海外ドラマ「スーツS6 E11 / 再出発」
シーズン6のスーツは、マイクの収監(マイクが偽弁護士がバレて)、そしてピアソン・スペクター・リット法律事務所の倒産危機が前半のテーマだった。
で、この11話。
マイクは釈放され、ジェシカ・ピアソンは去ったが事務所もなんとか持ち直した。
ここまでの流れは正直あまり面白いものではなかった。
重罪のはずのマイクの偽弁護士事件は、まあイロイロあったにせよ、たった3ヶ月で釈放されるというあり得ないミラクルで解決した。
しかもその後の流れでは、偽弁護士がバレて逮捕・起訴・収監されたマイクが、なんと弁護士になるかもしれないという超・超ミラクルになりそうな感じ・・
この流れや、ここまでの流れから、スーツは完全にシーズン1・2の頃の面白さを失っているし、整合性やリアリティなんて皆無だ。
ただ自分の場合、ココまで見てきたからという惰性で見ているわけではなく、つまらない中にも面白さを見つけて楽しんでいる感じだ。
例えば今回で言うと、ジェシカの退任。
ジェシカはとても利己的なタイプ。
仕事が絡むと、それがさらに強化され、周りにもそれを強要する。
ココでも何度か書いたけど、自分たちの事務所さえ良ければ他人がどうなっても関係ないという考え方がとても嫌いだった。
まあ、このへんは日本人には少し嫌われるところだと思うけど、欧米(いや日本を除く全世界か・・)では普通とも言える。
それがわかっていても、自分が助かれば相手がどうなっても気にも掛けないジェシカたちのやり方は見ていて不快だった。
でも、そんなジェシカが今回退任することになった。
もちろん不本意ながら・・なんだけど、でもジェシカの決断で最後の決め手になった理由は「弁護を志した当時の気持ち」だった。
彼女が、「もう企業の弁護はしたくない」というセリフ(多分、こんなことを言ったと思う)は個人的には満足だったなぁ。
やっぱりどんな人間でも良心はあるだろうし、それなりに歳をとれば良い人間になりたいと思うはず。
ジェシカの退任は良いタイミングだったし、彼とのこともあるので応援したくなるような再出発だった。
で、その後の事務所なんだけど、ルイスもハーヴィーもやっぱり自己中心的。
弁護士だから、自分の非を簡単に認めるわけには行かないんだろうけど、ハーヴィーなんて謝罪するときはほぼ利害関係があるからねぇ。
このクラスになれば、儲かるしステータスなんかもあると思う、でもこんな利己的な性格になってまでやることかな?
だからこそ、今回のジェシカ、そして今のところだけどマイクの選択は好きだな。
思えば今回のマイクの決断にせよ、数シーズン前のマイクの投資銀行への転職にせよ、この路線でマイクを活かし、ハーヴィーは弁護活動でマイクをサポート(それなりに持ちつもとれつ)というストーリーがよかったんじゃないかな?
そうすれば変に整合性が取れなくなることもなかったし、スムーズにことが運びマイクの良さが際立ったのに・・とは思うけど、そんなことを言ってもしょうがない。
シリーズは続くようだし、これからのスーツに期待しよう!
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