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グッドドクター 名医の条件 S1 E3 / ひとつの命

グッドドクター グッド・ドクター 名医の条件

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グッドドクターの第3話は、ある男性の肝臓移植の話。

簡単なあらすじを書くと。まずこの男性に肝硬変が見つかり肝移植が必要と診断される。

男性は聖ボナベントゥラ病院(ショーンの勤務先)に入院中、そこに新たな肝臓が提供されたとの連絡を受けた担当のメレンデスは、ショーン達を肝臓の搬送役に指名する。

ところがその間にこの男性、最近飲酒したことがテストで判明する。

移植前にアルコールを摂取することは肝臓移植のルールに反するので。これが移植ネットワーク協会に知られれば移植順位は最下位になってしまう。

だがこの男性の移植前の検査で判明したのは、移植をしなければ余命3ヶ月以内ということ。

紆余曲折を経て病院はルールに従い協会に通告する事を決める。

その結果、男性の移植順位は最下位に落とされてしまう・・・

 

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肝臓の搬送中に天才的なひらめきを見せるショーン

肝移植なので、搬送は一刻を争う。

だが肝臓を提供した病院からヘリで搬送する予定が、濃霧のために飛行中止になる。

そこで最終的にパトカーでの搬送になった。

この搬送中に、この肝臓は何度も危機に直面。

まずは車内でクラーボックス内の温度が上昇し始める。

ショーンはこの危機を、スムージーでクラーボックスを満たすことで回避する。

この温度上昇を予測していたっぽいショーン。ここしかない!というタイミングで温度を下げるところの演出は、ショーンの人格が少し理解させる工夫があった。

 

ショーンは質問されることを嫌うらしい。

これがサヴァン症候群からくるものなのか?それとも自閉症が関係しているのか?などはわからないが、とにかくショーンは質問されると相手を無視する傾向にある。

これはかなり面倒だ。

ショーンと対峙している相手は、質問しても無視されるわけだから。

ショーンのそういう性格を理解しないと、彼と対話することが不可能になる。

おそらくこの演出の意味は、ショーンの天才は彼を理解するに値すると言う意味プラス、純粋で誠実なショーンと接したいために誰もが彼を理解しようとする。

そんな意味だったと思う。

 

そして今回のハイライトは、人間ではなく肝臓のオペシーン。

これはいかにもハウスでありそうな話だけど、最初に肝臓を持った時から、その肝臓に何らかの異変を感じていたショーン。

1時間ほど経過した時に、肝臓が固くなっていることに気付いた彼は、肝臓にCTスキャンでも見えない血栓があると診断する。

この診断、触ることで異変を察知するショーンの能力はハウスにそっくりだ。

そしてショーンは高速道路上で肝臓の血栓を除去する手術を行う。

この対処は斬新でスリリングで面白かった。

 

目の前の1人の命か? 今後の何百の命か?

これは過去の医療ドラマで何度となく描かれてきた話だと思う。

今回のグッドドクターでは、肝移植待ちの患者が飲酒した場合、どんな理由があれ順番は最後になるというルールについてだった。

今回の患者は娘の大学卒業祝いに一杯だけというもので、アルコール依存からの飲酒ではなかった。

でもルールはルール。

これが協会に知られれば、今後聖ボナベントゥラ病院にドナーの提供がなくなる可能性が高い。

今日の1人か?これからの大勢の人か?

聖ボナベントゥラ病院では、院長とメレンデスは患者を救うべきと主張、経営者と外科部長はルールに従うべきと主張。

まあこれもよくあるパターンだけど、このグッドドクターでは珍しい方を選んだ。

こういう話の場合、ほとんどの医療ドラマでは目の前の患者を救い、その後に責められ、だが最後には認められる・・という流れになる。

だがグッドドクターでは、普通にルールに従い、何をしても死しかあり得ない患者を退院させる。

しかもショーンが何とか時間に間に合わせた肝臓が、他の病院に運ばれていくというオチまでつけて。

 

でも個人的にはこれはルールを守るべきで良いと思ったな。

前にハウスのエピソードで、移植待ちの難病の少女が自分の死を悟り受け入れているというものがあった。

彼女も移植を待っていたが、とてもそれまで生きていられる順番ではなく、ドクター達があらゆる手を尽くすが順番は変えられなかった。

こういうドナー待ちの患者は多く、それはハウスのときのような純真な少女だったりする。

こういうところには汚職や賄賂が入り込みやすいし、誰だって目の前の患者を救いたいと思う。

だから厳格なルールで縛る以外、フェアな方法は無いというところに行き着くよね。

今回のグッドドクターでは、あっけないラストだったけど、それが誰であれ命を救って「良い日だった」言ったショーン。

ショーンがまた一歩成長したという事なのかな。

 

対立しているはずの外科部長と院長の会話

あるリッチな患者の手術を巡って、経営者のアオキともめる外科部長のアンドリュース。

アオキが言うには、オペに万全を期するため、メレンデスを助手として手術に加えろとアンドリュースに要求する。

アンドリュースは外科部長直々のオペに助手なんていらない!と主張するが、アオキは受け付けない。

この件をアンドリュースは、なんと院長のグラスマンに相談する。

こういう絶対悪VS正義みたいにならない設定は面白いよね。

特に病院の話なので、絶対的な正義VS悪というのもおかしい。

対立するキャラにも味をもたせていく設定は、ストーリーの厚みが増すので面白い。

 

そして院長のアドバイスに従ったアンドリュース。

結果的にアンドリュースとメレンデスは患者を救った。

だがそのリッチな患者はオペ終了後に、いきなり葉巻を・・。

人に公平なんてないというハウス的なシーンだったけど、ラストシーンで隣人の女性と仲良くなるショーン。

 

そしてグラスマンとショーンが朝食を取るシーンで終わる。

病院で働き始めたショーンは、これからグラスマンのような友人を多く作っていくのだろうね。

 

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