今年も31日なので、毎年暮れに書いている海外ドラマ年間ベスト3を今年も選んでみました。
まず最初に書いておくと、今年の海外ドラマは超ハイレベルでした。こんな凄い年は、ホームランドとブレイキング・バッド、ゲーム・オブ・スローンズ、ハウス・オブ・カード、トゥルー・ディテクティブが同時期に放送された2012、13年以来だと思う。
シンプルに今年の海外ドラマは面白いものが多かったのですが、もう一点、動画配信サービスの充実が一気に進んだことも、この海外ドラマのハイレベル化に大きく影響していると思います。特にネットフリックスは今までの全ての海外ドラマチャンネルを凌ぐ、最強の海外ドラマプラットフォームになったと思います。
まずベスト3の条件ですが、2018年に日本で放送された海外ドラマ。そして今まではエピソードのベスト3を選んでいましたが、今年からは海外ドラマ(シリーズ)で選ぶことにしました。理由は単独のエピソードより、シリーズで選んだほうが本当のベストと言えるから。シーズンで選ぼうかな?とも思いましたが、やはりシリーズで選んだほうがわかりやすいのでそうしました。 また以前は日本初放送にこだわっていましたが、動画配信サービスの本格参入で新放送か?再か?が判断できなくなったので、これも却下。今年はシンプルに行きます。
では2018年おすすめ海外ドラマのベスト3、3位からです!
第3位 ハウス・オブ・カード
現在のネットフリックスの礎を築いたとも言える、史上最高の政治ドラマ「ハウス・オブ・カード」。今年はこの最終シーズンが放送されました。正直に書くと、最終シーズンの出来はそれほどでも無かったと思います。ですが、ハウス・オブ・カードは、今まで見た海外ドラマの中でもベスト5に入る傑作、大のお気に入りです。
このハウス・オブ・カードで一番好きなキャラはもちろんフランク。フランクが当時の大統領に約束を反故にされるシーンからこのドラマは始まるのだけど、あの最初の10分で視聴者に与えたインパクトは絶大だったと思う。このドラマがどういうドラマで、どう進行していくのか?が、アッという間にハッキリしたのだから。しかもあの展開、多くの人が今後起こる、フランクとクレアの逆襲を期待したと思う。
それにしても、ネットフリックスはこんな凄いドラマをよく作ったと思う。あの時代にこれだけの投資をして大成功を収めるとは。やっぱり世界には凄い人がいるものだと思う(笑)。
そしてフランク役の「ケヴィン・スペイシー」。彼の役者としての才能は本当に凄い。それはクレア役のロビン・ライトにも言えるけど、ケヴィン・スペイシーとはやはり比べ物にならない。このドラマを見ていない人は、ぜひシーズン1から見て欲しい。特にフランク・アンダーウッドに注目すれば、最初の10分から最高に濃密な時間を楽しめると思う。
第2位 ゲーム・オブ・スローンズ
もう説明の必要なんて全く無い、史上最高の海外ドラマである「ゲーム・オブ・スローンズ」。ハウス・オブ・カードは海外ドラマのマイ・ベスト5だけど、このゲーム・オブ・スローンズはマイ・ベスト3(笑)。
今年はファイナル・シーズンの前にあたるシーズン7が放送されたのだけど、このシーズンの面白さも普通じゃなかった。
このシーズン7について少し書いておくと、このシーズンはなんとなくボーナス的な意味合いがあったように思う。というのも、これまでのゲーム・オブ・スローンズでは、絶対にあり得ないような展開がシーズンファイナルで起こっていた。それこそ「えっ???」っと、しばらく放心状態になってしまうほど強烈なサプライズでシーズンを終えることが多かった。
ところが今回は違う。このゲーム・オブ・スローンズで最も人気のあるであろうキャラ、デナーリス・ターガリエンとジョン・スノウが手を組み、その傘下には、あのティリオンやヴァリスが加わる。このドラゴンと北の連合軍がラニスターと戦うなんて、これは多くのファンが夢見るような展開だ。そしてファンなら誰もが覚悟していると思うが、こんな夢のような展開のあとに来るのは・・・。多分それはひどい展開が待っているだろう(笑)。
最終章はファンにとって、この上なく恐ろしいものになるという予想からは逃れられないと思うが、もしそういう展開になったら、このシーズン7を見直して悪夢を忘れよう。
それにしても、このゲーム・オブ・スローンズが終わるなんて信じられないなあ。もう何年もこのドラマの事がいつも心の中にあったので、最終回を見終わったら自分はどうなるのだろう? 最初の頃はこんなにハマるなんて予想もしていなかったが、これだけ長期に渡って一つのドラマにハマり続けるのは初めての経験だ。ゲーム・オブ・スローンズの終わり方も心配だが、自分のことも心配だ。
もちろん来年4月にはスターチャンネルを久しぶりに契約する予定だ。スタチャンを契約なんて、いつ以来だか思い出すことも出来ない(笑)。でもゲーム・オブ・スローンズの為には、来年はスターチャンネルが必要だ。
第1位 9-1-1LA救命最前線
今年初放送だった911LA救命最前線が1位です!
