マッドメンはフジテレビの放送で見始め、その後はAXNで見続けていた。でもそんなAXNもシーズン5以降はいくら待っても放送されず・・ いつしか自分はスカパーを解約。現在の海外ドラマ視聴環境は、Netflixとamazonプライムに変わった。
そんな2020年8月、ふと見るとamazonプライムでマッドメン全シーズンが配信中なのを発見! 大喜びでS6と7の2シーズンを4日でイッキ見。一週間前に最終話を見終えたけど、いまだ余韻に浸り続けているほど素晴らしい結末、素晴らしいシリーズだった。
そんなマッドメンの感動を伝えたいので、遅ればせながら今回はマッドメン最終回・シリーズ全体の感想を。
マッドメンの感想 あれから6年・・いくらなんでも長過ぎ!
このブログで最後にマッドメンの感想を書いたのが、なんと2014年の10月(笑)。
まあ、動画配信全盛のこういう時代なので、いずれは見られるだろうと思っていたけど、6年はさすがに長いね。だいたい、第一話を最初に見てから10年だよw でもマッドメンは、自分の心の中にしっかり刻まれていた。
シーズン5の最後がどうだったかなんて、もちろんそんなの全く覚えてない。でも見始めたらすぐにマッドメンの世界に戻れた。自分の記憶力がどうのというより、やはりマッドメンというドラマはストーリーがしっかりしているのだろう。わざわざシーズン5を見返さずとも、ほぼ違和感なしに続きを見られたのだから。
シーズン6は期待以上のデキで画面にかぶりつきだったし、ファイナルシーズンはついに終わってしまうドン・ドレイパー劇場を噛み締めて見ていた。そして、ついに見られたマッドメンの結末は、5年以上前に放送されたなんてまるで感じさせない新鮮さで、最高のエンディングだった。
ネガティブなものが多かった最終回の評価
2シーズンのイッキ見なので、書きたいことは山ほどあるけど、やはりここは最終話、特に結末の感想を語りたい。
そういえばマッドメンの結末は、アメリカでの放送直後に結構ネガティブな批評が多かったのを覚えている。当時こういうのはなるべく読まないようにしていたが、目に入ってしまったものの中に、ドンがカルトに入信して終わる・・とか、悟りを開いた・・とか、本当なら確かに酷評されるだろうという内容のものだったと思う。
そして、大方のレビューも、ブレイキング・バッドの結末のように素晴らしいものだったというものより、ソプラノズやゲーム・オブ・スローンズの最終話のように、わりと批判的、残念的なものが多かったような記憶がある。
ただ今回の自分の場合は、シーズン6のデキがよく、ファイナルシーズンの最終話までの流れもドンの結末がどうなるのか?をいろいろと想像させるものだったので、そんな悪評は完全に忘れ去っていた。
まあ、人それぞれの解釈にもよると思うが、ラストが曖昧になっていたので、分かりにくさから悪い評判が出たのかな?と個人的には感じている。
だがマッドメンのファンからすれば、あのラストは「ドンが苦しみから開放され、マディソンアベニューに復帰、そしてあのCMのディレクションをした」、という解釈で間違いないと思う。
ドン・ドレイパーの闇
とはいえ、わかりにくさは確実にあった。これはマッドメンのシリーズ当初からの悪いクセというか、難解で独特な表現方法からくるものだと思う。わかりにくいかも?と感じた点をいくつか挙げてみると・・
まずドンが最終シーズンで何に苦しんでいたのか?なんであんなに病んでいたのか? マジマジと見ていないと、ここはわかりにくいと思う。
ドンの悩みの一番深い部分の一つは、自分を本当に必要としてくれる人が皆無だと感じたことにある。会社をクビにされそうなときに誰も肩を持ってくれず(自業自得だし、ロジャーはかなりのところまで味方だったが・・)、妻のメーガンに離婚を切り出され、必要以上の大金を渡したのに罵倒され去られる。 末期がんが判明した元妻のベティには、訪問を拒まれた上に、もうそっとしておいてと突き放される。さらに実の娘サリーにも、今後の生活に口を挟まないでくれとシャットアウトされる。その他にも、昔の愛人は闘病期間があったにも関わらず何の連絡もなく死去しており、最近できた恋人もさっさと去られ連絡手段を絶たれていた。
