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PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニットS2 E21

パーソン・オブ・インタレスト PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニット(完結)

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海外ドラマ「PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニットS2 E21 / カウンター・ゼロ」

今回はシーズン最終回手前ということもあるので、気になることを全部書いて後で自分でチェックしようと思う。

まず今回のストーリーに限って言うと、意外に普通だったという感想と、メインストーリー(マシン)への設定の細かさに感動した。

というのも、マシンを扱う側「ISAとフィンチ」、追い回す側「ルートとデシマ」の中で、まずISAが一時脱落、最後の電話取り競争でデシマが脱落。

これは簡単に想像がつくところで、今までのパーソン・オブ・インタレストを見てれば、能力的に敵で一番強力なのはルートという事がわかっている。

でもISAもデシマも謎の部分が多く、何か出てくるなら今回?と思ってただけに、ちょっと簡単にいきすぎに見えた。

ただしこのストーリーは、最終回への序章なのでまだ何かあるとは思う。

 

そしてすごいなと思った事、気になる所を書いてみると・・

まずデシマテクノロジーズは「悪の多国籍企業」だと分かった。

詳細は不明なんだけど、ルートがそう言うんだから、たぶんそうなんだろう。

ただ狙いは何なんだろう? ウィルスがマシンをゴッドモードに移行させるプログラムだった事は分かった。 じゃあそれをどう応用するのか?
予想通りのテロ組織なのか?は良くわかっていない。

次にISA。 ISAはマシンと直接やり取りをし、国益を考えてナンバーを処理。
政府機関(多分ISA)が何らかの不正行為を・・と言うのは何の事だろう?
政府が国民を監視してる事? ISA長官の電話の相手は?

ここはシーズン3に持ち越しだろうね。

次に最大の謎、フィンチが中国に売ったラップトップ、そしてネイサン・イングラムの死の真相。
更にネイサンの死とほぼ同時に背骨を骨折したフィンチの大事故の関連は?

今回でわかったのは、フィンチは無用なナンバーは助けない、大きなテロだけを防げればいいとマシンを政府に委ねた。

おそらく理由はグレースとの結婚にあるのだと思う。
一般のナンバーを救う事より、自分とグレースの幸せを選んだ。

だがネイサンは違う。ただ一人で必死にナンバー関連の被害者を救っていた。 ここの演出ですごい!と思ったのは、現在のフィンチは過去のネイサン、そして現在のルートは過去のフィンチ。
この関係だと思う。

ネイサンの死の真相が明かされないと、フィンチがなぜ最愛のグレースを捨て、今の組織を作ったか?がわからないんだけど、確実に分かるのは、ルートがマシンを完全体(人間?)にする為に、
ナンバーを有用・無用で分ける考え=過去のフィンチの考えと同じだという事。 そしてそこにフィンチは気付いてるね。

で、ココは深いところ。
もしマシンを開放すると、その人格はまずフィンチのコピーになるんだよね。
つまり、マシンの思考=過去のフィンチの思考=現在のルートの思考。

もう一つ、フィンチはルートが私欲のためにマシンを手に入れたいのでは無いことも理解している。 もしかすると、ここも人は変われるというこのドラマのテーマなのかも。

ところでフィンチとルートの会話は相変わらず面白いよね。
まずフィンチを呼び出すのに、ルートが指定したのはなんとグレースの部屋の前。 恐ろしい女だね、ルートは。

その時の会話で、フィンチはしっかりルートを「ミス・グローブス」と呼んでいる。 ルートの本名は「サム・グローブス」。
あのブロンドの少女は親友を失い、その後病気の母を失い、何を思ったのかな?

