海外ドラマ「スキャンダル 託された秘密 S4 E4 / 禁断の火遊び」
今回のスキャンダルは、大統領の娘のSEX動画流出未遂の話がメイン。
大統領の家族は前シーズンに起こった息子の暗殺からボロボロ状態。
ファーストレディのメリーは過食症+不潔化(笑)、娘のカレンはアルコールにドラッグにと荒れ放題。
でもそんな中、今まで最も頼りない存在だったグラント大統領がリーダーシップを発揮。
息子の死とオリヴィアの事で荒んではいるが、職務をこなし家族をまとめようとしている。
シリーズ開始から、これだけ登場人物がどんどん変化していくのにストーリーが全く崩れていないのはさすが。
しかもこの変化には、わりとリアリティがある。
今回の娘の行動はアメリカ的な甘えの典型みたいな感じだけど、いきなり兄弟が殺されたら何かしらハジけたくなるのもわかるし、父のフィッツが娘を擁護し過ぎの発言をするのも理解できる、
というか、こういう大きな出来事はなくても、変わらない人間なんていないというのをこのスキャンダルは上手に描いていると思う。
ところで娘のカレンを演じていた女優は、ボディ・オブ・プルーフでミーガンの娘を好演していた「メアリー・マウザー」。
この子は少しだけ大人になったけど、相変わらず「セレブの娘」的な子供っぽい存在感がある。
マジメでカワイイけど、少しワガママで軽い問題を起こす・・みたいなイメージ。
まあ今回は軽い問題ではなかったけど、結局は両親とも和解して少しだけ兄の死を乗り越えた。
こういう有名人の娘で問題を起こし、それを解決後、家族の絆が深まる・・
これがメアリー・マウザーの得意分野だよね。
そしてその問題をカッコよく解決したのがオリヴィア・ポープ。
一度も法廷に立ったところを見たことがない弁護士のオリヴィア。
さらにキャラ設定では「フィクサー」とされているのに、フィクサーとは程遠い仕事ばかりしているオリヴィア・ポープが、久々にフィクサーらしい仕事をした。
そう、こういうのがフィクサーだよね。
相手の親役2人の、あまりのクズっぷりもいい設定だと思うけど、解決した手腕は特別に鮮やかだった。
今回のオリヴィア・ポープはすごくカッコよかったぜ。
そして今回は脇役も面白かった。
特にオリヴィア・ポープ&アソシエイツの、「アソシエイツ」が笑わせてくれた。
オリヴィアの事務所を離れホワイトハウスの報道官に転職したアビーのところ(ホワイトハウス)に、ハックとクインがホワイトハウスの公式入館証をクビから下げて登場。
しかも2人共ホワイトハウスの職員風の服装で(笑)。
このシーンは短かったけど、すごく笑えた。
今や完全な変キャラと化しているクインと生粋の変態のハックが真面目そうな服装でアビーの前を通り過ぎる(笑)。
アビーの神経質な性格もあって、このシーンは際立って面白かった。
さらにプライドが高いアビーに、オリヴィアとの格の差を説いて屈辱を与えるサイラスもイイ味を出していた。
今シーズンのサイラスは、以前ほどのキレを感じられなかったけど、このシーンは彼らしくてよかった。
でもサイラスはもっと存在感を出していかないと賞味期限が来たと思われる危険がある。
最後のメリーとカレンのシーンも良かったね。
これがメアリー・マウザーの真骨頂なんだけど、メリー役のベラミー・ヤングもハマリ役だったと思う。
ボディ・オブ・プルーフでの母娘は最高クラスだったけど、メリーとカレンの親子も悪くなかった。

このブログの記事を書いています。海外ドラマを一緒に楽しみましょう!
コメント