サルベーション (海外ドラマ)S1・2の感想

4.0
サルベーション ドラマサルベーション

サルベーションは全2シーズンの米SF系海外ドラマで、アメリカでの最終話が2018年。なので少し前の作品になる。日本ではWOWOWがアメリカより少し遅れで放送終了、現在はNetflixで全話視聴可能。

個人的な話をすると、サルベーションがWOWOWで放送されていた当時、自分はWOWOWを契約していたので視聴可能だった。でも、なぜか一度も見なかったw 今回、Netflixの「あなたへのオススメ」みたいなので出てきて、なんとなく見てみたら、これが面白い!

シーズン2で打ち切りになったというのはわかっているが、とても面白かったので、今回はサルベーションの感想を書いてみます。

サルベーションの設定

サルベーションの時代背景は現代。

ある日、地球に高速で向かってくる小惑星が発見される。このまま放置しておけば、この小惑星は地球に激突し・・という、アルマゲドン的なシナリオ設定だ。

この人類のピンチに立ち上がったのは、アメリカ政府高官の「ハリス・エドワーズ」、報道官の「グレイス・バロウズ」。民間からは、米大手テック企業「タンズ」のカリスマCEO「ダリウス・タンズ」。そしてMIT院生の「リアム・コール」。

彼らがあるときは協力し、あるときは反目し、だが徐々に打ち解けながら知恵を絞り、協力して危機に対処していく。

これだけ書くと、そこまで面白みがあるとは思えないだろう。でもこのドラマ、とにかく完成度が高い。そしてなんというか、チャチな感じが全くしない。実際がどうかはわからないが、とても金がかかっている風にも見える。

これはおそらく、スタッフがとても優秀だったのだと思う。そしてクリエイターも間違いなく優秀なはずだ。最近でいうと、これもWOWOWが扱ったドラマの「ブラインドスポット」のクリエイターが超ハイレベルだと感じたが、サルベーションも同様だ。この2作はまるで違うジャンルだが、共に正統的な良作と呼べるクオリティを持っていると思う。

サルベーションのストーリー

サルベーションは、基本的には米政府とタンズ社が小惑星衝突に対処する物語。

シーズン1では、タンズ社CEOダリウスとリアムが実現不可能と言われた新技術EMドライブの開発に成功。この技術を巡ってロシアと対立したり、謎のハッカー組織が現れ、核攻撃が起きたりもする。

サルベーションは、もとのストーリーがパニックアクションなので、大味なストーリーだろうと思われがちだが、細かなストーリーが意外なほどよくできていて退屈しない。ストーリー的には、サルベーションはブラックリストのような長期的な伏線回収型ではなく、視聴者の予測をいい意味で裏切るような展開が小気味よく連続する連続展開型。サルベーションの、このストーリー展開の速さが個人的にはとても気に入っている。

このおかげで、サクサクとストーリーが進み、ピンチが長引かないので重苦しさは殆ど感じない。そして速いテンポでストーリーが進むのは、このサルベーションの主役「ダリウス」の魅力を引き立てていると思う。よく悩む系のリアムと、明快なダリウスのコンビは正反対で見ていてとても楽しかった。

また、サルベーションの真のストーリーは「方舟」と呼ばれる宇宙船の存在にある。方舟には当初(シーズン1)、小惑星の衝突を避けられなかった場合に、選ばれた人間だけを宇宙に逃がすという意味があった。

だがシーズン2では、先天性の持病を持つダリウスが方舟に乗らないことや、方舟を小惑星に衝突させることで衝突を回避する案をダリウスが進めたことで、方舟の存在意義が大きく変化する。

結局、このサルベーションの悪役であり、ダリウスの叔父でもある「ニコラス・タンズ」によって方舟は奪われ、小惑星衝突直前に宇宙に飛び立ってしまう。

サルベーションはシーズン2を持って終了

シーズン2の最終回では、ニコラスが方舟を奪い宇宙に脱出。ダリウスの方舟激突計画は頓挫する。

だがダリウスは土壇場で小惑星が超高速でホバリングしていることに気付き、小惑星が実は小惑星ではなく、人工的な宇宙船だと看破(確信)する。

結局、ダリウスの確信に間違いはなく、上空に停止する巨大な宇宙船をダリウスらが見上げたところでサルベーションは終幕。

もちろん制作陣は、この続きを描くためにクリフハンガーにしたのだろう。だが視聴者数の下落やコストなどの問題から、サルベーションはここで打ち切りということになった。

感想

自分としては、サルベーションのシーズン3を是非見たかったし、シーズン1も2も十分に楽しめたと感じている。

番組開始時の、天才学生リアムの意見を政府は無視、ダリウスは見逃さない・・という、まあありがちだが期待感を大きく高められる入り方。ダリウスが人間として信用できるのか?自分の利益しか考えない男なのでは?という、これまたありがちだが、ダリウスの魅力や神秘性を高める演出。ストーリー展開は素早いのに、やたらじわじわととしか動いていかないダリウスとグレイスの関係。この辺は、わかっていても十分に楽しませてもらった。

