海外ドラマ「ルシファー S1 E1 / 悪魔のバケーション」
あまり期待していなかった海外ドラマのルシファー、でもこのエピソード1はとても面白かった。
設定的には、悪魔が地獄に飽きてこの世界にやってくるところから始まる。
悪魔なので撃たれても死なない、そしてこの悪魔が持つ最も特徴のある能力は人間が彼に対しなんでも心の中を話してしまうこと。
ということでこの悪魔、この第一話で早速マシンガンで撃たれても傷一つ負わず、警官やセラピストの胸の内を好きなように喋らせた。
まずこの設定がいいと思ったな。
無限に超人的な強さをひけらかすわけではなく、ここぞというところで相手に秘密を喋らせる。
そして設定的に重要な、唯一悪魔の能力が効かない女性「刑事のクロエ・デッカー」、この人に悪魔の能力が効かない事を短い時間でうまいこと視聴者に理解させた。
この辺はジェリー・ブラッカイマーの腕なのか、すごくすんなりと理解できた。
ルシファーって名前からも分かるけど、このドラマはは悪魔の話。
それをオープニングの1シーンで悪魔が誰か?誰が主役か?どんな能力があるのか?というのをすぐに理解させた。
ドラマでは最近はあまりヒットに恵まれていないジェリー・ブラッカイマーだけど、この鮮やかさはさすがだと感じたなあ。
キャスト的には主役のトム・エリスがいい。
彼がイケメンで人気なのはすぐ分かるけど、悪魔っぽい振る舞いとか目つきとか、演技でもすごくいい味を出してる。
ちょっとコミカルなのもいいし、ほんとオープニングシーン一発でワクワクさせるような存在感も見せた。
脇役では悪魔の能力を受け付けない刑事役のローレン・ジャーマンもいい。
設定なのかわからないけど、彼女のさりげない感じの演技がこのドラマに良くあっている。
シカゴ・ファイアの時の彼女より少し体重が増えたっぽいけど、今回のほうがセクシーでカッコイイと思う。
この人はルックス的に、もともと刑事っぽいタイプだけど、コメディの相手役みたいな今回の役どころも合ってると感じた。
あとはデッカー刑事の元ダンナとか、セラピストのキャスティングもさすがだね。
そういえば一つ分かりづらいところが一つあった。
ルシファーはクラブ?のオーナーらしいんだけど、ここが最後までわからなかった。
何回か車でクラブにつけるシーンがあったけど、てっきり遊んでるのかと思った。
まあどうでもいいか。
で、これからなんだけど、ルシファーの身近な「人間」は、いまのところまだ彼が悪魔だと分かっていない。
デッカー刑事もルシファーになにか特別な力がありそうな雰囲気を感じているけど、さすがに悪魔だとは思っていない。
こういうのがだんだん分かっていくというのは面白いんだよね。
分かっていても楽しめてしまう。
それと地獄のライバルが登場しているけど、この地獄系の話も面白くなりそう。
こっちの話はSFとかオカルト系になるんだけど、この設定がしっかりしていると濃いファンが付くし期待感も高まる。
このあたりはジェリー・ブラッカイマーっぽくないところだけど、きっと対策はしているはず。
こういう予想を裏切るような面白いドラマは、たまに2シーズン目に急につまらなくなるパターンが多い。
シーズン中に変になるのもあるけど、このルシファーは企画の段階でもそれなりの人気になる自信はあったはず。
SF・オカルト系は日本人や、アメリカ人ではない外国でもウケる可能性があるからそのあたりも計算していると思う。
シカゴシリーズ以外で、やっと出てきたワクワクするドラマ、このルシファーには成功してほしい。
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