海外ドラマ「BULL / ブル 法廷を操る男 S1 E5 / 偽りの自白」
ブル 法廷を操る男、前回までの4話を見た感じでは、陪審員の思考を正確に予測し勝訴するというブルとその仲間たちの活躍は面白いけど、なんとなく爆発力に欠ける・・と思っていた。
でも今回は爆発!までは行かないまでも、かなり面白かったと思う。
ストーリーはタイトルの通りで、殺人を自白した無実の男の話。
当初は原告側の依頼を受けるはずだったブルが警察の取り調べビデオを見て心変わり。
原告はリッチ、被告は貧乏という設定なので、ブルは大金をフイにする事に。
ところで最初のシーンで思ったんだけど、タイトルからも分かる通り被告は無実、だがブルは原告側に依頼を打診される。
ここでもしかしてブルは被告の無実を知りながら有罪に持っていくというストーリーなのか?と思ったけど、さすがにそれはなかった。
でも何かしらの理由でそういうストーリーだったら、それはかなり面白い話になりそう。
ま、今回のブルは普通に原告の依頼を断り、被告側につくこととなったけど。
で、このブル(人物の方)について、この前マイケル・ウェザリーはちょっと太って老けた~と書いたけど、これって役作りなのかな?
もちろん誰でも年はとるし太るのも当然だろうけど、今のマイケル・ウェザリーの体型や雰囲気はブルのイメージにピッタリだ。
ディノッゾは明るくてふざけたプレイボーイという設定だったけど、ブルはかなり落ち着いたタイプ。
子供丸出しのディノッゾと正反対な、温厚な大人の男という感じのブル。
知的な感じとかメガネも結構似合っていて、なんとなく大物感も漂う。
さらに有能なスタッフ達から絶大な信頼を得ている感じも、なんかこういう男になりたいなぁなんて思わせる。
キャラ設定はかなり入念に行われたんだろうと思わせる。
そして肝心な脚本だけど、今回も含めたココまでブルの場合、善悪にはそこまでこだわっていない感じ。
例えば今回、いかにもな刑事が厳しい尋問で被疑者に自白させるというシーンが有ったけど、特にこの刑事を追求することはしなかった。
というより、この刑事が違法な尋問手段で自白させたという脚本にはしなかった。
反対に被告の人格設定を、カッとなりやすくプレッシャーに弱い男にした。
こういうのは面白いと思う。
そうかと思えば、陪審員達が乗っているエレベーターをハッキングで止めて心理作戦を仕掛けるシーンもあった。
こういうシーンが法廷を操る男・・の意味でもあるんだけど、これが判決直結なのでわかりやすくて楽しめる。
それと法廷モノのドラマにありがちな悲壮感とかがあまりない。
どちらかといえばコメディ的なノリの方が強いのもいいと思う。
そうそう、最後の方の評決前のブルのセリフで、「以前はカネために仕事をしたこともあった。もうそんなことはしたくない」のようなのがあった。
ということは、やっぱり無実の可能性のある被告を有罪にしたか?その逆か?という経験が彼にはあるんだよね。
厳しい言い方をすれば、名前を売るまではある程度なんでもやったけど、儲かってからは人道に目覚めたということかな?
こういうのは誰にでもあるだろうけど、裁判の場合は人の人生を終わりにすることもあるから。
その事実はとても重いと思う。
だから法廷モノっていうのはリアリティは避けられない。これからのブルにはそういう厳しいストーリーも増えてくるだろうね。
そして次回は尊大な外科医の話らしい。
ゲストはスーツでマイクの親友で売人だった俳優だ。
同じドクターの案件だけど、ブルはどちらの側につくんだろう?
予告が面白そうだったので、次回も期待だね。

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