今回は冒頭から重要なシーンがいくつかあった。
まずカイの兄、精神科医のヴィンセントについて。
ここまでの感想で何回か書いたきた、カイとヴィンセントは普通に中の良い兄弟で、ヴィンセントはカイのカルトの一員でもあるというのは完全な間違いだった。
ヴィンセントはアリーの情報も漏らしていないし、カルトにも関係なし。ましてピエロ軍団のことなど知りもしなかった。
そうなんだ・・と思いながら見ていたけど、そうなると当然、ヴィンセントには何か重要なストーリー上の役割があるんだろうと推測できる。
事実ヴィンセントは今回アリーと再会し、カイを精神病院に入れる提案をする。
ああそういう流れかぁ、なんて見てたら、なんとヴィンセントはカイにコロッと殺されてしまった。
ええっ・・じゃあなんで?? つーかヴィンセントは何のために出演したんだ??
ま、ヴィンセントの件は流すとして、もう一つあった冒頭の重要シーンは、カイのカルトの女性メンバーが、男性メンバーからあからさまな差別を受けている事。
このシーンは結構重要で、要はトランプさんの主張と同じことをカイも主張(カイの場合は実践)しているという演出。
カイはトランプ思想そのものという訳だ。
もちろんトランプさんは殺人はしないが、主張自体はカイのそれと遜色ない。
今の所、トランプ大統領は言っていることを全て実現しているわけではないが、当選当時によく言われていた、「選挙に勝つために過激な主張をしているが、大統領になったら変わる」という説は、ほぼ間違いだった。
彼は本当にそう思って、そう発言していたっぽい。
それにしても、アメリカの極右的な保守派というのは、本当にカイの元に集まってきた若者みたいな感じなのかなあ。
よくありがちな、全米ライフル協会会員(支持者)で、アメリカの田舎に住んでいてLLビーンみたいなアウトドア風の服を着たあのタイプ。
日本の極右というと、今や街宣車に乗るタイプよりネトウヨが主力だけど、アメリカってなんかイヤーな雰囲気があるよなあ。
今、同じFOX(JAPAN)で放送しているホームランドにも、そういう系がたくさん出てきていたけど、あの感じってすごく危険な感じがする。
まあアメリカが本当にそういう方向に完全に舵を切るということは相当難しいと思うけど、トランプさんが大統領になるんだからなあ。
女性VS男性の構図は続く
今回のアメリカン・ホラー・ストーリー、最終的なテーマは男VS女となるように思う。
かなり重要と思われたヴィンセントはコロッと死んだが、カイにハッキリと対立する意思を示したビバリーは生き残った。*独房に入れられたけど。
そして今回、なんとあのアリーが裏切ってカイの仲間に(笑)。
アリーの場合は、アイビーから息子を取り戻すという意図があるから、ただ思想が変わったなんてものじゃないだろう。
きっとアリーもなにか企んでいるはず。
そしてこのアメリカン・ホラー・ストーリー カルトで、最も輝いている「ウインター」。
彼女は今回、ビバリーをハメた事になっているが、ウインターもなにか企んでいるのは確実。
女性全員がカイの男上位的な考え方にそうとう腹を立てている。
カイの最期は、女性によって殺られることになるのかな?
怪奇劇場の殺人ピエロと今回のエヴァン・ピーターズ
最期といえば、もしかすると殺人ピエロが関係するのかも?とも思うな。
あのピエロ、最初に残忍過ぎる登場をして以来、全く出てきていない。
このまま出てこないというのは、いくらなんでもありえないだろう。
そうすると、重要なところで再登場ということだろう。
まあね、あのキャラは殺人以外にすることがないから。
間違いなく誰かを殺すだろう。そしてそれは重要人物なのも確定だ。
殺人ピエロとともに、このアメリカン・ホラー・ストーリー カルトですごく気になっているのが、カイ役のエヴァン・ピーターズだ。
前々回のホテル時は、変な伯爵?男爵みたいな役だったので、恰幅の良い体型に貴族風の衣装だったけど、今回はずいぶんスマートになった。
シーズン1の頃ぐらいの体型だよねえ。
(この時のエヴァン・ピーターズ、衝撃的なカッコよさだった!)
今回のカイ役、そこまでハマり役とは感じないけど、そつなくこなしてる感はある。
でもこうやって役に馴染むというか、なり切るというのが凄いことだと思うよ。
もちろんこれまでのエヴァン・ピーターズは素晴らしかったけど、今回も十分に活躍している。
アメリカン・ホラー・ストーリーの常連のほとんどにも言えることだけど、エヴァン・ピーターズもどこかコミカルなところがあるのがいいと思う。
シリアスなんだけど、変な笑いがあるというか。
今回もサミュエルズ役のコルトン・ヘインズとヤッてたりね(笑)。
あれはどう考えてもお笑いシーンでしょ(笑)
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