今回のBull / ブル 法廷を操る男は、15人が亡くなった高層ビル連結部分の崩落事故の裁判について。
今までのブル、こういう事件では糾弾されている側、または被告側にブルがつくことが多かったが、今回は全くの逆パターン。
崩落事故の後、TVリポーターに問い詰められる設計士(NYの多くのビルオーナーでもある)の男。
今までのブルなら、責められている側に、実は・・・的な何かがあり、ブルが裁判で味方につき勝訴、というパターンで決まってきた。
なのでそうくるかな?と思っていたら、そのままブルが検察側についた。
反社会性人格障害のウィスローという人物
この設計士兼、ビルオーナーの大富豪の名前はウィスロー。
貧乏から実力で這い上がったウィスローは、街のヒーローでもあり、嫌われ者でもある。
金持ちだからファンもアンチもついているんだけど、ブルはこのウィスローを間近で見た時に、その仕草や態度から彼が反社会性人格障害と見破る。
この崩落事件の真相は、資材をケチった手抜き工事をウィスローが業者に指示したということだった。
ウィスローは多数の死者が出た事故にも、全く動揺していない。
それどころか彼は常に平然と嘘をつき、ブルのオフィス(ウィスロー所有)を停電させ業務を妨害したり、部下に証言させないため口封じの殺人まで行う冷血人間だった。
ただこういう反社会性パーソナリティ障害の特徴には、とても魅力的な人間だということがある。
なので陪審員の何人かや、彼の会社の社員は彼に心酔している。
そしてウィスローがこの件で選んだ弁護士、ダイアナ・リンジーも彼に心酔していた。
再び登場した敏腕女性弁護士、ダイアナ・リンジー
再登場となる美人弁護士ダイアナ・リンジーさん。
今回も高級スーツにキレイな足(笑)、サラサラの髪、敏腕そうな鋭い視線で登場。
どうもダイアナ・リンジーとブルはそういう関係ということらしい。
なにしろ、あの冷静沈着なブルが、ウィスローがダイアナ・リンジーにちょっかいを出すウィスローに激怒!
ウィスローを倒そうとやる気に満ち溢れていた(笑)。
今回ウィスローはリンジーに対し、NYに拠点を移すようにと説得されていた。
ウィスローはNYの大物なので、そんな大物から声がかかるリンジー(テキサスの田舎町で活動)は敏腕で名前が通っているのだろう。
今回は最終的にブルと和解という形になった。
ま、もともと2人は過去に何かあったそうなので和解というのもアレだけど、2人共上訴する予定のウィスローとは、今後敵対関係になるようだ。
陪審員忌避合戦
今回の序盤で、検事が勝手に陪審員を選んでしまった!というシーンがあった。
陪審選びは戦略上ブルにとって不可欠な勝利要素。
でもブルは落ち着いて新たな戦略を構築、最終的に勝訴した。
この陪審選びは、ここまでのブルでは恒例のシーンとなりつつあって、まず模擬裁判で模擬陪審員を選びシュミレート、その後シュミレーション通りに陪審員忌避を行っていくのがTACのスタイル。
だが今回はその重要な手順を飛ばさざるを得なくなり、さらに相手側弁護士のダイアナ・リンジーに陪審選びの主導権を握られた。
何度かブルと対戦経験のあるリンジーなので、彼の戦略を潰しにきたということだった。
このシーンは結構面白くて、陪審忌避合戦に発展。
この手のシーンは何かの映画かドラマで見た覚えがあるけど、BULLでの演出はサクサク話が進んで楽しかった。
本当の陪審員でもこういう人いるんだろうな・・なんて思えて、いいシーンだったと思う。
裁判官も個性があってよかったと思う。
スピルバーグ?
最後のシーンのクレジットに制作がスティーブン・スピルバーグと出てきてビックリした。
映像も感覚もスピルバーグらしさなんて全く無かったので「??」という感じだったけど、今までのブルもスピルバーグが関係してたのかな?
エンディングでも、あのETの画面が出ていたし。
ただ、スピルバーグの海外ドラマは、最近あまり良いものが無いような気もするな。
ERは別としても、期待に応えられなかった作品が多いように感じる。
得意のSF系でもパッとしないし。
今回のが単発なのか、そうでないのかは分からないけど、今回のエピはなかなか面白かったのでBULLでは期待できるかも。
ここ最近のBULLは、放送開始当初よりだいぶ面白くなってきているので、ちょっと期待してみようと思う。
そう言えばスピルバーグといえば、人間性をテーマにした映画もいくつかあったしね。
また話は違うけど、最近はNCISを放送するCS局が多い。
マイケル・ウェザリーの、BULLでのDr.ジェイソン・ブルとNCISのディノッゾの演じ方はかなり違うので、比較してみると面白いと思う。
全然ディノッゾの面影無いから。
ある意味、さすがだと思うけど、ちょっと寂しい気もするなぁ。

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