今回は、最近WOWOWで始まった「カウンターパート 暗躍する分身」の感想。 現在WOWOWでは、シーズン1の6話まできているので、ちょっと中途半端だけど、ここまで(6話まで)の感想を書きます。
カウンターパート まず目についたキャストはJ・K・シモンズ
カウンターパートで、まず目についたキャストといえば、当然主役のJ・K・シモンズだろう。
J・K・シモンズは映画はもちろん、海外ドラマでも多くの作品に出演するベテランだ。
J・K・シモンズというと、個人的にはラ・ラ・ランドの嫌な男役が一番記憶に残っているかな。この役もそうだけど、彼はあまり主役を張るタイプではない。なので今回のカウンターパートで、彼が主役だと聞いて少し驚いた。
ただしJ・K・シモンズは、一度出演作を見れば誰もが理解できるほどの演技派だ。さっきはラ・ラ・ランドの嫌な男役がベストだと書いたけど、ちょっと気弱な男役が彼のハマり役だと思う。
ということで、カウンターパートでのキャラ、「ハワード・シルク」もそんな男だ。 といってもカウンターパートは一人二役。片方は少し気弱で堅苦しいあまり面白みのない人間、もう片方は凄腕のスパイという、まるで反対のキャラをJ・K・シモンズは軽々と演じている。
また脇役で、まず目についたのは「ハリー・ロイド」。
ハリー・ロイドもさすが!
ハリー・ロイドといえば、史上最高の海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」で、ヴィセーリス・ターガリエン、あのカリーシの兄を好演した俳優だ。
そのヴィセーリスはとにかくイヤな奴だったけど、今回のロイドの役、「ピーター・クエイル」も最初はそういうタイプかと思った。ところが回を重ねると意外とそうでもないことが分かってきてた。そしてこの6話ではこのキャラにとって大きな転機を迎えた。
ま、それはいいとして、このカウンターパートでの、ロイドの役はかなりの重要なので、彼の俳優としての力量が問われると思う。彼はルックスが良いことから、今までは演技を評価される事は少なかったように思うがどうなのだろう?
だがゲーム・オブ・スローンズは世紀の大作、ルックスのみの役者が選ばれるような事はあり得ない。GOTで好演したロイドはさすがだ。今回も難しい役を好演している。ロイドにはこの調子でカウンターパートでも存在感を示し続けてほしい。
ナザニン・ボニアディも光っている
そしてカウンターパートで最も良いキャラといえば、ナザニン・ボニアディが演じる「クレア」だろう。
クレアは裏側(カウンターパートには表と裏の世界がある)のスパイで、このスパイ組織の重要なポジションにいる。このクレアのキャラクター設定がとてもいい。彼女を簡単に説明すると・・
- スパイ
- 殺し屋ナディアと恋愛関係にある
- 非情な人間
- 過去に何かがありそう
- 父が有力者
- ピーター・クエイルの妻
最後のクエイルの妻だということが、今回のE6でわかったのだけど、これはかなりの衝撃だった。
組織内部にいる裏切り者を内偵調査していたクエイルだが、実は情報の出どころは自分、そして裏切り者は自分の妻だったという・・・
カウンターパートは脚本がとてもいいのだけど、この設定は素晴らしかった。「えっ、まさか彼女が妻?」、「おー!マジか」みたいな感じ(笑)
ナザニン・ボニアディは、ホームランド
や、スキャンダル託された秘密なんかに出ていた女優さんだ。
年齢的には中年だけど、すごくかわいいタイプの女性。小柄な中東美人で、才女なのを隠しきれないタイプだ。*別に隠す必要もないが(笑)
このナザニン・ボニアディが、このカウンターパートでは強い女性を演じる。もちろんスパイにんなった理由は深いものがあるだろう。おそらく結婚も作戦のうちだろうから。
なぜ彼女がそんな人生を選んだのか?それとも有力者である父の意向なのか?ここはすごく興味を引く点だ。
このナザニン・ボニアディが演じるクレアの父というのが、グッド・ドクターでグラスマン院長を演じる「リチャード・シフ」。
カウンターパートは面白いが、おそらくシーズン2で打ち切りだと思う
このカウンターパート、脚本が良く、設定も良い。だが、IMDBを見ると、どうもシーズン2で打ち切りになっている模様。これは残念だ。でも最後まで見続けたいと思う。
また、こういうパラレルワールドが存在する・・みたいな設定なのに、このカウンターパートは子供っぽさを全く感じない珍しいドラマだ。
静かで淡々と進むストーリー、メインテーマを含む音楽もすごく大人で洗練されている。こういうドラマを見続けられないというのは残念だなあ。
派手さはないものの、とても良く合っているキャストも気に入っていたのに。
打ち切りになったのなら仕方がないが、あとはWOWOWがシーズン2も放送してくれることに期待しよう。
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