海外ドラマ「マッドメン MAD MEN S5 E4 / 真夏の悪夢」
まずシーズン5のマッドメンは、かなり面白いと思う。
マッドメンは専門家?とかの評価がやたら高いとよく言われるけど、
個人的な感想では、エピソードごとのムラがあって、シーズン単位で語るのは難しいタイプ
というイメージが有る。
以前で言うと、ドンとピートの対立にワクワクしていると、何がなんだかわからない
ドンの心理描写みたいなものを見せられて、混乱したことなんかがいい例だ。
ところがこのシ-ズン5は、そういう面倒なエピソードがない。
これは「いまのところ」なんだけど、それでもシーズン5に入ってからは、
シンプルというか、スマートというか。
すごくわかりやすくて、でも深いという、これ以上ない楽しいシーズンになっている。
ただしっかり見ていないと、何のことかわからなくなるのは相変わらず。
今回もドンの悪夢を見た時は、「はぁ~、何だこの展開は・・・」なんて驚いたけど、
これは体調不良と大量のアスピリンが見せた、文字通りの悪夢。
それから娘の殺人への興味(笑)。
これは、あの娘が大人になるステップアップの描写なのかな?
あと最初、「なんだこれ?」と思ったのが、ペギーが家に秘書を泊まらせたシーン。
いい感じで二人で一杯やって、「じゃあ、おやすみ」なんてところで、
二人が意味深な顔をして、気まずそうになる。
その後、テーブルのバッグがアップに・・・
最初全然意味が分からなかったけど、これアフリカ系女性の秘書が、
バッグの金を盗むんじゃないか?と、ペギーが一瞬、思ってしまった、
という演出だった。
マッドメンらしいといえば、らしいんだけど、今までのシーズンだったら、
これももう少し複雑に見せていたような気がするな。
そしてそのペギーが、このシーズン5ではすごく成長しているように感じる。
ペギーというか、「エリザベス・モス」がだね。
このエリザベス・モスという女優は、ブサイクなイモから、カッコいい人気者まで、
軽々とこなすんだよね。
これ、昔からなんだけど、このシーズン5からは、それに磨きがかかった。
この人は顔自体はかわいい系なんだけど、キツい性格というか、
少し神経質な印象も有る。
それがペギー役にドハマリしているよね。
で、たまに60年代風のオシャレをすると、すごい美人に変身。
でもあのルックスだから、愛嬌もある。
そんなエリザベス・モスの魅力が、今シーズンは全開だ。
反対に、男の要「ピート」が今のところイマイチ。
いや、それでも十分目立っているし、存在感も無いなんてことはない。
でもピートは、こんなもんじゃないはず。
前シーズン時かな? 似たようなことを書いた記憶があるけど、
もう少しピートにスポットを当てて欲しい。
このピート役の俳優は「ヴィンセント・カーシーザー」。
ある意味、男版エリザベス・モスとも言えるかも。
二人は、似たような長所を持っていると思う。
そして今シーズンのこれからだけど、やっぱりドンの女関係が中心かな?
ビジネスネタが少ないのは、会社が安定期に入ったからなんだろう。
ただドンの奥さんを、秘書からいきなりコピーライターに昇進させ、
さらに大きめの個室まで与えるというのは、どうなんだろうね。
まあ、マッドメンだら、わざとそんな演出をしてるはず。
これから、この件でもっとモメる予告みたいなものか。
ピートの部屋がアレだったからね(笑)。
そういえばピートとロジャーが対立しているのは面白い。
ここはガンガンやって盛り上げてほしい。

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