海外ドラマ「BULL / ブル 法廷を操る男 S1 E6 / 神の弱点」
今回のブルは、子宮筋腫の手術後、子供を産もうと考えている女性の手術で、予想外の筋腫の大きさから大量出血、命を救うために子宮を取らざるを得なくなってしまったという話。
手術を行った医師は世界的な名医。
だがあまりに傲慢な性格から術後の対応はイマイチ、そんな理由も会って女性は医師を相手取り訴訟を起こす・・・
こんなストーリーだった今回だけど、まず見終わった感想からいうと、この一話はとても興味深くて最高に面白かった。
まずこの傲慢な医師のキャラクターが抜群に良かった。
彼は大病院の外科医。
アメリカの医療ドラマ良くを見ている人はわかると思うけど、外科医と言えば病院のスター。
特に外科部長なんて役職は全ての外科医が夢見るポジション。
今回の外科医・ロブソン医師は、ハーバードのメディカルスクールを主席で卒業し、現在世界最高クラスの外科技術を持っているという男。
スーパーエリートにありがちな傲慢で最低な男なんだけど、実はこの傲慢さは日本的に言うコミュ障的な理由があった。
コミュ障になった理由は外科技術と手術の成功のために、他のすべての事に興味をなくしているから。
まあ医療にすべてを捧げている純粋でストイックな男だった。
まあこういうキャラの場合、実はイイやつなんだ~というシーンが必ず必要になるんだけど、今回はこのシーンが異常に面白かった。
今回の裁判の弁護人は被告の傲慢な性格を和らげる目的で、初回に登場した女性弁護士にブルは依頼した。
だがこのロブソン医師の人間性を陪審員にさらけ出させるシーンではベニーが質問を担当。
模擬裁判でロブソンにボロボロにされたベニーだが、本番ではロブソンの熱い医療への想いを証言させる。
ココは良かったなあ。
難解な外科手術は秒単位で患者の状態は変わり、秒単位で命に関わる重大な決断の連続を要求される。
全ての決断を間違わずに行い、スタッフに完璧な指示を出す。
最終弁論は、あの女性弁護士が担当。
もし自分の命にかかわる手術をするなら誰に託すか?
仲の良い親切な医師か?それとも傲慢で優しさのかけらも無いが神の技術を持つ医師か?
例えばローアンドオーダーなんかの裁判シーンでは、一般の人の心の叫びみたいなものを表現して視聴者に響かせた。
でも今回のブルでは、世界を代表するようなエリートの心の中を描いてみせた。
共感というのとはまた違うんだけど、イロイロな意味で「そうなんだ~」と深ーく感じたね。
また、ブルのスタッフ達のコメディタッチの会話やスパイシーン?で少し和ませてるから、シリアスなシーンがさらに際立ってたと思う。
これからだけど、陪審員にもう少し注目するのも面白いかも。
というか、こういう設定なので確実に陪審員をメインにしたエピソードもあると思う。
日本の裁判ももちろん陪審員制なんだけど、まだまだ分かっていない人が多いと思う。
一体どういうことをするのか?陪審員に選ばれた時にどのくらい拘束されるのか?仕事は?子供がいたら?なんて疑問は誰にでもあると思う。
そういう話から厳しい現実まで、今の感じで陪審員の話も描いていってほしいと思う。
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