サルベーションは、ストーリー設定やキャラクター設定がとてもしっかりしていたと思う。主要キャラの多くは魅力的だったし、整合性のとれないストーリーも殆どなかった。 まあ、アリシアとダリウスに関しては、??と思う設定の乱れ?みたいなのを何度か感じたが、そういうのもここだけだった。

また、サルベーションはダリウス、リアム、グレイスの3人が主役といえる立場だと思うが(存在感で流れはダリウス主役に傾いたが・・)、このうちの2名、ダリウスとリアムが科学者という設定も、個人的には大好きだった。

宇宙モノで科学者が主役なんて、最近のドラマではほとんど見ない。だが、このジャンルは夢があるので、考えただけでもワクワクしてくる。そう考えると、なぜWOWOWで放送したときに見なかったのだろう? 自分のことながら、本当に不思議だ。

シーズン3が見たかった!!

そして描かれなかったシーズン3。おそらく、この異星人編で方舟の本当の役割が描かれたはず・・だったはずなので本当に残念。

シーズン3があるなら、いくつかのストーリー展開を予測できる。

まずは、異星人が侵略者というパターン。ダリウスら地球が攻撃を受け、現在の人間の科学力では勝ち目がないので方舟で脱出し、捲土重来を狙う。だがこの展開はないだろう。科学力に圧倒的な差があるので方舟での脱出は不可能そうだし、そもそも方舟は宇宙で3年帰ってこないしw

次に異星人が共存を望んでいるパターン。これはありそうだが、その場合でも異星人の中に地球を制服しようと企むものがいて、結果的に人間は方舟を・・という展開が考えられる。ただ異星人にも事情があり、自分の星が小惑星激突で消滅、その小惑星の軌道が地球に向かっていて・・・とかの設定なら面白そうだ。これだと、再度方舟の需要が出てくる。

いや、それにしてもシーズン3でどういう脚本が練られていたのか?すごく気になるところだ。この作品の制作陣だから、相当面白いものだったことは間違いないと思う。本当に残念。

サルベーションのキャスト

サルベーションのキャストは、有名人を多く使うという手法ではないが、適材適所というかとても手堅い人選をしたなあという感じがする。とはいえ、ダリウス、リアム、グレイス、ハリスの主役級4名はとても良かったが、若い女性キャラがやや弱かったように思う。

だがせっかくなので、良かった・自分が気に入っていたキャラの4名を紹介しておきます。

サンティアゴ・カブレラ / ダリウス・タンズ

ダリウスはアメリカのテック企業のCEO。一代でタンズ社を作り上げた天才科学者であり、強力なリーダーシップを持つ経営者だ。実際のモデルは、おそらくイーロン・マスクあたりだと思う。

ダリウスは独善的で支配的な男。だが自分の意見を強制するのではなく、従わないなら消えてくれ的なタイプだ。とはいえ、他人の意見に耳を傾けることも採用することも普通にある。なので柔軟性も併せ持つというか、それなりの度量も持ち合わせている。

そしてダリウスは先天性の持病があり、それほど長く生きられないという設定もあった。これは医学の進歩・発明で切り抜けるという設定変更も考えられるが、最初の案は、ダリウスがどこかの段階で死ぬというものだったように思う。

このサルベーション当初の設定は、リアムが主役だったはず。それがダリウス中心の流れに傾いたので、彼を主役として扱ったように感じる。とすると、ダリウスは持病を克服した可能性が高いのかな?