絶対に知りえないはずのグレースの事まで突き止めたルートに、フィンチもルートが親友を失った後の事を知ってると伝えた、2人の深い会話だった。

深読みすると、ルートが「ルートと呼んで」と言ったのは、サム・グローブスは、今のフィンチやネイサンと同じ思考だという意味なのかもしれない。 だからサムやミス・グローブスではなく、
今はルートなんだと。

最後にまとめると、シーズン最終回に向けて解明して欲しい大きな謎は2つ、

1 なぜフィンチが中国にウィルス入のラップトップを売ったのか?
2 ISAのボスが国だとして、デシマの雇い人(ボス)とは誰なのか?

パーソン・オブ・インタレストは、脚本がすごく良く出来てるよね。
曖昧なところは少ないし、整合性に力を使っているのがよく分かる。

例えば今回の「金剛組」の話も、実話だよね。

ちょっと推理すると、1の謎でデシマのリーダーの男が、全ての問題を引き起こしたのは「ハロルド・フィンチ」と言った。

そして前にデシマのリーダーの男は、「自分は雇われだ」とカーラに話していた。

そこで2の謎なんだけど、もしかするとデシマのボスはフィンチかも?
と、前にここで書いたことがある。 1の件もあるからね。

でも今回まで見た結果で予測すると、フィンチがラップトップ(ウイルス)を中国に売ったというのは、どう考えてもおかしい。

最初バックドアを閉じられた時の対処か?と思ったけど、それで中国に~と言うのは全く整合性が取れない。

仮に相手が中国で無くても変な話だ。 そうすると考えられるのは3つ。
フィンチを語る誰か?か、デントン・ウィークスか?フィンチを語る何かか?

まずフィンチがウィルスを作ったのは、なにか理由があるはず。
時系列ではネイサンの死の直後だ。
ただ売ったというのはおかしいので、盗まれたとか、そんな感じならあり得る。

でもここで重大な事実がある。
あの時フィンチとカーラを空爆したのはCIA(国やISAも含む)。
カーラを助け、ラップトップを奪ったのはデシマ。

そうすると、まずフィンチから奪ったウィルスを中国に運ぶ事で入手しやすくする。 盗んだ人間に対して、買い手は中国を装い、オルドスに持ってこさせたとか。
そこで空爆されても大丈夫なケースに、予めウィルスを入れておく。

これなら後で回収すればOK。
そして、その糸を引いたのは当然デシマの真のポス。
これができるのはマシンの存在を知っていて、フィンチの側にいる人物。

そう考えると、これが可能なデシマの真のボスは限られる。
特に今までの登場人物なら2人。
この2人なら整合性は取れる。

1人はもちろん「ネイサン・イングラム」。
死の真相が、なかなか語られないのは実は生きているから・・とか。
ただ実は生きていた~なんて、あまりパーソン・オブ・インタレストらしくはない。

でももしあるなら、このパターンはダークナイトのトゥーフェイスだ。
でもネイサンの悲しい死のせいで、今のフィンチが確立された事を考えると、もう1人の方が断然有力になる。

そのもう1人は、「アーネスト・ソーンヒル」ではないマシン。
ある程度人格を持ったマシンが、何らかの理由で独立している可能性。
これはあると思う。 なんて言ってもソーンヒルを作り出したくらいだから。

ソーンヒルでは無い、もう一台のマシン。 マシンもオンライン対応なんだし、人工知能なんだから、別に本体を必要しないだろうしね。

今迄パーソン・オブ・インタレストは、厳格なまでに脚本の整合性にこだわってきたから、ここで覆すとは考えにくい。
たぶんJJが、ロストで批判されたからのような気がするけど、ここの整合性=リアリティだから、保ってほしいね、最後まで。

ただ、パーソン・オブ・インタレストで、何か予測して当たった試しが一度もないことを思い出した(笑)。
もうやめようなんて書いた覚えがあるな。

ホントに最後にもう一つ。
やっぱり華のあるショウ、今回の弁護士の服は似合ってたねぇ。
ついでにさりげなくSEXYシーンもあったりして。

さあ、次回はついに最終回、ルートVSショウもあるだろう。
マシンのありかでは、一体誰が立ちはだかるのか?

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