海外ドラマ「 メンタリスト S5 E2 / 血染めのダイヤ 」。
先週から始まったメンタリストのシーズン5。
ちょっと一時の勢いがないとは思うけど、まあいつも面白いよね。
最近少ない、軽い感じで見られる犯罪モノなのでリラックスして見られるのもイイ。
本来はそんなメンタリストだけど、今回のエピソードはちょっと違った。
殺人の件はいつも通りだったけど、今回のパトリック・ジェーンは、シーズン1の頃に戻ったような
シリアスさがあった。
今回のジェーンは、間違って幻覚を見るお茶を飲んでしまったことで、捜査シーンは
とてもコミカル。 笑っちゃうようなシーンがたくさんあって単純に面白かった。
でも幻覚の中に出てきた娘の話は、メンタリストの原点に戻ったような気がしたなぁ。
パトリック・ジェーンの元々の設定は、殺人鬼レッド・ジョンに妻子を殺され精神的に病み、
極度の不眠症になったというものだった。
そうなんだよね、このジェーンの最悪な性格は、あの忌まわしい過去から来ている。
心に闇を抱えたジェーンが少しずつ心を開く・・というのもメンタリストのテーマでもある。
でもやっぱりジェーンにとってあの事件は今も現実、それをもう一度思い出させるような展開は、
なんか心に残ったね。
今回幻覚の中に出てきたジェーンの死んだ娘「シャーロット」。
シャーロットの最初の登場シーンでは、まだ視聴者は幻覚とはわかっていない。
てっきりレッド・ジョンに関係のある娘かな?なんて思わせるようなミステリアスな
ジェーンとの会話。
ところがジェーンが幻覚を見ていたという脚本は、書いてみるとチンケに感じるけど、
実際見てた時は「なんだろう、この子は?」と、なかなか面白かった。
結果的に幻覚の中で、成長した娘に再会出来たジェーン。
いつもこういう会話を夢見ていたというジェーンのセリフはグッときたなぁ。
最後のシーンで、もう一度幻覚を見るお茶を飲むシーンも、なんとも言えないものがあった。
そうなんだよな、この人にはこういうストーリーがあったというのを思い出した。
ところでこのシャーロットを演じた、「ダヴ・キャメロン」という女優。
派手なルックスで、明るいけど生意気で、頭が良いイメージ。
これがジェーンの理想の娘なのかな?と最初は思ったけど、そうじゃなかった。
この性格、よく見てると、ジェーンにそっくりだった。
そして娘の「いい加減レッド・ジョンの事は忘れて前に進んで」というセリフは、
ジェーンが毎日自問自答しているということなんだろうね。
そろそろ前に進むべきだとわかってはいても、これじゃあ逆に行っちゃうわな・・
ただシャーロットの性格は、レッド・ジョンに妻子を殺される前のジェーンかな?
さらに見てるうちに、サイモン・ベイカーの本当の娘って、こんな顔じゃないのかな?
なんて思ってきた。
そうそう、このダヴ・キャメロン、ここではミステリアスで生意気な娘を演じていたけど、
今はディズニーのコメディで主演してるんだねぇ。
今回見た感じでは、ディズニーのコメディに出るとしてもイジワルなブロンド役しか
イメージ出来ないけど、主役とはちょっとビックリした。
でもこのパトリック・ジェーンの娘という役は完璧だったと思う。
まあ、それにしても今回のジェーンは深かったなぁ。
考えてみると、このメンタリストというドラマは、サイモン・ベイカーと不動の脇役が
ずっとドラマを作ってきたけど、実際はサイモン・ベイカー1人のおかげというか、
彼の実力、魅力で引っ張ってきたようなもの。
個人的には脇の4人もすごく気に入っているけど、以前より影が薄くなってるよね。
なんとなくシーズン3ぐらいから、作り方が変わったような気がする。
これは悪くなったという意味なんだけど、原点に帰ったような今回の一話で、
この流れが変わるのを期待したいね。
とりあえず、今回はすごく良かった。 気に入った一話だった。

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