ベター・コール・ソウル シーズン5の感想

ベター・コール・ソウルベター・コール・ソウル

Netflixオリジナルドラマ、「ベター・コール・ソウル シーズン5」を見たので、その感想と、キャスト紹介、そしてシーズン6の展望を書いていきます。

感想

今までベター・コール・ソウルの感想は一度も書いてこなかったけど、この理由はブレイキング・バッドと同じ。ベター・コール・ソウルは一話完結型ではないので、とても感想を書きにくかったからだ。 いや、一話完結でなくても感想は書けるが、ブレイキング・バッドもベター・コール・ソウルも、一話が終わると、その感想というより先が見たくなる気持ちが強くて感想を書く気が沸かない・・これが理由だった。

なのでシーズンごとの感想というのは、このドラマにすごくあっていると思う。で、今シーズンなんだけど、基本的にはソウルとキムの関係がメインストーリー。そこにガスとマイクの関係と、ガスの組織とカルテルの静かな戦いが描かれている。

ソウルとキム

もう破局か?!というような事が起こるたびに、キムが何事もなかったかのように修復、そして関係を強化する。今シーズンの2人は、とにかくそんな感じだった。問題が起こるたびに関係を強化し、ついに結婚!!

そんな2人だが、仕事の方はとても順調とは言い難い。2人共、大手事務所に勤務するチャンスを捨て、キムはプロボノなど金になりそうにない案件ばかりを扱い、ソウルは基本チンピラの弁護をメインとするが、ついにはカルテルのお抱え弁護士になってしまう。

もともとソウルは、ジミー時代は詐欺師だったし、チンピラと仕事をする機会も多かった。また、最近はマイクやナチョ(トゥコ)と関係があったりもしたので、まあドラッグ関係の弁護を請け負う機会は少なくないだろうと思う。 だがカルテルの仕事はマズい。しかもサラマンカは最悪だ。

今シーズンまで、なんやかんやあってもうまくやってきた2人だが、終わるときが来たのかなぁ? 本来なら、チンピラ商売を続けるソウルと、実力も人望もあり表舞台で活躍できるキムが結婚するなんてありえない話だ。2人の関係は、そういう「本来の話」に戻るのだろうか?

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ただ、もしベター・コール・ソウルの最終回が、逃亡後のソウルとキムが再会し元に戻る・・なんてストーリーだったら、それは素敵すぎる。これから2人に何が起こるのか分からないが、逃亡後のソウルがどんな結末を迎えるのか?に、もしキムが関係していたら、それはブレイキング・バッドの最終回で感じられたような、あの本当の満足感を再び得られるかもしれないなぁ。

ラロ宅・襲撃事件のナゾ

自分の予想では、ラロの件は今シーズンで片付き、最終シーズンはトゥコが出所するのかな?なんて考えていた。ところがラロは、刑務所からも襲撃からも生還し、シーズン6にも登場することが確実になった。

仮にラロがシーズン5で死ねば、シーズン6はブレイキング・バッドのストーリへのつなぎと、逃亡後のソウルのストーリーがメインに語られたはずだ。

だがそうはならず、逃亡後のソウルの結末、ソウルとキムの破局、そしてラロとガスの抗争は全て最終シーズンに持ち越された。

この展開には全く文句はないし、ここまでベター・コール・ソウルを盛り上げてきたラロが最後まで暴れるというのは歓迎だ。ただ抗争もいいが、ソウルの結末だけはある程度時間を割いてほしいと思う。

ところでシーズン5最終話で、個人的にどうも??と思う事があった。それはシーズンファイナルのハイライトにもなった、ラロ宅襲撃事件だ。この事件は、どうにもこのドラマらしくない面がいくつかある。

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Mr. Fring will see you now.

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まずはこの襲撃を計画したのが、あのガス・フリングだということ。あの用意周到で用心深く、決してスキを与えない男、ガスがあんなガサツな計画を立てるだろうか?

もちろん、ガスが計画し実行させたことは分かっているが、そういう意味ではなく、今までのブレイキング・バッドやベター・コール・ソウルに登場したあのガスが、こんな適当な襲撃計画を実行するだろうか?ということだ。

ガスとマイクの会話で、実行犯の腕は間違いないが、内通者がいないのが問題・・というのがあった。だが、完璧に虚を突いた作戦であったのに、単独のラロに攻撃をかわされた上に、反撃を受けて全滅って・・・・

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The chicken man’s right hand.

