海外ドラマ「グッドワイフ シーズン6」
前回(グッドワイフS5の感想)に続いて、シーズン6の感想。
まずシーズン6の全体的な感想からいくと、シーズン5に比べるとやや見劣りする感じがした。
もちろん一定以上の水準はキープしているし、面白くないなんてことは全然ない。
ただ前シーズンがそれだけ面白かったということと、これは個人的な意見だということもあると思う。
で、そのパワーダウンした・・と感じた点、悪い点からいくと・・
グッドワイフシーズン6の良くないポイント
- アリシアの政界転身の結末があまりにヒドい
- せっかく良い新キャラが出たのに中途半端
- ケイリーとアリシアの関係に現実味が感じられない
- ピーターとアリシアの関係も中途半端
1は、このグッドワイフの最期のテーマとなると大きな期待をしていたので、この顛末にはあまりにガッカリ・・
まずリアリティが無い、そしてこのテーマは将来の大統領を~というものなので、あまりに軽い扱いにガッカリ。
ただし選挙戦の描写は面白かったし白熱した。最終的な結果がダメだっただけで、それ以外はかなり楽しめた。
2は、シーズン3ぐらいから感じられたことだけど、せっかく良いキャスティングをしているのに、そのキャラがなんかイマイチのまま自然消滅してしまうこと。
これはもちろん俳優側の都合とかもあるんだろうけど、それにしてもシーズン6では自然消滅的な退場が多すぎる。
売りだそう!とした途端、風化しちゃった・・みたいな感じ。これは作品のレベルを落としてしまうよね。
3は2人がなぜ起業したか?という前提の話が原点にある。
自主独立、能力主義を掲げたケイリー、それに賛同しつつ、本当の理由はウィルとの決別(または職場だけでも距離を置く)。
なのでこの2人に対立が起こるのは必然でもあるんだけど、そこそこ重いテーマであるのにもかかわらず、しかも頻繁に衝突するのに毎回あいまいに終わる。
これも格を下げる要因になるね。
4。これも3に似ている。
ただこの2人は、過去を考えると大きな対立に発展しやすい。
なので仮面夫婦を続けるというのは、やっぱり無理がある。
特にアリシアの政界進出を考えると、この問題は相当厄介だ。
一般論では離婚=イメージダウンだけど、聖アリシアの場合は逆に離婚がプラスになる可能性がある。
仮に保守派でも女性有権者の大半は賛成するだろうし、リベラル+マイノリティーの支持も見込める。
ヒラリーさんとは別の筋書きで大統領を目指せる。
ここが片付けば、イーライもアリシアの選挙参謀に、そしてやがては大統領補佐官として・・・という未来が見えるよね。
と、ズラズラ悪い面を書いたけど、もちろん良い面のほうが圧倒的に多い。
ゲストももったいない扱いも多かったけど、相変わらず魅力的なほうが比率は高い。
そしてストーリーも高水準を維持できている。
なので良い面は前シーズンの感想とダブる。
そこで最後にグッドワイフS6を見ていて気になった、登場人物の経済状況について書いてみる。
キャラの給料はいくら? カリンダ
グッドワイフのキャラ、ロックハート&ガードナー(旧)とフロリック・アゴス事務所(旧名称)のメンバーがどの程度給料をもらっているのか?
これは結構興味あるよね。
以前のシーズンで、カリンダがウィルに昇給を要求したことがあった。
この時、彼女が要求したのは5万ドル(年)の昇給。
これに対しウィルは、要求通りの5万ドル+ゴルフ場の会員権などを与えたはず。
カリンダが給料を倍に!とか、倍以上に!とか言わなかったことから、彼女の当時の年収が5万ドル以下とは考えられない。
というか5万ドル付近でもなさそうなので、おそらく8~10万ドルぐらいだったと予想できる。
なので現在のカリンダの年収は、推定13~15万ドル。
調査員としては破格の年収だけど、彼女の活躍からすれば妥当といえるよね。
「カリンダが解決した」と言ってもいい案件は数多くあったし。
このカリンダの13~15万ドルと、今度は弁護士を比較してみよう。
ケイリーの給料は?
シーズン6ではある事件から、ケイリーの年収がネタになるシーンが有る。
これは訴訟絡みの話なので、ケイリーの本当の年収が判明した。
で、現在「フロリック・アゴス事務所」のパートナーとしての年収は35万ドル。
単純に1ドル=100円で計算すれば3500万円。*2016/5/12現在・ドル円のレートは約108円だから、もう少し高く見たほうが正確。
これはインセンティブ(歩合・成功報酬)を抜きにしているので、実際の年収は、もっと高いことになる。
ま、インセンティブを抜きにしても、年収3500万円は勝ち組にあたるし、十分リッチだよね。
ところがこのケイリーも、現在のパートナー(経営者・役員)になる前のジュニア・アソシエイト時代の年収は8万5千ドル(約850万円)。
ん~。これだとパートナーになりたがるだろうし、独立したいと思う気持ちもよく分かる。
さらにケイリーは、ロックハート&ガードナーを首になり(1回目)、検事補になったことがあった。
この時の年収は3万8千ドル(380万円)。
これを見て分かるのは、アメリカの公務員は給料が安い。
もちろん全てではないけど、民間とはこのくらいの格差があるということだ。*ある程度成功した場合の話
よく映画なんかで、「アメリカでは凡人が公務員になり、能力の有る者は起業する」なんていうけど、この結果を見るとまさにそんな感じだ。
ただケイリーの場合、ロースクールの学費は奨学金を借りたというセリフが過去にあった。
最近は日本でも増えているけど、学費のローンが払えなくて破産する者がアメリカでは結構多い。
そういう背景があるので、ケイリーはアリシアとのジュニアアソシエイトの座をめぐる戦いで、かなりハングリーだったんだと思う。
ケイリーの父も弁護士、彼はNYで有名だったはずなので、リッチな家庭の生まれなんだよね。
でも父の教育方針が厳しかったのか、ケイリー自身の意向なのかは分からないけど、奨学金でロースクールの学費を払った。
厳しい戦いを生きているよね。
そんなケイリーだけど、家賃は4000ドル。
これは検事補時代も同じ家賃なので、毎月マイナス(笑)。
これもいずれ自分は~という考えのもとなので、自分の脳力に対し揺るぎない自信があったんだろう。
それにしてもシカゴも家賃が高いな。
日本より全然高いよね。
しかし一人暮らしで家賃40万円って(笑)。
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コメント
映画もドラマもリアリティーが大切
これからもリアリティーを追求したコメント楽しみにしています
ほんとですね、リアリティがないとバカバカしく思えてきます。
面白い海外ドラマがあったらまた紹介したいと思います。