海外ドラマ ボッシュ / bosch シーズン6の感想

ボッシュ シーズン6ボッシュ
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アマゾンプライムの代表作とも言える「ボッシュ / bosch」のシーズン6を見た感想です。

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シーズン7で完結することが決定しているボッシュですが、新たにスピンオフの制作が決定したとのことです。現在の時点で決定している出演者は、ハリー・ボッシュ役のタイタス・ウェリヴァー、ハニー・チャンドラー役のミミ・ロジャース、ボッシュの娘・マディ役のマディソン・リンツ。このメンツは、ほぼボッシュじゃないですかw

シーズン7の感想も追加しました♪ こちらから→ ボッシュS7の感想

少し気になるのは、ボッシュはamazonプライムビデオの制作だったが、先日の発表ではこのスピンオフ作品の制作はIMDB TVになる模様。アメリカでは有名な映画・ドラマのデータベースサイトであるIMDBですが、日本ではほとんど無名。amazonが引き続き配信してくれることを期待!

ボッシュ S6の感想

今回のボッシュは、今までのシーズンと比べアクションが減った代わりに、かなり込み入った推理サスペンスとなった。過去にも、アリバイ殺人が主題だったシーズンもあったので不思議ではないが、あのボッシュが暴れないというのは多少違和感はあった。

ただし、淡々とはしているが、多くのストーリーが重なっていくので退屈することは全くなし。今回は3つの殺人事件の捜査を平行して描いていたが、メインの偽装殺人事件がオルタナ右翼を巻き込んで大事件に発展していく模様は緊張感があった。

また今回はエドガーが過去最高に目立っていた。正義感が強く人間的なエドガー。この6シーズンの間に彼もイロイロとあったが、今シーズンはエドガーにとって転機になるシーズンだったと思う。おそらく次のシーズンで彼は間違いなく活躍するはず。今シーズンのエドガーのストーリーは最終シーズンにつながっていくと予想している。

またもう一つの件、ハリーが独自に調べていた昔の殺人事件。これはかなり寂しく悲しい結末となったが、この結末のシーンは、なんというかやたらとリアリティがあって心に残った。

シーズン6はアクションが少なかった代わりに、多くの印象的なシーンがあったと思う。個人的には、ハリーの独自捜査のラストシーンが最も心に残ったが、今シーズンのクライマックスは人それぞれだろうと思う。

このボッシュは、テイストは80年代頃から続く正統的なアメリン刑事ドラマなのだけど、古臭さは全く無い。そして脚本も昔のドラマのように、辻褄が合わないなんてこともない。シーズンを通して脚本が構築されていて、それ自体はそれほど珍しくないが、かなり作り込まれているので完成度が高い。

それとボッシュは映像がとにかくキレイだ。特にアマゾンプライムの4K版の画質の良さは抜群だ。オープニング映像も、毎回見入ってしまうくらい。ついでにボッシュの自宅の映像も特筆モノ。ボッシュで描かれるLAの夜景は素晴らしい。

ボッシュのキャスト

ハリー・ボッシュ タイタス・ウェリヴァー

ハリーはシリーズ当初の頃はかなりの暴れん坊。人の言うことは聞かない、ルール無用、捜査手法も荒い。だが、基本一線は越えないタイプでもある。だが、今回のシーズン6ではだいぶ落ち着いた感じだった。個人的には、無茶するハリー・ボッシュより、今回のようなシブいハリーの方が好みだ。

タイタス・ウェリヴァーについては、たぶん主演はこのボッシュが初めてだと思う。 だがキャリアはかなり長く、しかも過去日本の地上波でも放送されていたようなメジャーなドラマに何度も出演している人気俳優だ。

個人的にはグッド・ワイフでの「グレン・チャイルズ」が、彼にとって最高の役だと思う。もちろんボッシュも最高に近い役だが、タイタス・ウェリヴァーが最高に似合っていたのはグレン・チャイルズだと思う。チャイルズは州検事なのだけど、いかにもなエリートで嫌味な一面も持っている。このチャイルズは主役と敵対する悪役だったので、典型的な嫌われ者タイプに見えたが、その後のケイリー・アゴスとの関係なんかを見ていると、それほど悪人でもないし、嫌な男でもなかったはず。しかも最終的に、ピーター・フロリックが悪人だったというオチだったので、おそらくチャイルズはまともな人間だっただろうと思う。

タイタス・ウェリヴァーのグレン・チャイルズ以外の役で強く記憶にあるのは、LOSTの黒服の男。この役、クレジットでは3話になっているが、インパクトは大きかった。LOSTの「島」の謎の核心でもあったし、意味不明な悪役でもあったので、タイタス・ウェリヴァーにピッタリのキャラだったと思う。

