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アメリカン・ホラー・ストーリー カルト E4 / 「11月9日」

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アメリカン・ホラー・ストーリー カルトのE4は、カイがどうやって仲間を募ったのか? どうやってピエロ軍団を集めたのか?の解説回だった。

これが結構驚きというか、なかなか凝った構成だった。

そして早くも、なぜ悪役のカイが、主役のアリーを狙っているのか?の答えまで判明した。

まずカイの話から始めると、どんなカルト集団でも、カルトのリーダーというと何かしらのカリスマ性を持っているもの。それが正しいか?正しくないか?は別として、カルトのリーダーというのは、信者に対して強烈なカリスマ性を感じさせているものだ。

ではカイのカリスマ性とは?

 

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カイのカリスマ性は、怒りを感じている者に行動を起こさせるパワー

ピエロ軍団がなぜカイに従っているか?の答えは、今の社会、現状に大きな怒りを抱えている人に対し、恐怖を与える行動で社会を変革させようというパワーにあった。

カイが示した怒りに対する行動力は、怒りの対象を殺害すること。

カイは巨大な怒りを抱えている人を探し出し、その人と直接コンタクトをとる。

その後、相手に怒りの存在を認めさせ、それに対して行動を起こせ!と煽る。

で殺人を始めるわけだけど、カイはこれを自ら先頭に立って行うから始末が悪い。

怒りが爆発寸前の人々は、カイの強い行動力を見て彼に強く惹かれていく。

 

まずはアリーの隣に越してきた夫婦のダンナ「ハリソン」の場合。

職(フィットネスジムのトレーナー)を失うわけにいかない状態のハリソンは、上司のいじめに耐える日々を送っている。

そこにカイが「やっちまえ!」的な煽りと、君はグレートなんだ!それを取り戻せ!という、いかにもカルトの教祖、またはトランプさんが言いそうなスピーチで煽りまくる。

そんなハリソンに最悪の知らせが・・なんと彼の自宅が差し押さえられてしまうとのこと。

自宅を失いボロボロの状態のハリソンに、カイは近づき煽りに煽って上司を殺させる。

 

次にTVリポーターの女性。彼女は本番オンエア中に一般市民にシモネタで何度もからかわれる。

上昇志向の強い彼女だが、視聴者に足を引っ張られるは、美人の後輩に職を奪われるは、上司には全く認められないはで、怒りが爆発し視聴者を殴打し職務停止に・・・

そこにカイが現れる。素直に誘いに乗らない彼女に対し、カイはライバルの美人リポーターを番組中にピエロの姿になって惨殺する。

このカイ達の衝撃的な行動に、リポーターは落ちてしまう・・・

 

ところでこのカイの仲間、注意して見ると全員がマイノリティ、または社会的弱者。

ハリソン、アイヴィーはゲイ、TVリポーターの女性は黒人、ハリソンの妻は元ガン患者で貧困・現在無職。

何度も画面に映るトランプ大統領の演説シーン、今回のタイトルは大統領選挙日(開票日)。

毎回ゲイを中心にしたマイノリティを扱うアメリカン・ホラー・ストーリーだけど、今回はトランプさんの政策とそれに揺れたアメリカに対するメッセージ、マイノリティと社会的弱者に厳しいとされるトランプ大統領の政策へのメッセージに溢れている。

 

アリーの妻、アイヴィーもやはり・・

アリーとおしどり夫婦だったアイヴィー、どことなく不審な感じがしていたが、やはり彼女もカイに取り込まれていた。

アイヴィーの場合はカイというより、カイの妹・ウィンターに捕まっていた。

うすうす感づいていたけど、この設定はホラーやサスペンスでよくある手法。

特にアイヴィーのように、とても良心的な雰囲気を持つ者がこれをすると、その効果は強烈。

アリーとウィンターのキス(浮気)シーンも、カイ(またはウィンター)に仕組まれたものだったってことだ。

100%アイヴィーを信じているアリーが、これからどう壊されていくのか?すごく楽しみだね。

 

エマ・ロバーツ、今回はゲストで1話のみ出演

エマ・ロバーツが今回の「カルト」に出演しているのは知っていたけど、レギュラーではないみたいだ。

というか、今回初登場でいきなりピエロ軍団にメッタ刺しにされて、アッサリと死んでしまった。

マジか・・と思ったけど、このチョイ役的に見えて、実はそうでもない扱いをされるのは、さすがエマ・ロバーツ。

ホラーで惨殺される役といえば、当然、美形・セクシーな服・人気者・性格最悪のビッチと相場が決まっている。

そしてもう一つ、この法則には「基本ティーン」というのがある。

エマ・ロバーツは20代後半だから。

でもこのビッチ役で扱われるというのは、彼女がまだまだルックスだけで勝負できるモノを持っているという証拠だ。

これをエマ・ロバーツが喜ぶのか?って思いそうだけど(笑)、こういうのも全てコメディにしてしまうのがアメリカン・ホラー・ストーリー。

さて、カイとピエロ軍団の背景が見えてきて、俄然面白くなってきたアメリカン・ホラー・ストーリー、次も期待大だ!

 

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