今回は2014年に話題になった海外ドラマ、中でも今まで一度も書いたことがない2つの大人気海外ドラマについて書いてみる。
ブレイキング・バッド
まず1つ目は2014年、本国アメリカで賞レースを総ナメにし、日本でも大人気になっているブレイキング・バッド。
このドラマ、日本ではフジTVのCSで放送していたのを何度か見た事があった。
ただ自分の場合、CSフジはF1中継に合わせてしか契約していなかったので、残念ながら続けてみることは出来なかった。
でも最近はスーパードラマTVやHulu、DVDと、日本ではブレイキング・バッドの放送ラッシュなので、見る機会は多いよね。
特にスパドラでは、年末年始に一挙放送するそうなので、見たことがない人にはチャンスだと思う。
で、このブレイキング・バッド、放送開始直後からエミー賞の常連、そして最終回の放送が終了した後は「伝説の海外ドラマ」とまで言われるようになった。
終了後1年足らずで、いきなり伝説なんて大げさな~と思いそうだけど、このドラマが凄いのはストーリーや俳優の演技、面白さの他にも、その視聴者数の推移にあると思う。
アメリカの歴史的なTVドラマというと、視聴者数の移り変わりに8:2ぐらいに分かれる、あるパターンが存在する。
まず80%の方は、シーズン1の視聴者数が最も多く、その後それをキープしつつ、ゆるやかに下落→終了のパターン。
そして残りの20%は、シーズンのどこかで記録的な視聴者数を叩き出し、爆発的な大ヒットをするパターンだ。
どっちかというと、残り2割の方がそうそうたるメンバーが並んでるかな?
最近で言うと、Dr.ハウスやNCISなんかがこのパターンだ。
でもブレイキング・バッドは、このどちらのパターンにもハマらなかった。
シーズン1、2ではゆっくり視聴者数を伸ばし、3で人気に火が付き、4で確実なものとなる。
そして最終シーズンとなるシーズン5で、歴史的な視聴者数を記録し、人気の絶頂で幕を閉じた。
このドラマのストーリーはとんでもなくドラマチックだったけど、このドラマが辿った道のりもカッコ良すぎるほどドラマチックだった。
個人的にも、ここまですごいインパクトを多くの人に残した海外ドラマといえば、ホームランドぐらいしか思い当たらない。
ブレイキング・バッドのお気に入りキャスト
そんなブレイキング・バッドだけど、個人的に一番気に入っているところはキャストだなぁ。
ストーリーも素晴らしいと思うけど、この俳優陣の演技ね。
まあ、それは凄いこと、凄いこと。
持っている能力を全開にした~と感じたなぁ。
その中でもスーパーだと感じたのが3名。
もちろん主役のブライアン・クランストン(ウォルター)やアンナ・ガン(スカイラー)も素晴らしいけど、それ以上に記憶に残った3人の俳優がいる。
まずはジェシー役のアーロン・ポール。
ただのチンピラジャンキーを演じさせたら、コレ以上はないと思わせる完璧な演技。
でも彼の本当の実力は、ただのチンピラ以上の何かを発揮するところ。
正確に言うと、「発揮している演技」だよね。
こういうステージを用意すると、人間こんなに成長するんだなぁ・・なんて、この人には心底感動したな。
2人目はハンク役の「ディーン・ノリス」。
この人は最近ではアンダー・ザ・ドームのビッグ・ジムだね。
それ以外では、アリソン・デュボアでのスキャンロンの兄貴役を覚えてる。
あの役は、最低な悪党だったけど、この人のルックス的にコワモテの役しかあり得ないよね(笑)。
このブレイキング・バッドでも、アメリカンタフガイぶりを存分に発揮するんだけど、今回はそれだけじゃあなかった。
極悪非道なカルテルにビビる演技とか、その場にいたら確かにこうなるかも・・なんて親近感を覚えたなぁ。
この人も完璧なキャスティングの一人だ。
そして最後は、このドラマの中で最も強烈な印象を残した男、ガス役の「ジャンカルロ・エスポジート」。
この人はレボリューションのネヴィル少佐やワンス・アポン・ア・タイムのシドニー。
少佐やシドニーを見て、「凄いな、この人は・・」なんて思ったけど、ブレイキング・バッドでこんなケタ違いの演技をしていたんだねぇ(笑)。
この人には毎回驚かされるけど、その中でもこの「ガス」は伝説のキャラクターになったと思う。
親友が殺されたプールでのあの一件から、あそこまで精神を強化して、ついには頂点まで上り詰めたガス。
このキャラには凄いドラマがあったよね。
とても語り尽くせないような深いストーリーがあった。
それにしても、このガスのストーリーを短い時間でここまで心に焼き付けさせた演出は、本当に素晴らしいと思う。
ハウス・オブ・カード
そしてもうひとつの海外ドラマは「ハウス・オブ・カード」。
これも凄いドラマだよね。
ここまで日本では、シーズン1・2と放送されたんだけど、1より2のほうが印象に残った。
1では大統領に裏切られ、屈辱を与えられた主人公が復讐の階段を上っていくストーリー。
こういうストーリーは、その過程がすごくスリリングで面白いんだけど、ハウス・オブ・カードでは、なんとシーズン2で復讐も野望も達成してしまった。
これ今後どうするんだろう?という心配はあるよね。
もしかするとブレイキング・バッドのように、終幕が決まっているドラマなのかもしれない。
それはいいとして、このハウス・オブ・カードも脚本が素晴らしい。
ただの復讐物ではなく、ただの政治物でもない。
それより、自分の野心、自分の幸福を最優先にする人々のストーリーだ。
ここはなんとなくブレイキング・バッドと共通する部分でもある。
ハウス・オブ・カードのほうがより直接的なので、日本人からするとこっちのほうが汚く見えるのかな?
でもそういう部分以外でも、いろいろな登場人物のストーリーが興味を引く。
シーズン1での記者・ゾーイ、知事候補者のルッソ、2でのジャッキー・シャープ、ボディガードのミーチャム。
みんなドラマがあるんだよね。
あと、バーベキュー屋のフレディのストーリーも忘れられない。
あの時のフランクとのやりとりなんか、すごくリアリティがあったと思う。

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