言葉巧みに近づき懐柔寸前だ。
んー、、こう考えると、やはりカイとアリーの間には、過去に深い問題があったとしか考えられない。
一応、カイは革命を起こすことを目的としているようだけど、アリーとのことは革命とは無関係な気がする。
たまたまで、そこまで執着するってのは考えにくいからね。
そして今回は、ウインターとのイチャイチャシーンを動画で流され、アイビーとの仲も壊れてしまったアリー。
オズも失いかけているアリー。
さあ、これからどうなるのか? アメリカン・ホラー・ストーリー カルトは本当に面白い。
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