タイタス・ウェリヴァーは顔に特徴があるタイプで、悪役というより、「怖い役」が合うのだと思う。そういう意味では、ハリー・ボッシュもグレン・チャイルズも黒服も、全て「怖い悪役」という条件にハマっている。怖い悪役なんてハリウッドではいくらでもあるので、ボッシュはシーズン7で終了してしまうが、今後も彼が活躍するシーンを見る機会は多いだろうと思う。

ハニー・チャンドラー ミミ・ロジャース

ハニー・チャンドラーは弁護士。もともとはハリーと対立する敵役だったが、大ピンチのハリーを弁護する機会があり、彼を助けたことから和解した。さらにハリーの娘をインターンで雇うほど急速に仲が良くなった。とはいえ、お互いに完全に信じているかというと、そういうことでもない。特にハリーは、犯罪者だと知って弁護をするチャンドラーを好いてはいないようだ。

ハニー・チャンドラーを演じるのはミミ・ロジャース。

彼女は芸歴も長く、間違いなく実力者だけど、彼女を語る時には女優というより、トム・クルーズの元妻とされることが多い。一体何年前の話だよ?という気がするが、トム・クルーズの影響力は、やはり大きいということなのだろう。

ミミ・ロジャースは、あまりドラマに出ている印象はなく、どちらかというと主に映画を主体に活動しているタイプだ。なので、今後はドラマより映画のほうが見る機会は多いのかな?と思う。

アーヴィン・アーヴィング ランス・レディック

ランス・レディックが演じるのは、厳格で堅苦しい雰囲気を撒き散らしている「アーヴィング本部長」。だが、このアーヴィングもイロイロとある男だ。 アーヴィングはハリーとはぶつかることも多いが、二人にはそれなりの信頼関係があり、ハリーからも他の同僚からも一目置かれている存在。

そのアーヴィングといえば、やはり息子が殺された件が大きい。ただしそれでも本部長として政治的に戦い続け、シーズン6では市長に立候補するなど、成長を続けようとしたり、自分を磨き続けようとする強い男だ。

アーヴィングを演じるランス・レディックは芸歴は長いものの、人気が出だしたのは割と最近だと思う。彼も顔に圧倒的な特徴があるタイプで、厳格な大物か、大物悪党のどちらかが似合う俳優だ。どちらにしても大物が似合う男というのは良い事なのだと思う。

ボッシュ以外でレディックが演じた役で印象が深いのは、ブラックリストのカウボーイ役だ。カウボーイは、それほど重要な役には育たなかったがインパクトは十分にあった。登場シーンは少なかったが、含みをもたせた役だったので、もしかするとレディックの都合で急遽降板となったのかもしれない。

それともう一役、アメリカン・ホラー・ストーリーの「パパ・レグバ」がある。パパ・レグバといえば、この前のアメリカン・ホラー・ストーリー黙示録の感想(こちら→アメホラS8)でも書いたが、それはそれは絶大なインパクトだ。というか、レディックがパパレグバ役だとは・・そっちのほうが驚きだった(笑)。

シーズン7はいつ?

ボッシュは次回のシーズン7の更新が決まっている。そしてそのシーズン7で完結することも決まっている。

大人気のアマゾンプライムビデオのシリーズの中で、かなり早い段階から制作され、今ではアマゾンプライム最長シリーズとなったこのドラマが終わるのは残念。だがボッシュは人気に陰りが出たわけではなく、本当の結末を描くチャンスを得た。次シーズンはすごいものになるだろう。

またシーズン7の日本での放送時期は、おそらく2021年夏になると推測できる。ボッシュは、シーズン開始から律儀に毎年1シーズンの制作を続けている。そんな理由から、来年ボッシュの最終シーズンが見られると思う。それまでは期待しまくって、放送が開始されたらしっかり噛みしめながらボッシュのラストを楽しもう!

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コメント

  1. masa より:

    初めまして。今、「ボッシュ」にハマってる最中で、シーズン5の途中まで観てます。
    管理人さんの文章に引き込まれ、改めてボッシュは良いドラマだなぁと、しみじみ思ってます。
    凄く映像が綺麗だし、脚本も練り込まれていて見応えありますね。
    あと、何といっても俳優陣が素晴らしく、観てるうちに身内感が出てきてしまって…(笑)
    ジョンソンとムーアのお笑い(?)コンビも印象深いですし、エドガーやビレッツ、マッコイ、ピアス、マディ、ロバートソンも最高です。
    まだ先がありますが、大切に観ていこうと思ってます。

    • オリバー より:

      ボッシュ、いいですね。
      主人公はダーティハリータイプの刑事なのに、リッチだという設定が一番気に入っています。
      サブキャラは登場シーンは少なめ、大活躍はしなくてもシブく印象的。演出もシブいものが多いのに、映像は抜群にキレイという造り手のレベルの高さが伝わってきます。
      そして次がファイナル。ほんと、楽しみです。