海外ドラマ「ベイツモーテルS1 E10 / 暗闇」
シーズン1の最終話となる今回のベイツモーテル。
最初は全然期待していなかったこのドラマだけど、1シーズン通して常に面白かった。
内容もサスペンスで盛り上げるというより、じっくりストーリーを語るタイプだった。
中でもイカれた親子・街の謎・次から次へと現れる悪党達のストーリーは、全く飽きる場面がなかった。
ストーリー以外では魅力的なキャストが気に入った。
まずなんといってもノーマ役のヴェラ・ファーミガがいいね。
今回の演技でも、ずうずうしくてワガママ、他人のことは全く関係なし、誰もが自分に従うものだと思っているこの主人公を、完璧にこなしている。
それにしても、ノーマというこのキャラクターは面白いよなぁ。
たぶん多くの視聴者がこのイカれた美人ママが好き放題やるのを見たいということだろうね。
そのノーマの出番の中でも最近一番気に入っているのが、ノーマとロメロ保安官のシーン。
ずうずうしいノーマを前にしても、いつも全く動じないクールなロメロ保安官。
そんな保安官に対しても、毎回ズケズケと言いたい放題のノーマ。
そんなまるで噛み合わない二人だけど、今回のラストシーンでは、またまた秘密を共有するハメになった。
しかも今回ロメロは、アバーナシーを射殺する現場をノーマに見られているのを承知していた。
もちろんノーマの利益もあるからなんだけど、この一件でロメロが悪党なのかは分からなくなった。
もしかすると、本当に町を守るカウボーイ的な保安官なのかもしれない。
とにかくベイツ・モーテルでは、ストーリー的にもコメディのノリでも、この二人のシーンが最高に面白い。
それからチョイ役ではあるけどドクター・クラタとノーマも笑えるね。
クラタはセラピストなんだけど、ノーマとノーマンの異常性にいち早く気づいた人物。
なんとなくノーマンに殺られるような気がしないでもないけど、今回はノーマに自分が異常だということを気が付かせた。
これはなかなか興味深いんだけど、クラタのシーンで毎回面白いのは、彼の前だとノーマのずうずうしさが全開になるところだろうね。
今回も予約無しの上に、前回の予約をすっぽかした分際で、「今日だったわよね」とか言いながら平気で現れたノーマ。
これほとんど志村けんのラーメン屋とかのコントと変わらないもんなぁ(笑)。
それから今回も光っていたディラン。
ディランはノーマのアニキ。
このイケメン兄弟、アニキはちょっとワル風なので女にモテる。
でもイカンのは、ノーマンが惚れていたブラッドリーがディランに気がありそうなところ。
ディランもブラッドリーを気に入ってそうなので、ここはシーズン2が楽しみだ。
そういえばディランとノーマが射撃練習するシーンも笑ったなぁ。
これがカーチャンかよ(笑)。
でもいくら息子とはいえ、この女に銃を渡すディランもどうかしてる。
絶対死ななくて良い人間が死ぬことになるよなぁ。
それから最後のシーン。
先生を殺したのはノーマンなんだろうけど、殺しのシーンの記憶が無いというのはどうなんだろう?
本来シリアルキラーは殺人自体に目的を持っているはず。
こういうタイプは過去にいたことはいたけど、このタイプが通常のシリアルキラーに変化するなんてあるのかな?
最後にシーズン2の予告が少し出ていたけど、ノーマの清掃員衣装がずいぶん変わっていた。
シーズン1ではホントに場末のモーテルといった衣装だったけど、2ではイケてるセクシーナースみたいになっていた(笑)。
なんでもいいけど、シーズン1と同じようにストーリーでみせるタイプは変わらないでほしいね。

このブログの記事を書いています。海外ドラマを一緒に楽しみましょう!
コメント