海外ドラマ「パーソン・オブ・インタレスト S5 E13 / 正常終了」
今回はパーソン・オブ・インタレストの最終回。
淡々と地味に始まり、シーズン1の終盤からシーズン2の終わりまでは、海外ドラマ史上最高の脚本と確信したほど面白かったこのパーソン・オブ・インタレスト。
その後は少しずつ大味になってしまい最初の頃の面白さは失われたけど、この最終シーズンは面白かった頃の感覚を少し取り戻していたと思う。
そしてこの最終回、結論から書くと、とてもパーソン・オブ・インタレストらしい終わり方だったと思う。
「らしい」の意味は、もちろん良い意味だ。
この最終回の出来がとても良かった理由は、個人個人のストーリーをちゃんと語れたことだと思うな。
1時間以内でここまでうまくストーリーが進み、しかも視聴者が簡単に理解できた理由は、これまでにキャラ一人一人のストーリーをしっかり描いてきたことだよね。
最終的に生き残ったのは、ファスコ、ショウ、そしてフィンチ。
フィンチとリース、どちらかが死ぬとは思ったけど、視聴者の予想を予測すると、たぶん8-2ぐらいでフィンチの死にベットする人が多かったと思う。
ところが死んだのはリース。
リースの今までの人生を考えると、彼には幸せな生活を送ってほしかったけど、彼の変わってしまった人格上それはムリなんだよね。
だからよく考えると、リースの死は必然だったんだろう。*彼の死のシーンを見た時はそう感じた、でも最後に心変わり・・
そしてリースの演出として良かったのは、彼の子供の頃のシーン。
リースの父親の葬儀のシーンだけど、あれでリースのヒーロー願望?みたいなものの正体がハッキリした。このシーンはいつか使うつもりだったんだろうけど、最終話で使ったのは良い判断だと思う。彼のヒロイックな死とこのシーンはとても合っていたから。
リースの父の死がマシンに感情を芽生えさせる原因だったというシーンも心に残ったね。
最後までフィンチを守り死んでいったリース、死ぬ時は一人だったけど、3人+1人?の中で生きている、ということか。
ファスコが生き残ったのは少し意外なんだろうな。
相変わらず面白いキャラで、息子思いなんだけど正義に命を懸けてしまう。この設定はリースとの出会いが発端だった。
年金の心配をしつつ、最後の戦いに挑むファスコはなかなかカッコよかった。
でも一番意外だったのはショウの生存だろうね。
いつ死んでもおかしくない彼女が最後まで生き残った。
そういえば、今回はノーザンライツの責任者? その上の政治家だったかな? あの男の登場もショウの過去を思い出せて面白かった。
あの頃の、ショウが仲間になるときの数話は最高に面白かったよなぁ。
フィンチのラストも良かったと思う。
サマリタンが死に、マシンも死んだ、という事で、絶対に有り得ないと思っていたグレイスとの再会がかなった。
親友は失くしたけど、フィンチには未来が残った。
これも死ぬ時は一人の意味の一つでもある。
そしてラストシーン。
いかにもJJ・エイブラムスらしいラストシーンだったけど、これはすごく気に入ったな。
まずあの電話に出たのがショウだったいうこと。電話の内容はもちろん社会保障番号だろう。
これでなぜショウが生き残ったかの意味が分かり、リースのように生きていても意味がない(マシンの仕事がなければ)はずのショウに未来が出来た。
人は誰でも未来が無いと生きていくのは難しい。
電話の後のショウの顔は良かったな。
パーソン・オブ・インタレスト全話完走、すごくいい気分で見終わることが出来て本当に満足だった。
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