グッドドクター 名医の条件 S1 E15 / 親愛なる誰かへ

グッドドクターグッド・ドクター 名医の条件
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グッドドクターの15話は、前回に続きレジデントが2人2組に分かれての主導権争い。

ただ今回は前回ほど対立構造となっていなかったので、それ以外のところにいろいろと面白いシーンがあった。

 

グッドドクターの病院はアジア系医師だらけ

感想に行く前に、このグッドドクターの舞台となる病院、「聖ボナベントゥラ病院」について。

この病院を創設したのは、この病院の弁護士でもあるジェシカ・プレストン(メレンデスの元婚約者)の親。

なのでもともとは英国系?の経営かな?

でも働いている医師やスタップにはアジア系がゴロゴロ。日系の副理事、アオキもいる。

そして今回は新たに韓国系のアレックス・パク医師が登場。

このDr.パクを演じるのはハワイ5-Oで中国人の悪党サン・ミンを演じていた「ウィル・ユン・リー」。

彼のキャリアではバイオニック・ウーマンの役が一番記憶に残っているけど、5-Oでは中国系で今回は韓国系。そして前になにかのドラマか映画で日系人も演じていた。

こういうキャスティングをみると、アメリカ人は日本人と中国人や韓国人の見分けがつかないのか!なんて騒ぐ人が必ずいるよね。

でもハッキリ言って、アメリカ人にそんな見分けなんてつくわけがない(笑)。

というか、そんなのが見分けられるのは、日本人、中国人、韓国人だけだろう。

だいたい日本人で、ドイツ人、オーストリア人、オランダ人や、ペルー人、コロンビア人、ベネズエラ人の見分けがつく人が何人いるのか?って話だ。

いや、話を戻そう。

この聖ボナベントゥラ病院にはかなりの数のアジア系スタッフがいるけど、これはグッドドクターの原作が韓国だからとかではなく(それも理由の1つではあるだろうが)、アメリカの病院には結構な数のアジア系スタッフが本当にいる。

これは自分が行ったことがある病院がたまたまそうだったのかもしれないが、5,6箇所の病院が全てそうだったので、たぶん本当に多いのだと思う。

とはいっても、そのアジア系スタッフが日本人なのか?中国人なのか?それともシンガポール人なのか?は分からない。

そう自分の場合、アメリカ等の外国に行くと、アジア人でも何系なのか?なんて見分けはほとんどつかなくなる。

これは不思議なもので、日本にいれば東アジア系と東南アジア系はすぐに見分けられるけど、アメリカ等の外国ではこの見分けすらかなり怪しくなってしまう。

それと病院、特に医師にアジア系が多いのは、たぶんアジア圏からアメリカに医療を学びにくる学生が多いからだと思う。

一時は中国・韓国の医師が多かったように思ったけど、最近は東南アジア系の医師もかなりいる。

これは留学でアメリカに来たアジア系学生が、そのままアメリカでインターンをやり、医師免許を取得しているからじゃないのかな?

アメリカで医療技術を学び、アメリカの医師免許を取得しプロフェッショナルとなって母国に帰るとか、そんな感じなのかな?と思う。

思うというか、そういうアジア系の知り合いが多いので、多分そうなんだろうと思っている。

 

今回のサブキャラの描き方は完璧!