そのダリウスを演じたのは、サンティアゴ・カブレラ。彼の代表作はヒーローズ、マーリン、マスケティアーズ、ドラマだとこのあたりかな。最近の彼は、スタートレックの新シリーズ、「スター・トレック:ピカード」に重要な役で出演中。

サンティアゴ・カブレラはサルベーションのダリウス・タンズ役を好演したことで、かなりのキャリアアップを果たした。サルベーションは2シーズンで終わってしまったが、サンティアゴ・カブレラの俳優人生にとっては、かなり大きなステップとなったみたいだ。

チャーリー・ロウ / リアム・コール

リアムは間違いなくサルベーションの主演として番組をスタートしたはずだ。ところが、気がつくとダリウスの脇役に落ち着いていた。まあこれは、チャーリー・ロウにとって良いことではないが、彼がイマイチだったというより、ダリウスの存在感がそうさせた考えたほうが良さそうだ。

とはいえ、チャーリー・ロウが演じたリアムもそう悪くはなかった。彼の演じるリアムは、制作陣が考えるリアム像と完全にマッチしていたはずだ。やや控えめでマジメ、イケメンの優男、だが真摯で誠実な学生。まさにチャーリー・ロウが演じたリアムだ。

そう考えると、チャーリー・ロウはなかなかの俳優なんだと思う。ルックスも良いし、演技も悪くない、だがそこまでの人気になっていないのは残念なことだ。彼はもっと活躍できるはずなので、どこかで良い役を得てほしい。間違いなくチャンスはあると思う。

ジェニファー・フィニガン / グレイス・バロウズ

グレイスを演じたジェニファー・フィニガンは、以前ジェリー・ブラッカイマー制作のドラマ、「アナベス・チェイス / Close to Home」に主演していた。このアナベス・チェイスはスカパーのどこかで見た覚えがあるが、普通に面白かった記憶がある。

ただ、当時のブラッカイマー作品は絶好調で、軒並みシーズンを更新していたドラマばかりの中で、アナベス・チェイスだけは2シーズンで終了してしまったという記憶のほうが個人的には大きい。

今回のグレイス役の彼女を見たときに、前に見たことがあるが思い出せなかった。だがこれはそんなに悪い意味でもない。アナベス・チェイスのときのジェニファー・フィニガンは、それほどインパクトある女優とは感じなかったが、今回のグレイス役は結構なインパクトを感じた。

サルベーションでは、チャーリー・ロウは控えめで、ハリス役のイアン・アンソニー・デイルは堅実な演技、で目立ったのがサンティアゴ・カブレラだったが、このジェニファー・フィニガンはサンティアゴ・カブレラに全く引けをとってはいなかった。

彼女の演じる報道官はスタイリッシュでとにかくカッコいい。今回のサルベーションの映像にマッチしていて、視覚的に彼女が一番目立っていたのは間違いないと思う。役的には、なんとなく優柔不断で、もっと明敏な人物にしたほうが・・とも思うが、彼女自身の魅力は十分に発揮できていたと思う。

ジェニファー・フィニガンは家庭があるようなので、最近は精力的に女優業を~というわけではなさそうだけど、今回の演技なら今後も当分はオファーに困らないはずだろう。

デニス・ボウトシカリス / Dr.マルコム・クロフト

Dr.クロフトはシーズン1で光ったキャラだ。ダリウスを始め、リアムの周囲はどこか怪しい人間ばかりだった中で、最も誠実そうでリアムの理解者だったはずのクロフト。ところが、彼はロシアのスパイだった。

これはシーズン1での大きなオチだったのだけど、この役を好演したのが「デニス・ボウトシカリス」。この人はとにかくあらゆる作品でよく見る。というか、自分の好きなドラマに必ずと言っていいほどよく出演する。

例えば・・

  • ベター・コール・ソウル
  • ビリオンズ
  • グッド・ワイフ
  • パーソン・オブ・インタレスト

そして個人的にデニス・ボウトシカリスの一番良かったキャラというと、シェイムレスの教授役だ。シェイムレスではシーズン1から登場し、リップの良き理解者でありメンター的な存在となる。ギャラガーの血が抜けないリップを常に支え続けるという、ある意味今回のクロフトと少しかぶる役柄だ。

この人は、こういう役を演じさせると完璧な仕事をする。クロフトの設定は、シーズン当初のヤマだったはずなのでどうこうできるものではないが、最後までリアムの理解者としていたら、それも良かったかもとは思う。

まとめ

ということで「サルベーション」、早期の打ち切り作品ではあるものの、ここまで書いたように見どころ満載の面白いドラマだと思います。

すでに制作は終了しているが、現在もNetflixで配信中なので、まだ見ていない人はぜひ見てみてください。

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