などなど、他にもドンを孤独にする要素は山のようにあった。まあ元妻はまだしも、子供に距離を置かれたのは相当に厳しいだろうと簡単に想像できる。
そしてドンの闇は、この誰にも必要とされない理由に、自分が本当はドン・ドレイパーになりすましている別人(ディック・ホイットマン)だという事実が関係している。
というか、こっちがドンの社会的な闇、そして疎外感がドンの内面的な闇。結局、最初から最後までドンは成りすましの過去に縛られ続けた。そしてドンの闇の元凶は、不幸な生い立ち(子供時代のディック・ホイットマン)にあり、それらに縛られ続けた事であそこまでボロボロになってしまったという理由だ。
そして結末
そしてあのラストシーン。ドンは信者達?と共に海岸の崖の上の草原でヨガのポーズを取り、自信に満ち溢れた「あのドン・ドレイパーの表情」を取り戻していた。その後、唐突に古いコカコーラのCMが始まり終幕。このドラマをガチ見していなければ、確かに主人公が最後はカルトに入り、悟りを開いたと言われてもおかしくはない終わり方だ(笑)。
だが実際は全然違う。
結局誰もが去っていった、それはドンにとって事実。でも、絶望の最後に電話したペギーは、必死に帰ってきてと説得してきた。誰にも必要とされていなかったドンを、ペギーは必要とした。あのときのドンにとって、ペギーはまさに仕事の象徴。誰にも必要とされていないはずの自分を、ペギーと広告代理店の仕事は必要としていた。
だが、自分はドン・ドレイパーなのか?ディック・ホイットマンなのか?という闇が残されている。この意味は、自分はディック・ホイットマンを捨て、ドン・ドレイパーにすり替わった。そして富、名声、美女と、ディック・ホイットマンが欲したものを全て手に入れたのに、誰一人周りにいないのはなぜなんだ? 「孤独」と「偽物がバレる恐怖」しか感じないじゃないか?と。
だが、ここで集団セラピー?告白の会?のあの人のスピーチがドンの心に突き刺さる。傍から見れば幸福な家庭で生活し、何不自由なく暮らしているはずの男性が、誰も自分を見ていない、誰にも必要とされていないという不安に押しつぶされそうになっている。彼の心からのスピーチに、ドンは完璧に共鳴した。自分と同じ人間がいた。この瞬間に、ドンは彼を必要としていた自分に気がつく。そして自分も誰かに必要とされることがあり得ると気が付き、ドンは号泣する。
おそらくドンは自分は一人ではない、オープンに人と接すれば、多くの人に必要とされることが出来る・・そう気がつき救われた思いがしたのだと思う。そしてヨガの瞑想シーン。あの表情はディック・ホイットマンではなく、明らかにドン・ドレイパーのそれだ。
スピーチの男性から自分と同じ悩みを抱えている人の存在を知り、ペギーの電話から自分もまだ必要とされていることを知らされ、あのコミュニティの中でオープンになれば自分も必要とされると気がついた。そしてディック・ホイットマンが憧れた成功の象徴、コカ・コーラのCMを制作し人々の注目を浴びる。
このときのドン・ドレイパーはすでに自分が何を欲しているのかを認識し、そのすべも頭に描いていた。そしてあのCMで、その後にそれを達成したことを演出した。
これは本当に良いエンディングだ。自分はディック・ホイットマンが憧れた男、「ドン・ドレイパー」として、今後も広告業界で富や名声を得て生きる。それこそが自分が別人に成り代わってまで手に入れた、子供時代から憧れた人生。 ドン・ドレイパーは本来知り合う事もあり得ない何の面識もない一人の男のスピーチに救われ、大事に思う最後の一人、そして最も認めた部下ペギーの言葉によって救われた。
あの流れから、このエンディング。このクリエイターは凄い。車の故障で泊まったモーテルで退役軍人パーティーに呼ばれる。この流れは、ドンが他人に成りすましているのがバレて・・という終幕を強烈に予感させる。ところが、このエンディング。
