海外ドラマ「スキャンダル 託された秘密 S3 E10 / 果てなき迷走」
シーズン3になって初めての感想を書くスキャンダル。
シーズン1は全然面白くなかったのに、2は打って変わってスリリングで面白い展開だったこのドラマ。
今回のシーズン3では、2の印象を引き継いでいるけど、2ほどの面白さはないというのが正直なところかな。
ただこのスキャンダルの女性的な視点、女性プロデューサーならではの視点というのは、なかなか凄いと思う。
この部分は3になって、よりエゲツつなくなった。
例えばハックとクィンの件とか、まあ面白いしスリルはあると思うけど、このスキャンダルの面白さはそこじゃない。
少し前のメリー(ファーストレディ)の過去のような、とても男が思いつかないようなエグいストーリーを用意する。
そういえば最初から鼻持ちならないと書き続けてきたオリヴィアと大統領の性格も、今となってはこの女プロデューサーの演出なんだろうと思うようになった。
実はこの番組の手のひらの上で踊らされてたってことだ。
そうはいってもこういうストーリーなので、リアリティが欠けることはよくある。
特にオリヴィアのママとB612がフォーカスされてから、リアリティという面では、ライバルに比べてだいぶ弱いよね。
ということで、このへんは個人の好みということなんだろう。
そして今回は副大統領のサリーが自分のダンナにムカついて殺してしまったという話。
まずこれをサイラスに相談したサリーはどうかと思うけど、この後の展開については意外と期待できる。
これでサリーの次期大統領選出馬が頓挫したのかと思ったら、逆にサリーはあの曲者補佐官をつけて来週は逆襲に出るらしい。
これはなかなか面白くなりそう。
まあ、よくこんなこと考えるわな。
この女プロデューサーはさすがだと思うよ。
そんなS3のスキャンダルだけど、ここまでシリーズが続いている理由は、オリヴィア役のケリー・ワシントンやジェイク役のスコット・フォーリーの人気者の起用じゃあないと思う。
そういう目立つキャラより、やっぱりメリーとサイラスの2人だよね。
このエグエグでずうずうしい悪魔2人が、このスキャンダルを背負っている。
今回もサイラスとダンナの痴話ゲンカとか、まあよくこんなこと考えるなぁというような内容。
メリーも、サリーのところに追悼に現れた時の話なんか、最悪だよなぁ(笑)。
ついでに言うと、デビッド・ローゼンとサイラスのダンナの会話とか、こういう笑いをここまでガンガン詰め込めるのは、アメリカのドラマの中でもこのスキャンダルぐらいだ。
このアメリカンなセンスはさすがだと思うよ。
あと、今回なんとなく感じたけど、いつかハックはクィンに拷問されるんじゃないかな(笑)。
たぶん何本か歯を抜かれる日が来るような気がする。
最後に今回で一番気に入ったシーン。
サリーが補佐官のレオ・バーゲンに夫殺しを告白したシーン。
ここでレオは一瞬だけ動揺した表情をしたけど、すかさず「人を殺した時はボクに言え!」と激怒してた(笑)。
これも、あの女プロデューサーならではの演出だけど、この補佐官レオも、サイラスやメリーに負けず劣らずの非人格者みたいだ。
俳優の名前は「ポール・アデルスタイン」。
この人の存在感は相当なものだ。
キャラも抜群にイイね。
そういえばサリーの補佐官といえば、前任者はビリー・チェンバースだった。
サリーといい、その取り巻きといい、ここをすごく重視するのも、この製作陣はセンスあるなぁと感じる。
このブログの記事を書いています。海外ドラマを一緒に楽しみましょう!
コメント