海外ドラマ「グッドワイフS4 E20 / 匿名の支援者」
今回のグッドワイフ、ストーリーの軸は、本題のレイプ裁判、それに関連するアノニマス、
そしてケイリーの独立の3本立て。
本題のレイプ裁判で、事務所からはアリシア&ウィルの弁護チームで戦うことに。
ただしこの裁判の中心には、このエピソードのタイトルにもなっているハッカー集団、
「アノニマス」が暗躍し、結果正義を勝ち取った。
このアノニマスだけど、日本人からするとあまりいい印象は無いと思う。
実際彼らは、犯罪がらみの活動も多いとされるし、スパム的な行為やサイバーテロを
行っているともされている。
そしてそれ以上に、SONYを攻撃した件や、日本の官公庁に対する攻撃なんかもあり、
基本的に日本人がアノニマスを好意的に取ることは無いと思う。
ま、ウィキリークスの件なんかもあるので、一方的な悪者とも思っていないか。
そんなアノニマスだけど、今回のグッドワイフで描かれているように、彼らにはリーダーは存在しない。
突発的に集合し、自然に霧散する・・みたいな感じで正しいだろう。
グッドワイフではこのメンバーに、ビットコイン創始者の一人とされる「ディラン・スタック」も。
ちょうど今回、別件でロックハート&ガードナーに弁護を依頼しに来たところで、
アリシアからレイプ裁判の話を聞き、アノニマスが集結・参戦した、という流れ。
このディラン・スタックは、なかなか面白い男。
彼がアノニマスのメンバーなのは間違いないんだけど、被告のレイプ犯の不利な情報を
ハッキングし、公開したことや、告発ビデオの制作は自分の仕事ではないと、
頑なにアリシアに対し否定する。
これは、本当は誰かが関わっているというヒントなんだけど、
アリシアの推測通り、もしディラン・スタックがハッキングやビデオを公開した本人では
無いとすると、この人物は裁判官室にいたウィル、アリシア、相手方弁護士、判事の誰かか、
もしくはその人物に非常に近い人物ということになる。
「そんなワケないじゃん」的な演出を続けていたので、てっきりディラン・スタックの仕業か~
なんて思っていたら、最後の最後に出て来たのは、なんとカリンダ。
言及はなかったけど、もしかして一連の仕事はすべてカリンダだったのかな?
どちらにせよ、カリンダもアノニマスのメンバーだった。
そして邦題の「匿名の支援者」とは、カリンダだった。
ここはミステリアスで、すごく面白い脚本だったと思う。
そのカリンダなんだけど、今回はウラの主役とでも言えるぐらい活躍していた。
グッドワイフ当初のカリンダの魅力は、鋭い切れ味で難解な問題を解決する高い能力。
シーズン4では、それがほとんど見られす、ずっと不満に感じていたけど、
前回・今回と、かなり挽回してきたと思う。
これはグッドワイフにとって、すごくいいことで、重要な事だ。
そのカリンダの魅力が戻ってきている理由の一つに、新加入の調査員「ロビン」の
存在もあると思う。 このロビンも、なかなか曲者で、興味深い人物。
査定の面接の時の態度とか、この人は面白いなぁと思う。
ところでロビンが面白いと思う理由の一つに、日本語吹き替えの声があると思う。
ロビンの行動にすごく合っていると感じるこの吹き替えの声なんだけど、
実は本物のロビンの声とはだいぶ違う。
ロビンの本物の声は、もっと落ち着いている感じ。
吹き替えの声が合っているといえば、今回被告の弁護を担当したアンドリュース弁護士。
演じている役者は、スモールビルでライオネル・ルーサーを演じていたジョン・グローバー。
前にも書いたけど、グッドワイフでの彼の演技は素晴らしい。
でも今回はその話じゃなくて、声優の話ね。
この人の吹き替えも、本人の声以上にピッタリ来るね。
本人に輪をかけて、強調された声。 これもいい人選だ。
ただ少し合わないと思える声優も何人かいる。
これは前から感じていたんだけど、アリシアの息子と娘の声。
これ顔と声は100%マッチだと思う。 そこはいいんだけど、この2人の声は
本物と比べ子供すぎるんだよね。
これだと、この兄弟がガキっぽくて、親に過保護に育てられた弱い子供みたいだ。
ザックは腰抜けに見えるし、グレースは世間知らずのガキみたいだ。
前にアリシアとピーターが、2人を強引に私立にねじ込んだ話があったけど、
この2人じゃあ、とても公立で生き残ることなんてムリだろう。
ここは吹き替えもちょっとだけど、元の設定も全然共感できないね。
でもそんな細かいところより、アリシアとウィルの話や、カリンダの活躍、
今回も見どころの多い、ハイレベルなエピソードだったと思う。
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