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あの実行犯は、まさに素人同然だったし、何よりも弱い。ソウルがメキシコにラロの保釈金を取りに行った時、マイクはソウルにも襲撃犯にも気付かれず尾行し、長距離射撃で事を解決した。ああいうのがガスの仕事だ。

さらに、あのタイミングでラロを襲うというのは、誰がどう考えてもガスが疑われるはず。カルテルへの復讐を誓っているガスだが、ブレイキング・バッドを思い出せばわかるが 、カルテルの幹部クラスを襲うのがどんなに難しいか? そして失敗したらどうなるか?

まあ、おそらく、失敗した時にドン・エラディオに対してする言い訳は完璧なものが用意してあるのだろう。だが、ラロにそんな事は無関係。襲われた瞬間に、ラロは黒幕はガス、内通者はナチョと断定している。

仮に、ドン・エラディオに対し、ガスが関与していないとする何か完璧な言い訳が用意してあったとしても、ラロと同じく疑い深く、やたらと鼻の利くドン・エラディオがそんなのを信じるだろうか?

たぶん、この襲撃事件には、ガスの他にホアン・ボルサも関わっているのだろう。ボルサはラロをよく思っていない風な演出があったので、これはほぼ間違いないと思う。

メキシコで実行犯を手引したのはボルサの可能性は高い。そしてドン・エラディオに絶大な信頼を得ているボルサを味方につけたから・・というのが、この事件のオチなのだろう。だが、それでもあのお粗末な計画は受け入れがたいものがある。

ブレイキング・バッドもベター・コール・ソウルもリアリティを非常に大事にしてきたから。この件も、シーズン6で自分の予想を超える、「実は・・・」なんて話が出て解決を示してくれれば嬉しいのだが・・・

ベターコールソウル シーズン5のキャスト

ボブ・オデンカークやジョナサン・バンクス、ジャン・カルロ・エスポジートに関しては、多くのところで紹介されていると思うので、今回は準レギュラーのキャストについて解説します。

ラロ・サラマンカ / トニー・ダルトン

ラロは、ヘクターやトゥコとは違う恐ろしさを持った男で、タイプは違うが、双子に少し似た印象を個人的には感じている。まあ、細かい事をどうこういうより、ヤツも「サラマンカ」、その一言で全てを理解してもらえるだろう。

そんなラロを演じるのは、トニー・ダルトン。トニー・ダルトンの過去の出演作を見てみると、ほとんどがスペイン語タイトル。なので彼はメキシコ人で、テレノベラとかに出ていた俳優かと思った。

ところがトニー・ダルトンはメキシコ系のアメリカ人だった。なので、彼はアメリカにあるスペイン語局のドラマに出演する俳優なのだと思う。*もし違っていたらコメントで指摘してください、修正します。

また、今回のベター・コール・ソウルのシーズン5でMVPを自分が選ぶとしたら、間違いなくこのラロを選ぶ。ラロはシーズン4でも不気味な恐ろしさを醸し出し、あのガスを追い詰め、まるでヘクターの若い頃のように暴れまくったが、今シーズンはさらに不気味に、直接的にガスを攻撃した。

最終シーズンでは、怒りの絶頂にいるラロが最初に狙うのはソウルとキムだろう。ラロのような人間は、キムを攻撃すればソウルは簡単に吐く事を知っている。まずラロが向かうのはソウルの家だと思う。

ただ問題は、ソウルはマイク、またはガスが組んでいたわけでは無いことだ。あれはガスが周到に準備した作戦でソウルは無関係だった。*ここまで周到なガスが、ラロを詰めるのにアレは無いだろうとやはり思う。

まあどちらにしても、ソウルはマイクの名前を出すだろう。その時にキムは生き残れるだろうか?

ナチョ・バルガ / マイケル・マンド

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The badass jumped out.