まさに期待以上、完璧に満足。自分が知る限り、全ての海外ドラマの中でマッドメンの最終回は最高エンディングだと感じた。
コカ・コーラ
思えば、シーズン1で最初にドンがマッキャンの社長に誘われたときの文句は、「ウチでPAN AMやコカ・コーラといった世界レベルの仕事をしろ」だった。 その後、ドンを釣るためのエサだったベティのオーディションもコカ・コーラのCMだった。*ボツになったが・・
そう思うと、このエンディングは最初から練られていたものなのだろう。もちろん具体的な演出案までは無かったにしても、マッドメン(ドン・ドレイパー)の結末は、マッキャン・エリクソン(広告代理店の頂点)でコカ・コーラ(世界最大手の顧客)のCMを手掛けるというイメージで出来上がっていたのだろうと思う。
個人的にはあのCMは知らなかったし、あれ自体には特に感動も無かった。でも、あのドン・ドレイパーが、そういう「いかにも大衆的な広告」を作り上げ、誰もが夢見るような成功を最後まで欲していたという事が心に刺さった。彼は、そういうコテコテなアメリカンドリーム的なものを好む男。そうだよなぁ、ドンの職業、住居、持ち物、ファッション、態度、女性の好み、全てありがちなアメリカンドリームだ。
ドンの人生も、元モデルでグレイス・ケリーに似てるといわれるベティと結婚。郊外に一軒家を買い、子供、車、犬、そして近所付き合い。だが破局し、アッパーイーストサイドのペントハウスで女優の妻と再婚。確かにこういう経歴からも、ドン・ドレイパーの好みが分かるってものだ。
なにか文句を言っているように聞こえるかもしれないが、自分はこの設定を気に入っている。だって全然不自然じゃないし、普通は誰もがそんな暮らしをしてみたいと考えるはずだからだ。仕事ができる成功者でルックスもスタイリッシュなドンの好みが矢沢永吉的な成功像。そこにストレートに入っていけるドン・ドレイパーにすごく親しみを感じたね。
マッドメンのキャスト その後
マッドメンは、基本的にあまり有名ではないキャストを多く使っていた。特に初期はその傾向が強い。だが、マッドメンを今見返してみると現在海外ドラマで大活躍している俳優がゴロゴロ出てくる。 ということで、マッドメンは出世の足がかりとなるドラマとも言える。*これは大ヒットドラマに共通して言える。
メインで言うなら、ドン・ドレイパー役のジョン・ハム、ペギー・オルセン役のエリザベス・モスは今や押しも押されもせぬ大スターに育った。だが本当に凄いと思うのは、ゲストとして出演した当時若手だった俳優達の活躍だ。これは書ききれないので、とりあえず最終回に再登場したゲストでいうと・・
ケイティ・ロッツ
まず、最終シーズンにいきなり再登場した「ケイティ・ロッツ」。
ケイティ・ロッツが演じたのは、ドン・ドレイパー(本物)の元妻の妹「ステファニー」。
ステファニーは、少し変わった美人大学生という感じで登場。ドンと深い関係になるが(体の関係は無い)、姉とドンほどではなくお互いにどこか吹っ切れているような間柄だった。その後、姉の死などもあり一段落ついたところでステファニーはマッドメンから去っていったが、最終シーズンにまたしても変な登場の仕方で再出演。
このケイティ・ロッツという女優は、典型的なブロンド美人であるのだけど、モデル出身だけあってどこかモード(ファッション)系みたいな一面もある。
2020年現在のケイティ・ロッツは、レジェンド・オブ・トゥモローにレギュラー出演中。いわゆるアローバースの一員で、サラ・ランス / ホワイトキャナリーを演じている。最初の登場はアローのシーズン1。まあ、この役、いかにも当時のケイティ・ロッツという感じでマッドメン登場時のステファニーに近いタイプ。今のサラとはだいぶ違う雰囲気だった。
現在はアローバースのメインキャストの一人なので、これだけでもかなり忙しいだろう。2021年までクレジットされているので、レジェンド・オブ・トゥモローのシーズン6の出演も決定している。
マギー・シフ
