次回がシーズン1最終話となるグッドドクターのアメリカ版。
そういえば、最近グッドドクターの日本版もやっていると聞いてびっくり。
こう短期間にリメイクが相次ぐというのは、それだけこのドラマの基本的設定が良いという証なんだろうね。
そしてこのグッドドクターは、リメイクしやすいという特徴もあるのだと思う。
例えば自閉症でサヴァン症候群の主人公だが、これ一見かなりの難役に見えるが、このタイプを得意とする俳優なら普通にこなしてしまうのかもしれない。
というのも、ちょうど今、WOWOWでベイツ・モーテルの最終シーズンを放送しているが、ベイツ・モーテルの主役はこのグッドドクターでも主役を張るフレディ・ハイモア。
このフレディ・ハイモアの演技を比べてみると、ベイツ・モーテルでのサイコ役のほうがはるかに難しい役に見える。
彼は両方の役を完璧にこなしているが、たぶん視聴者に演技力を見せつけるという意味では、ベイツ・モーテルの方がインパクトが大きい。
最初のインパクトという面ではグッドドクターだが、慣れてしまうと演技がどうこうというのはあまり感じなくなる。
オリビア・スティール・ファルコナー
それと演技というならもう一点。
今回のゲストで、顔の神経の不全で筋肉が動かない女の子「グレッチェン」を演じた、「オリビア・スティール・ファルコナー」という女優。
現在18歳でカナダ出身、ワンス・アポン・ア・タイムで「バイオレット」という役を演じたキャリアがあるそうだ。
ただワンス・アポン・ア・タイムの役はシーズン5からの出演だそうなので、日本では未放送分だ。
で、このオリビア・スティール・ファルコナー、わかりにくかったけど、今回かなりいい演技をしてくれた。
彼女が演じたグレッチェンは、顔の筋肉を動かせないことで表情がない。
いわゆる喜怒哀楽を顔で表現できない女の子だ。
ということで、学校では「不機嫌顔のグレッチェン」というあだ名で呼ばれ、みんなから無視されているとの事。
そんな話の中、「ふーん、そうなんだ・・」なんて思いながら見ていたけど、途中までは特に何も思うところは無かった。
ところが最後に、この子の手術が成功し笑顔を見せたのだけど、これがハッとするほど良い笑顔で驚いた。
これ素かな?とも思ったけど、若いと言っても女優だから、やはり完璧な演技なんだろう。
この子、これから良い役に恵まれれば、大女優への道も開けるのではないでしょうか。
シーズン2へ向けた展開
今回のグッドドクターはシーズンファイナルの手前なので、ファイナル+シーズン2へ向けての仕込みがいくつかあった。
まずはグラスマン院長の病気。
グラスマンはどうやら脳腫瘍のようだけど(今の所、病名は不明)、これがシーズンをまたぐメインネタとなるようだ。
う~ん、グラスマンはショーンの父親代わり。
ここで切るのはアリなのだろうか??
それとも逆転の一発があるのかな?
これからどう盛り上げるのか?期待して見てみよう。
それと脇役の生存競争ネタもある。
これはネタではなく、海外ドラマの新シーズンでは普通にあるキャラクター変更でもある。
ストーリー上では、アメリカの病院ではよくあることのようだけど、このグッドドクターでもレジデントの競争がある。
この競争は優秀な者が残り、切り捨てられたものは辞職という厳しいものだ。
海外ドラマでは、医師、弁護士、ウォールストリートの新卒等を舞台によく描かれるよね。
で、グッドドクター。
新入りのモーガンとパークは明らかに売り出している感があるので、続投のような気がする。
アンドリュースはMVP級の活躍なので確定、メレンデスもまず問題ないだろう。
グラスマンは先程書いたように、メインストーリーとして生き残りを賭けたシーズンまたぎ。
かなり怪しいのが、ショーンのお隣さんとしてダチになりかけていたケニー。
ここまでいい感じだったけど、今回はショーンの事を「普通と違うから」と突き放すシーンが・・・
これは脱落決定だろうね。このシーンを覆すのは死ぐらいしか思い浮かばない。
ケニーはダメだろう。
そしてかなり微妙なのがクレアとカルー。
まあクレアは確定っぽい流れだけど、個人的にはクレアはイマイチ活躍できていないように思う。
悪いというわけではないけど、盛り上がったシーンが殆ど無い。
逆にカルーは見せ場が何度かあったのに、なぜか退場コースにいる。
このカルー役の俳優、「チュク・モデュー」はすごく演技力がある。
ここまでのグッドドクターでは、こズルいシーンや男らしいシーンをこなし、常にショーンの味方としてクレアより存在感を発揮していた。
個人的にはカルーは残したほうが良いと思うが・・
どうなるかな?
グッドドクター アメリカ版はよく考えられている
このグッドドクターに関して、最初の設定がとても良いと何度か書いてきた。
でも、最初の設定をどんどん変更する器用で珍しいドラマとも言える。
この初期設定をどんどん変更するやり方は、あまり他の海外ドラマでは見ないと思う。
この設定変更、代表的なのはなんと言ってもアンドリュースだろう。
院長と対立する悪党(悪はちょっと言い過ぎだが)として始まったが、今や彼はショーンを理解するクールな上司となっている。
今回も患者に保険を適用しない保険会社に対し、強烈なプレッシャーを掛けて適用させた。
しかも患者や他の医師には一言も言わずに。
変更したといえばカルーもだろう。
カルーはさっきも書いたように、ズルい小悪党としてスタートしたが、今では常にショーンをかばう親友のような立場になった。
こういう大胆な設定変更は、このドラマの製作者が自分の作品をよく見ているということだと思う。
どこがダメで、どこが魅力的か?
こいういうのをよく観察して、良いところはどんどん伸ばし、悪いところは変えていく。
ここまで目に見えて大胆に設定を変えていくのは勇気のいることだと思う。
そういえば今シーズンの途中、なんとなく面白さが減ったかな?なんて感想を書いたことがあったが、そこからの盛り返しが早い、早い。
メレンデスのシーンを減らしアンドリュースを重用、すぐにエッジの効いた新キャラを投入し、今ひとつ抜けきれなかったキャラを削除。
この辺は、なんとしても成功しようという意気込みが伝わってくる。
こういう制作陣が考えたシーズンファイナル、一体どうなるのだろう?
いろいろな案があっただろう中で選択したグラスマンの難病。
ハウスのように始まったグッドドクターだけど、ショーンの天才的手腕はあれ以来見られていない。
グラスマンのピンチをショーンの天才的ヒラメキが救うのかな?
それとも、そういう当たり前のストーリーは選ばないか?
次回のファイナルと、おそらくシーズンをまたぐであろうグラスマンの結末を描くストーリーに大いに期待したいね。
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