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マイケル・マンドは、このベター・コール・ソウルで、このナチョ・バルガ役でブレイクした俳優だ。カナダ出身で、最近ではオーファン・ブラックなどの出演経験があるが、ここまで注目を集める役は初めての経験。

こういう感じで、好きなドラマでブレイクする俳優が現れると、それだけでなんとなく嬉しくなるし、その後もずっと応援するようになる。マイケル・マンドは、そんなふうに思わせてくれる役者だと思う。

彼の良いところは「緊張感」だ。視聴者に緊張感を与える、伝える演技というのは超重要。ナチョのギリギリの緊張感が視聴者に伝わるから、ラロやガス、トゥコの怖さが増すというものだ。

最終シーズンはナチョにとって、間違いなく緊張しっぱなしのシーズンになるはず。彼にはキツイ展開が予想される。

例えば、ラロ宅襲撃後のシーンで、ラロの家で働いていた年配の女性の射殺体を撮した映像があった。ナチョの父がラロに殺される布石だと思う。ラロはあの復讐にナチョの父親を殺し、なぜ裏切ったのか?を問い詰めるだろう。

ブレイキング・バッド本編から考えて、最終的にラロはシーズン6で死ぬ以外にない。問題はどう死ぬか?殺されるか? イロイロ考えると、ラロを殺す役を演じるのはナチョだろう。ナチョは父をラロに殺され、その復讐でラロを殺る・・・のかな?

キム・ウェクスラー / レイ・シーホーン

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Keeping your cool, no matter the situation.

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キムはベター・コール・ソウル全編のMVPだろう。ソウルよりマイクより、ガスやラロより、シリーズを通してこのドラマで最も印象的な活躍をした。

そんなキムを演じるのは「レイ・シーホーン」。レイ・シーホーンもマイケル・マンドと同じく、このベター・コール・ソウルでブレイクした人だ。一応、マーク・ポール・ゴスラーが主演した「フランクリン&バッシュ」で準レギュラーがあるが、それ以外はほぼ単発に近い出演ばかりだ。

彼女に関しては、ここであれこれ説明するより、このスーパードラマTVのHPに載っているインタビューを読むのがおすすめだ。これはとても良いインタビューで、彼女がどういう人かがよく分かる。

こちら=レイ・シーホーンのインタビュー記事

ハワード・ハムリン / パトリック・ファビアン

これは個人的な意見だけど、この人ほど顔と名前がかけ離れていると感じる人は他にいない。 自分の場合、ドラマを見る時は必ずクレジット(特にオープニング近辺の)をチェックするのだけど、もちろんベター・コール・ソウルでもそう。で、パトリック・ファビアンという名前がいつも出てくるけど、誰なのか?どの役なのか全くわからない。想像がつかない。一体誰なんだろう?とググったら、なんだよハワードかい!

このルックスだから、彼に似合う役どころといえば「成功者」、「リッチ」、「政治家」、そんなところになる。そしてハワードはまさにそれ、成功した弁護士だ。

そのハワード、シーズン1の頃は嫌味なヤローという感じだったが、シーズンが進むにつれて以外に良いやつだと分かってくる。ところが、ジミー(ソウル)はハワードのことが大嫌いと。

まだチャックが自宅謹慎中だった頃に嫌うのは理解できるが、チャックが亡くなった後も嫌うというのはどうなのかな? 結局ソウルは、自分が弁護士になること、HHMに入ることに強く反対していたのが兄のチャックだと聞かされ、その事が「ソウル・グッドマン」への道につながっている。

う~ん、この2人、いやチャックとキムを加えた4人の人生にはいろいろな思いが浮かぶね。ジミーがハイゼンベルグの弁護士で大金を稼ぎ、その後逃亡したと知ったハワードは、何を思っただろう? たぶん、ハワードは最後まで生き残れると思うが、ハイゼンベルグ事件が終わった後にハワードがどうしているのか?も気になるな。

ベターコールソウル完結!シーズン6が最終シーズンに

もう公式アナウンスがあったが、ベター・コール・ソウルは次回のシーズン6で完結する。

おそらくこの最終話が、ブレイキング・バッドシリーズの最終話になるだろう。まあ、終わり方によってはエルカミーノのような作品もありえるが、たぶんそうはならないと考えるファンの方が今は多いと思う。シーズン6で全てを語り尽くしてほしいという気持ちもあるし。

このベター・コール・ソウルもそうだし、ブレイキング・バッドもそうだが、このシリーズに出演している役者の多くは有名所ではない。イマイチ活躍しきれていない役者の多くが、この作品に出演したことで大ブレイクした。そういう役者たちのファンになり、その後に出演するドラマを追いかけるというのは楽しいことだ。

シーズン6を思いっきり楽しんで、その後は出演者達のその後の活躍を追う。これは良い海外ドラマの特徴の一つ。これからもこういうドラマを何度も見たいものだ。もちろん、まだ終わってないけどねw

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