3位のハウス・オブ・カードは重厚な人間ドラマでサスペンス、2位のゲーム・オブ・スローンズはスペクタクルなファンタジー、そして1位の911はシンプルに楽しめるエンタメ作品。笑いあり涙ありの救命隊員関係者を描くドラなのだけど、このドラマの一番のポイントは、深いキャラ設定にあります。
個人的に一番お気に入りのキャラは緊急救命隊・隊長のボビー。911のキャラは皆、何かしらの問題を抱えているのだけど、このボビーの抱えている闇は誰よりも深く辛いものだった。
自分の場合、海外ドラマのキャラに感情移入する場合のほとんどは、少しでも前に進もうと戦っているキャラが多い。でもボビーの場合は戦ってはいるが、前に進むためでは無い。この辺の詳しい話は実際にこのドラマを見てほしいと思うので書かないが、このボビーにはすごく共感するし、彼を心から応援したくなる。海外ドラマでは多くの魅力的なキャラがいるけど、このボビーの魅力は別格だ。ライアン・マーフィーは本当に才能のあるクリエイターだけど、彼の作り上げたキャラの中でも、このボビーは最高傑作だと思う。
ボビー・ナッシュを演じているのは、「ピーター・クラウス」。
シックス・フィート・アンダーやダーティー・セクシー・マネーで彼を見たけど、このボビー役は今までピーター・クラウスが演じてきた役とはかなり違うと思う。911を最初に見た時、絶対に見たことがある俳優だけど、どうしてもピーター・クラウスだと気が付けなかった。結構彼を見てきた自分なのに、それでも気が付かなかったのは、それほどまでに過去に演じてきたキャラとは異なっていたからだと思う。*ルックスもだいぶ違うが、それよりライアン・マーフィーが、このキャスティングをしたことが凄いと思う。 まあとにかくボビーは別格、このドラマを見てない人は絶対に見てほしいな。そしてボビーに注目して欲しい。
またボビー以外にも、911には魅力的なキャラがいる。人気のバックやチムニー、アシーナも最高だ。
そして脚本的には911は救命隊のドラマなので、当然シリアスなテーマが多いのだけど、時々入るコメディ的要素が本当に笑える。まるでアメリカン・ホラー・ストーリーのようなエピソードもコメディ要素満載でとても楽しめた。こういうメリハリがライアン・マーフィーの特異なところなのだと思うけど、このドラマでは型にはまらず好き勝手にやってるところが良い方に出ているのかな?と思う。
そういえばキャスト的にも、ほとんどがライアン・マーフィーファミリーとでも呼べそうなおなじみのメンバーが多い。そう考えると、やはりピーター・クラウスは異色だ。彼とライアン・マーフィーにはあまり接点があるようには思えない。でもピンポイントで彼をキャスティングするというのは、どう考えても天才的だ。
それはバック役のオリバー・スタークのキャスティングにも言えると思う。バックの場合は、救命隊にいそうなキャラそのものだけど、そのキャラ設定がまた面白い。最初はいかにもなパターンに見せていて、彼の本性、女性の好みなど、実は・・というのが最高に面白い。こういう良い意味で期待を裏切られると、ハマらずにはいられなくなるよね。
まとめ
ということで、2018おすすめ海外ドラマベスト3でした。実際はこの3作品に差はないと思います。どれも超面白かった。また、グッドドクターやレジデントといった新ドラマもハイレベルだった。おそらく2019年も今年と同じように海外ドラマのレベルは高いと思う。ネット配信のドラマが信じられないほどハイクオリティになっているので、地上波・ケーブルとの競争激化がレベルが落ちないであろう根拠だ。いや、本当にいい時代になりました。来年もこの勢いを期待しましょう!
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