海外ドラマ「SCORPION/スコーピオン S1 E22 / 崖っぷちのメッセージ」
今回がスコーピオン シーズン1の最終回。
今年日本初放送だったスコーピオンだけど、ここまで期待以上の面白さだったと思う。
少し古くさいというか、最近ではどの海外ドラマでも使わないような「友情」とか「人情」といった、クサい人間関係を題材にしているのがこのスコーピオンの根幹。
要は毎度ベタな展開を繰り返しているんだけど、そこまでくどく感じなくて、逆に意外なほどライトなイメージを毎回持つ。
これはスコーピオンのもう一つの根幹、「天才」と「オタク」というのがあるからだろうね。
オタクな海外ドラマといえば、ビッグバン★セオリーが圧倒的にメジャーなんだけど、このスコーピオンはビッグバン★セオリーとはだいぶ違う印象だ。
まあ向こうは完全なコメディ、こっちはアクションありのクライムドラマっていう設定の差があるね。
で、今回のシーズン1最終回。
これは完全な友情ストーリーだった。
前回で亀裂が入ったスコーピオン、メンバーからガロとペイジが抜けるという、状況はまさに危機的だ。
そんな状況でリーダーのウォルターが、車で走行中に野生動物を避けようとして崖から転落。
ウォルターの危機にスコーピオンメンバーが再集結、天才の知恵を合わせリーダーを救い、元のスコーピオンに戻る・・・
と、こんな感じで、正真正銘のベタベタストーリーだった。
でも、面白かったし、わかってはいてもドキドキした(笑)。
これがスコーピオンだよね。
結果的にウォルターは助かり、ガロと和解、ペイジとラルフの帰還と、完璧なハッピーエンド。
シーズン2更新が決まっているスコーピオンだけど、次シーズンへの持ち越しは全く無し。
この単純明快さはすごくイイ。
ここまでスパッと決めるシーズンファイナルはあまり記憶に無いなぁ。
本当に100%何も持ち越してないんだから。*ペイジとラルフが空港に忘れた荷物は、もしかするとシーズン2に持ち越すのかも?
これは新しい試みだと思う。
ただし多少心配な面もある。
それはやっぱりエピソード1を超えるエピソードが結局なかった事。
これはかなり珍しいパターンだと思う。
スコーピオンのパイロットはストーリーは完璧、ミステリーあり、サスペンスありでアクションも壮大でブラックリストのパイロットに並ぶほどの面白さだった。
当然あの路線が続くのかと思っていたけど、その後は心理面(人情モノ)にシフト。
そうなんだよなぁ、このタイプは飽きられる可能性が高いのと、毎回ワンパターン化される危険がある。
もちろん制作サイドはそんな事100も承知だと思うので、シーズン2は設定に注目だと思う。
王道としては、何度か書いてきた「強敵」、これを登場させるのがイイと思うんだよね。
ウォルターに匹敵する天才とか。*コレに近いのはいたよね。
または情け容赦無い、極悪非道なヤツとか。
この場合、誰かメンバーが惨殺される・・・とかが効果的な演出だけど、スコーピオンはそういうタイプでもないか。
まあ、ここは次シーズンを待とう。
そしてこのシーズン1でMVP的な活躍をしたキャラといえば「ガロ」じゃないかな?
少し古いタイプ、情に厚く、正義感が強く、強面なタフガイというガロのキャラ設定は、すごく効果的だったと思う。
そしてハッピーとトビー。
この2人は一緒に画面に出ることで一気に面白くなる。
シルベスターやペイジも悪くないけど、やっぱりコッチだよね。
ということで、シーズン通しても期待以上に面白かったと言えると思う。
正直、もっと行けるともずっと感じていたので、次シーズンは期待したい。
最後に今回、一番面白かったのはガロのセリフ。
特に気に入ったのは2つで、
1つは、ウォルターが落ちた崖に現れたガロの一言、「この場の責任者誰だ?」。
「私だ」と出て来た刑事に、「違う、オレだ!」と言ったヤツ。
ガロらしくて、カッコいいセリフだった。
もう一つはウォルター救出後、これからどうする?の後に言ったセリフ。
「入浴剤を入れて風呂だ。クレーンに揺られて腰をヤラれた」ってやつ。
これもガロらしくて笑える、少しオシャレな一言だった。
これでスコーピオン シーズン1は終わり。
次週からはNCISのニューオリンズか。
そういえばスーパードラマTVでは今度、D・ドゥカブニーのアクエリアスを放送するんだよね。
これはすごく期待してる。
あのチャールズ・マンソンのストーリーか・・
全米放送ではそれなりに好評だったようだけど、さあどうだろうね?
11月は良い海外ドラマの放送ラッシュなので、相当楽しめそうな気がする。

このブログの記事を書いています。海外ドラマを一緒に楽しみましょう!
コメント