マギー・シフが演じたのは、シーズン1(2かな?)から登場の「レイチェル・メンケン」。
レイチェルはデパートのやり手オーナー。ドンと深い関係になる役で、ビジネス(経営)に精通した気の強い女性だった。
そんなレイチェル、最終シーズンで死亡していたという設定でチラッと登場。彼女はドンと付き合った女性では序盤のメイン級だったので、その存在感は大きい。その後マギー・シフはこのインパクトを持って、サンズ・オブ・アナーキーにレギュラー出演。2020年現在は、Netflixで視聴可能なビリオンズでウェンディ・ローズを演じている。
ウェンディはビリオンズの中心キャラ、彼女もマッドメンを足がかりに大きくキャリアアップを果たした一人だ。また、ビリオンズにはマッドメンに出演した多くの俳優が出演しているので、それを見つけるのも楽しい。
当ブログのビリオンスの感想はこちら↓
エリザベス・モス
ここからはレギュラーキャストについて。まずはペギー・オルセン役のエリザベス・モス。
マッドメンでエリザベス・モス演じるペギーが、なぜこれほどのハマり役になりえたのか? これはジョン・ハムがマッドメンの世界に完璧にハマったのと全く同じ理由だと思う。 その理由とはシンプルにルックスだ。もちろん2人共演技は上手い。特にエリザベス・モスは演技派女優と言っても差し支えない実力者だ。だが、ここまで視聴者に受け入れられた最大の理由は、あの時代に100%マッチした2人のルックスにあると思う。
ペギーは田舎から出てきたNYを夢見る少女として登場し、ドンの秘書からコピーライターに抜擢され、最後には世界最大の広告会社の主任コピーライターにまで上り詰める。 まあ、現代ならそういう人も多少はいると思うが、この時代に学歴もコネもない女性が、ここまで昇格するのはかなり珍しいはずだ。このエリザベス・モスは、こういう微妙なサクセスストーリーを完璧に演じきった。
またマッドメン以降のエリザベス・モスは多くの映画に出演し、ドラマではトップ・オブ・ザ・レイクで主演、2020年現在はハンドメイズ・テイルに主演女優として出演中。ハンドメイズ・テイルはHuluやWOWOWで視聴可能。
ジョン・スラッテリー
マッドメン的なルックスといえば、ドンやペギー以上と言えるのがロジャー・スターリングを演じた「ジョン・スラッテリー」。
初めてマッドメンを見たときに、なんだこのムカつく男は!と思うと同時に、オヤジなのにスマートなスタイルで高級スーツを着こなすロジャーに目が釘付けになった覚えがある。見た目のインパクトで言うなら、個人的にはこのロジャーがNo.1だった。
ロジャーのキャラといえば、第二次世界大戦に従軍し日本軍と戦ったという設定なので、彼の口からはよく日本人の話題が出る。もちろんロクでもない話なのだが、そんなセリフからもロジャーにムカつくことは多かった。でもこの男、ドンにとってはおそらく最高の理解者であり、信用できる親友といってもいい唯一の存在。
とはいえ、完全に信用できるか?といえばそうでもない、彼は徹底した個人主義者だ。これは自分がマッドメンで一番好きなシーンなのだけど、ドンとロジャーの関係がよく理解できる名シーンがある。
ドンがロジャーを食事に誘う。自宅で妻の手料理を振る舞おうというものだ。そこでドンの妻のベティは、ロジャーになびいているような素振りを見せる。ロジャーはドンに酒を取りに行かせているスキにベティに手を出そうとするが、ベティはそんなつもりはなかった・・と断る。そこにドンが戻ってきて、何があったのかをある程度察する。 ベティは男にチヤホヤされないと気がすまない性分。ドンはそれを咎めるが、このときはロジャーに対して特に怒ってはいない。 ところが翌日、ロジャーとドンはランチで牡蠣を食べ、酒をガンガン飲む。この後に大事な打ち合わせがある2人だが、ドンにのせられたロジャーは牡蠣と酒をガンガン追加。その後、社に戻るが、なんとエレベーターが故障中。数十階を階段で上がったときにはロジャーはヘトヘトで朦朧となる。ようやく会社のエントランスにたどり着くが、朦朧とするロジャーは大事な顧客の前で豪快に吐いてしまうw
