BULL/ブル2 法廷を操る男 E22 / 法定に死す(後編)

BULL ドラマBULL / ブル 法廷を操る男

今回が「BULL シーズン2」の最終回。
前回のあらすじは、ある夫婦が殺され放火される事件が起こる。その後、被害者の車を運転していた男が逮捕される。この男は。この車を知らない人物から買ったと供述。この男にはアリバイが無かったことから起訴されるが、2名の殺人・放火なので、求刑は死刑。ドクター・ブルは被告人の無実を確信するが、状況は不利。そして注目の判決が・・

BULL シーズン2最終話の感想

まず今回の感想からいこう。
前回のストーリーは素晴らしくて、シーズン2ラスト2話は、このシリーズ最高傑作になると思った。だが、正直な感想を書くと、「最高」まではいかなかったかなあ。
かなり惜しい、展開もメインストーリーも良かったが、微妙にツメが甘かったというか、なんというか・・・
いや、面白かったし、内容も盛りだくさんで、1時間シッカリ集中して見ることは出来た。例えば良かった点から言うと・・

  • ハッピーエンドだったこと
  • 事件解決の最大の見せ場がブルの説得だったこと
  • 前回ギクシャクしていたブルとTACのメンバーの連携が今回は機能したこと
  • 後味の悪かったチャンクと教授が和解したこと

なかでもハッピーエンドだったことは、このドラマにとってよかったと思う。というか、言葉を話す事が出来ない被告人が、もし無実の罪で死刑になったら?そんな事は、このBULLではあり得ない。このドラマは変な意味ではなく、ファミリー向けで大衆向け。ハッピーエンド、正義がなされる、王道のドラマだ。変に狙いにいかず、初志を貫徹したのは良かったと思う。
前回の流れ的に、どういう結末に??とハラハラしていたので、この結末にはホッとした。逆に、それだけ前回の脚本が良かったという意味でもある。
またシーズンファイナルだけあって、マリッサとチャンクの問題も解決、次シーズンに向けていい流れになった。特にチャンクの件はイヤな感じだったので、きれいに解決してよかったと思う。
それと真犯人の奥さんを説得したブルのシーンは良かった。このドラマらしいドクター・ブルの演説だった。短いシーンだったけど見ごたえあったと思う。
ただし、あまり好意的になれない点もあった。

やや不満、腑に落ちない点

これは見る人による話だと思うけど、判決が覆るまでの法廷シーンがなあ。ここはもう少し時間を掛けてほしかった。特に犯人が足を引きずっていた~の結末が描かれなかったことは不満。
また、裁判の結末後に、被害者の娘と被告の再会シーンは欲しかった。これが無いと、被告人があまりに可哀想だ。
それとマリッサの件。
これはブルの精神的な不安定からくるものだっただけでなく、彼女自身の共依存癖もあるというもの。このマリッサの設定がすごく良かっただけに、あまりに時間が少なかったのがもったいない!
ここはマリッサの最大の見せ場でもあったので、あまりにももったいないよ。
そして最も残念で腑に落ちなかったところは、真犯人の設定だ。

サイコパスにしては・・・

結局、真犯人はサイコパスということだった。そして事件は計算された殺人、人を傷つけることになんの感情も持たないサイコパスの計画殺人という設定だった。だが、この設定はちょっと残念に感じたな。
特に「え?」と感じた部分について書いてみると・・
サイコパスが戦利品を取る事は納得できるし、常に殺人を狙って準備しているイカれ野郎だったというのも納得できる。また自分の妻にはスキを見せていたことも、実在のサイコパスにもあった傾向だから問題はない。
でも真犯人の行動は、被害者を徒歩でつけていき、犯行時に足にケガをした事で車を盗んで現場を離れたという事だった。
それだと犯人はロープや燃焼促進剤を、バックかなにかに入れていつも持ち歩いていることになる。これは職質の可能性などを考えると、完璧主義のサイコパスにはあり得ない行動だ。
まあこれが、殺人の衝動が抑えきれなくなっているとか、何かの原因で自暴自棄になっている末期のサイコパスという可能性もあるにはある。
だがサイコパスがいくら大胆とはいえ、被害者から盗んだ車を、直接自分が被告に売ったという設定はダメだ。そんな足がつくようなバカな真似をするサイコパスは少ない。用意周到な殺人を行うサイコパスが、犯行後にそんなずさんな行動はしないだろう。
それと決定的な設定の甘さは、検察に被告人を起訴するほど物証が無かったということ。結局、証拠は被害者の車に乗っていたということだけで、その他はすべて状況証拠でしかない。
さらに被告に犯罪歴は無く、被害者との接点も無し。現実ではこれで起訴・死刑求刑はありえないと思う。
しかも被告側にはブルほどの有能な人間がいるので、裁判に負ける要素もほぼ無いと思う。まあ、ここは、今回はブルの精神状態が・・という理由なのかもしれないが。

ドクター・ブル、飲んじゃダメだ!

それと不満な点という意味ではなく、ブルの精神状態についての設定は気になるところだ。
ブルは前回のラストシーンで、「一杯飲んでくる」と言って、ベニーとチャンクから去っていったが、これは何か別の意味があると思っていた。
ところが、ブルは普通に一杯やっていた(笑)。さらに今回のブルは、裁判所以外では飲みまくり・・・
これではTACのメンバーは嫌になるだろう。マリッサが辞職を考えたのは、セラピストに言われた共依存の関係ではなく、元はと言えばブルの飲みぐせが原因だ。
終盤、いくら明敏なドクター・ブルが戻ってきたとはいえ、酔っぱらいなのは変わらない。
裁判を逆転したとはいえ、ベニーを始めとするTACのメンバーは、ブルに良い感情は持っていないだろう。
しかも今回はしくじれば人が命を落とすというケース。
最後のシーンで、心臓発作か何かで倒れってしまったブルだが、こういう健康上の理由で酒を止められるものだろうか?


生死の境をさまようとかで、ブルが以前の姿に戻るというのはありえないように思う。
そうすると、次のシーズンでは、ブルにさらなる試練でもあるのかもしれない。
このドラマの方向性からして、あまりダークな話にはならない気がするけど、アルコール依存ってのは、本来かなり根が深いものだ。
変な方向に行かないように期待しながら、新シーズンを待とうと思う。

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