海外ドラマ「パーソン・オブ・インタレスト S4 E19 / アンチウィルス」
今回のパーソン・オブ・インタレストは、シーズン4のベストじゃないかな。
とにかく出来が良くて、テンポが早くて、わかりやすく、笑いも少々。
ホント、面白かった。
まず脚本がすごく良かったと思う。
ここまでのシーズンで、サマリタンの脅威が視聴者にはあまり伝わっていなかったように感じていたけど、今回の1話でAIが支配する社会がどういうものか理解できたと思う。
その辺を強調するために今回の被害者「スレーマン・カーン」が使われた。
カーンは世界的なアンチウィルスソフトを開発したIT企業のTOP。
ところがある日突然、株価が暴落、さらに自身に横領の疑いがかかり、次から次へと不利な証拠が集まる。
実はサマリタンがマシンを探すため、カーンのアンチウィルスソフトを作り変えて情報収集していた・・という話なんだけど、この件を闇に葬るため、そしてマシンに悟られないため、カーンが犠牲になるというのが主な筋書きだ。
相変わらずITというとインド人だったりと、う~ん・・という演出もあるんだけど、今回のスリル感はかなり楽しめた。
それから、細かい演出も今回は光ったね。
まず一番目立ったのがルート。
最初の登場シーンでは、またしても何やってるか全くわからない行動にでる。
ちょっと高そうなレストランでランチを取っているルートが突然ガスマスクをかぶると、白いガスが通風口から流れ出る。客がバタバタ倒れる中、ルートは何者かのアタッシュケースを強奪。
何が入っているんだろう?なんて思っていると、中身のアンティーク風美術品ではなく、このケースそのものがルートとマシンの狙いだった。
そしてこのレストランでのエイミー・アッカーがキレイなこと。
黒髪のストレートに細身の服なんだけど、折れそうなモデル体型のエイミー・アッカーには、こういう服がバッチリ似合う。
その後の森での銃撃戦、マルティーヌとの対決シーンの時は黒の細身のコートを着ているんだけど、こういうのも彼女にはピッタリ。
エイミー・アッカーみたいなスタイルの人と比べると、あの美人なマルティーヌが野暮ったく見えるもんなぁ。
それとカーンをアジトに連れてきた時のルートも面白かった。
AIの存在に気づいたカーンに、視聴者は「さすが!」と感じるところだけど、ルートやフィンチクラスなら、そのくらい当然とでもいいたそうに、「本当は神が2人~」とか言う。
さすがのカーンですら、この2人やグリアの前では凡人として扱われてしまった。
それから細かい所では、今回チョイ役で登場したゾーイ・モーガンとリースの会話。
何故かリースがセラピストと付き合っているのを知っているゾーイ(笑)。
この2人の会話はいつもオシャレで笑わせてくれる。
そして完全にルートの敵役として板に付いてきたマルティーヌ。
サマリタンの指示を直接受ける立場にいる彼女だけど、最近はNo2っぽく見えるようになった。
グリアに意見したり、襲撃チームを率いたり、すごく活躍してるよね。
そしてグリアなんだけど、1箱5万ドルの葉巻をやるかぁ。
さすが英国人というところだけど、それにしても5万ドルは法外だよ。
車買ったほうがいいと思う。
こんな感じで、緻密な脚本と細かい演出を流れるように展開させたのはすごいと思った。
映画を見ているような気分で見ていたけど、1時間があっという間だった。
今回はパーソン・オブ・インタレストの中でもおすすめの一話だと思う。

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