海外ドラマ「ブラックリスト S3 E3 / イーライ・マチェット」
今回のブラックリストは、巨大な食品産業会社が全ての穀物(コーン)を殺すウィルスを発見、それを世界にバラ撒いて食糧危機を起こすという話。
もちろん企みはレッドとFBIの活躍で未然に防がれる訳だけど、その過程がなかなか凝っていて面白かった。
この巨大企業はいわゆる穀物メジャーで規模は世界クラス。
そしてこの企業のトップは結社に所属していて、その計画が成功した時の莫大な利益は結社にも・・・という事だった。
レッドがこの計画を潰したのは、結社へのプレッシャーと、ある意味の「和平交渉」でもあった。
今後もこういう計画を潰されたくなければ、リズの潔白の証明と局長の身を渡せ、というのがレッドの結社への要求。
今回はまだスタートしたばかりなので、結社からの答えはなかった。
というより、結社の大物(前々回、局長に脅しを入れたスリムなアフリカ系)は独自にレッドを追跡しているので、そう簡単にレッドの要求は受け入れられないだろう。
そして彼はデンベを誘拐しているんだけど、どうやらレッドは本当にデンベのことを知らなかったみたいだ。
なにしろデンベの捜索にあの陸運局のグレンを使ったぐらいだからね。
それにしてもグレンは相変わらずだ。
ふざけたことを喋りまくって、レッドをイライラさせる(笑)。
でも今回も頼まれたモノを探し当てたのはさすがだ。
そういえばグレンの探しものの捜索方法だけど、今までは電話かけまくるシーンしか出ていなかった。
でも電話とネットだけではなく、グレンは自分の足も使って探しものを掘り当てている事が分かった。
これは少しビックリ、そして面白かった。
それから前回、今シーズン初登場だったトム。
レスラーが助けにならないのでダメかと思ったら、その話を聞いたクーパー元本部長が独自にトムと接触。
クーパーがトムに何を頼んだのかはまだわからないけど、話の内容からはリズを助けてくれとかなんだろうね。
カラクルト関連で、嘘つきのドロボーにピッタリの仕事とは??
ここは正確には分かっていないんだけど、この話にしても、今回のメインストーリーの穀物危機の話にしても、なんとなく脚本にキレが無い。
穀物にウィルスを撒いて、穀物メジャーが大儲けするなんて話は、過去にドラマでも映画でも何回もあった。
トムにしてもデンベにしても、今まであまりスキを見せずにきた凄腕だったはず。
ところが今シーズンはなんだかねぇ・・・
レスラーが良さを取り戻したのは本当にイイ判断だと思うけど、他がこれではなぁ。
もちろん面白く無いとは言わないし、それなりに楽しめているんだけど・・・
やっぱりシーズン1のようなストーリー展開も戻してもらいたいね。
あの頃は一回でも見逃したらストーリーがわからなくなるような緊張感があった。
ベルリン編の途中は最高だったよね。
まあ今でも、ほんの少しの演出が後に重要な件のカギになったりするのは楽しい。
本編もまだ何かを隠しているような雰囲気があって目が離せない。
でも、もう少しなんとかしてほしいかな。
そして今回、気に入ったシーン。
今回はレッドの言葉2つが印象に残った。
まず一つは「今まで生き延びてきた秘訣は、人間の善良さに頼らなかった事」という言葉。
これは深い。
少し意味が違うけど、どんなに善良な人間でも自分がピンチに陥れば人を犠牲にする。
そういうことは誰でも生きていれば、人生で何度も目にすることになる。
誰でも人間は変わる。
自分が破産しても他人を助けるなんて人は絶対にいないけど、自分が助かるために他人を破産させる人間はいくらでもいる。
認める・認めないは別として、まあそういうことだよね。
それからもう一言、「この人生は悪い方に転ぶ傾向にある・・」。
これも面白い言葉だよなぁ。
別にリズの人生でなくても、誰の人生も悪い方に転びやすいよね。
だからこそ世界には成功者が少ない。
自分が納得のできる人生、死ぬときに悔いのない人生なんて、そう簡単に手に入るものじゃない。
まあ、だからこそ人生は貴重なんだと思うけど。
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