この牡蠣も酒も、エレベーターの故障も、実は全てドンの策略。ベティの件を、この復讐で晴らしたということなのだけど、この演出は最高に楽しかった。マッドメンは基本的にクールでシリアスなドラマだが、時々あるこういうブラックコメディも冴えていた。この一連のシーンを思い出すと、またドンとロジャーの会話を楽しみたくなるね。
そんなロジャーを演じたジョン・スラッテリー。少し前にamazonプライムビデオで配信開始された「モダン・ラブ」というドラマに出演していたのを見た。このドラマは短編集的な構成で、ジョン・スラッテリーが出演したのは2話くらいだったと思う。役柄はロジャーにそっくりなタイプだった。
現在の彼はFOXで放送予定のNEXTというドラマに関わっているようだ。このドラマはまだ放送されるかも決まっていないが、ジョン・スラッテリーはマッドメン以降、かなりの人気者になっているので、またすぐに新作で会えることと思う。
キーナン・シプカ
この人もマッドメンの出演を契機に大躍進を遂げた。キーナン・シプカは、ドンの長女「サリー・ドレイパー」を演じた女の子だ。
あのドン・ドレイパーとベティ・ドレイパーの娘だから、当然美少女がキャスティングされるのだけど、このキーナン・シプカは美形というよりかわいいタイプ。もう少し大きくなると、ベティのような美人になるのだろうか?
サリー・ドレイパーは、シーズン1の頃は小学校低学年くらいだったと思うが、ファイナルシーズンでは高校生くらいに成長。なんか危なっかしい子になりそうだったが、最終回の感じからすると、母親の死と向き合わざるを得なくなったことで、かなり成長したように見えた。ドンの提案をきっぱりと断れるところなんて、寮に入りたての頃のサリーとは大違いだ。
このキーナン・シプカ、サリー役はかなり難しかったと思うが、しっかり演技をこなしていたし、少女時代の多感な感じもよく演じられていたと思う。あそこまで出来るということは、女優の才能もあるのだろう。
そして現在の彼女は、Netflixのドラマ「サブリナ:ダーク・アドベンチャー」で主役のサブリナを演じている。マッドメン以降のキャリアはほぼNetflix関連なので、彼女はこの時代の一つの成功レールに乗ったと言えるだろう。
このサブリナ:ダーク・アドベンチャーで、キーナン・シプカの相手役を演じているのは元ディズニーアイドルのロス・リンチ。サブリナということもあるし、今のところは女優というよりアイドル的なポジションということかな?
ジョン・ハム
最後はもちろんジョン・ハム。
まあとにかく、マッドメンの成功の大部分は、このジョン・ハムの功績と言って良いと思う。彼が演じたドン・ドレイパーは、それくらい強烈な印象を残した。
彼の成功は今更語らなくてもいいだろう。多くの映画・ドラマに出演し、超売れっ子となっている。ジョン・ハムのキャリアを見ていると、映画でもドラマでもコメディ系の出演が結構多い気がするが、彼はコメディ好きなのだろうか?
そういえば、当ブログで2019年の海外ドラマ年間No.1に推した「グッド・オーメンズ(ジョン・ハムも出演)」もコメディ要素の多いドラマだった。
そして、特にジョン・ハムが演じた大天使ガブリエルはその典型のような役だった。多分ジョン・ハムは、コメディに出てくるシリアスな役柄を演じるのを得意としているのだろう。でなければ、そういう役が好きなのかなw
何にしても、マッドメンのジョン・ハムは本当に素晴らしい演技をした。これからもドン・ドレイパーが見たくて、マッドメンを何度も見返すと思う。こんなふうに思えるドラマに出会えるのは本当に幸せなことだ。
マッドメン全7シーズン完走。マッドメンは、同時期に賞レースを争った歴史的ドラマ、ブレイキング・バッドやゲーム・オブ・スローンズ、ホームランドS1と並ぶ、間違いなく海外ドラマの最高傑作だと思う。
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