ここ最近のグッドドクターの感想で、サブキャラの魅力がイマイチと書いていたけど、今回はバッチリだった。

まず前回初登場だったモーガン。

モーガンは上昇志向の強い美人なので、アメリカのドラマではよくいるタイプだ。

しかもかなり自分本位で嫌な女。

でも今回、ショーンに対し、「自閉症を言い訳にするな!」とか、「他人の意見ではなく、自分の意志で決めろ!」なんて強烈なアドバイスをした。

自分本意な嫌な女が他人の功績を盗んでクビになる~とか、いかにもありそうな展開を読んでいたので、この流れには驚いたしすごく良いと感じた。

こういうキャラがショーンを際立たせる。

そして新登場のパク(表記はパークかな?)もかなりいい味を出している。

彼は元警官という異色の経歴。

今回は早速その経歴を生かすチャンスが訪れた。

肝臓移植が必要な少年のドナーに名乗りを上げてきた服役囚の男がボナベントゥラ病院に来た。

この男に対しスキを見せず、一切信用しないパク。

この辺りはまさに元警官。だがこの服役囚は本当に過去の行いを後悔し、死ぬ前に善行をと考えていた。

自身のアレルギー反応から、肝臓の移植手術を断念しなければならなくなった事で刑務所に戻される直前、囚人は護送警官の銃を奪い自殺する。

この時の会話で、パクは囚人に自殺を進める発言をし、本当に自殺させる。

そしてこの自殺のおかげで少年は肝臓移植を受け命を救われる。

パクは警官時代に多くの汚い犯罪者を見てきたのだろう。

そこで揉まれ、学習して来たパク医師の判断。

自殺を思いとどまらせようとしたクレア。

このシーンは、なかなか辛口で今後のグッドドクターにとって良い転機になりそうな気がする。

登場時のパクは好人物という印象だったので、こういう現実的な面を持ち合わせているキャラというのはすごく良い。

そしてモーガンもだ。

モーガンの場合はパクとは反対で、かなり嫌な女として登場した。

だが今回のショーンに対しストレートに意見するシーンは、彼女も芯から嫌な人間というわけではないかも?と思わせたし、あのシーン自体に見応えもあった。

少し先読みすると、モーガンが実は孤児だった・・とか、貧乏だった過去を持つ・・とかの、お涙頂戴的な設定だけはヤメてもらいたい。

韓国ドラマを見た事がないのでわからないが、日本のドラマはそんなお涙頂戴シーンのオンパレードで辟易した経験が何度もあるから。

今回のように、視聴者を驚かせ、現実的でグサッとくるようなストーリーで楽しませて欲しい。

 

またしても魅力的だったアンドリュース

そして意表を突くというか、今回も初期設定に反して魅力的だった、外科部長のアンドリュース。

今回のアンドリュースはこんな良いシーンがあった。

今回、聖ボナベントゥラ病院では、正装必須のチャリティーパーティーが開催された。なのでショーンもタキシードを用意する必要に迫られた。

そこでショーンは、いつも高級スーツでビシッとキメているアンドリュースに相談する。

なぜグラスマンに相談しない?というアンドリュースに対し、ショーンは「もう自分のことは自分で決める!」と言い放つ。

ここだけでもショーンが成長している良いシーンだ。

そして、2000ドルのスーツを買いたいというショーンに、200ドルでレンタルがあるからと、自分の行きつけの店を紹介するアンドリュース。

ライバルのグラスマンの秘蔵っ子であるショーンが自分のところに相談に来たというので、アンドリュースは悪い気はしていないだろうし、彼がかなり早い段階からショーンの才能を認めていた事もあり、単純にショーンと接することに良い感情があるのかも?という良いシーンだ。

さらに、レンタルではなく買って勝負しなよ!と強く主張するモーガンのアドバイスに素直に心を動かされるショーン。

本当に2300ドルのタキシードを購入(笑)。

そのタキシードでパーティーに現れるが、人に馴染めず溶け込めないショーン。

だがショーンは、なんとか勇気を出して医師たちに挨拶するが会話が続かない・・

そこにアンドリュースが登場。アンドリュースは状況をすぐに察し、洗練された会話でショーンを助け、盛り上げることに成功。

そしてショーンのタキシードを見て、最新のデザインなのか?レンタルでは無いと一目で気付くアンドリュース。

自分のアドバイスは否定されたが、ショーンの自立心を感じ好意的に受け止め、さらにカッコよく会話を盛り上げるアンドリュース。

いや、上司ってのはこうあって欲しいという最高のシーンだ。

ということで、今回も一番美味しいところはアンドリュースが持っていった。

 

今回のグッド・ドクターはとても面白かったと思う。

前回までの数話で、あれ?っとイマイチな雰囲気を感じていたので、こういう現実的な面白さを見せてくれると先が楽しみになる。

グッド・ドクターは初期設定が最高だから、まだまだ続いてもらいたいね。

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