海外ドラマ「empire 成功の代償 S2 E3 / 真っ向勝負」
最初に今回で面白かったところから。
まずなんといってもルシウスのジャマルの扱い。
ここはすごいと思ったな。
シーズン1のラストでルシウスはエンパイアをジャマルに継がせるという決断をする。
跡取り候補No.1だったハキーム、そして実質エンパイアの舵取りをしていたアンドレをクビにし、あれだけ受け入れていなかったジャマルを突然指名・・・
ルシウスに男を見せ、後継者争いに勝ったジャマルだったけど、ルシウスはその座を完全に明け渡していない。
というより、実質今でもルシウスがエンパイアを統制している。
ルシウスの保釈条件に、「エンパイアに近づかない」という条項があるので、今のところジャマルがエンパイアのCEOだけど、ルシウスの支配力は未だに圧倒的。
しかもジャマルに対しCEOの座を守りたかったら、限界を超えるような仕事をしろ!と要求する。
ハキームを引き合いに出して、ジャマルに対し強烈にプレッシャーを掛けるルシウスは本当にオニだ。
ビジネスのオニというより、金・名声・地位、そう、欲のオニだ。
ジャマルが自分の留守中を守ったのに、ルシウスにとってそんなことはすでに過去の話・・・
ルシウス・ライオン、いや~すごいキャラを作ったもんだ。
そういえばアンドレの提案を認めつつ、アンドレ自身は受け入れない。
しかもアイデアだけは遠慮なく頂戴する(笑)。
自分の息子に対する仕打ちとしてもヒドすぎるぜ。
その理由が、ルシウスの母と同じ双極性障害を患うアンドレを許せないことだって。
血も涙もないどころか、自分以外は全て犠牲にするつもりみたいだ。
キングでも満足せず、神を名乗るとは・・
それからハキーム。
ハキームは結構な量のドラッグをやっているようなので、この先が心配だ。
こういう事をやっていると、そのうちルシウスに全てを握られることになる。
ここはクッキーがなんとかしないとダメなところだ。*本当は自分だけどね。
ただハキームの音楽にはパワーがある。
それは前シーズンの後半から感じられる、彼の最大の長所だ。
そのハキームとジャマルだけど、もしハキームがルシウスと和解したら、ジャマルが追い出されてダイナスティへ、ダイナスティをやめたハキームがエンパイアへ~なんてなりそうだ。
ジャマルはジャマルでルシウスに音楽すら認められていないと感じてるようだし。
この流れはハキームとジャマルのトレードの予感が感じられたよね。
そういえばそのジャマルはクッキーのプロデュースを望んでいる。
ここもジャマルのダイナスティ行きを後押ししている。
それにしてもクッキーのコメディはいつ見ても面白い。
ルシウスにコケにされるのが一番好きだけど、今度はハキームを怒鳴りつけるのがお約束になるのかな?
それからルシウスが惚れ込んでるフリーダ。
あのPVなんか見ていると確かに才能は感じるけど、彼女のスタイルはギャング臭が強過ぎる(演出かも?だけど)。
ああいうのばっかり集めてるマイナーなヒップホップレーベルって結構あると思うけど、メジャーレーベルが推すってのは現実的なのかな?
それに比べると、今回のハキームのステージは垢抜けていてカッコ良かったと思う。
登場の仕方も挑戦的で、歌詞の「札束を積み上げる」ってのもハキームらしくて良かった。
そしてその前のパフォーマンスはジャマルとピットブルだったけど、これもPOPで良かったよね。
いかにもピットブルという楽曲だったけど、なんか前にアッシャーとピットブルが演っていた曲に雰囲気が似てた。
あれを聞いていて、ああ、ジャマルはアッシャーみたいになりたいのかな?なんて感じた。
シーズン2ここまでのエンパイアはストーリーも演出もすごく楽しめているんだけど、今回少し気になったことがあった。
それはスタートしたばかりのダイナスティが、いきなりリッチだったこと。
ここは「あれ?」と思ったな。
クッキー、アンドレ、ハキームが、スラム的なダウンタウンのスタジオから這い上がり、帝王ルシウスに挑むというのに夢を感じるのに、いきなりホワイトの壁、床、おしゃれなスタッフじゃあなぁ。
あそこは本来ならいつものいかついスタジオメンバーの出番だよ。
ここはすごく嫌な予感がする。
変な方向に行かなければいいけど。
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