PR

グッド・ファイト シーズン 4の感想

グッド・ファイトシーズン4 グッドファイト

当サイトはPR広告を表示しています。

しばらく感想を書いていなかったグッド・ファイトですが、2024年7月、ついに最終シーズンとなるシーズン6がhuluで配信が開始されたので、書いていなかったシーズン4から6までの感想を続けて書いていきます。まずはシーズン4からいってみましょう!

グッド・ファイト全シーズンはこちらで配信中!=huluで見放題!

PR

グッド・ファイトシーズン4の簡単なあらすじ

シーズン3最終話で、夫のカートと自宅で就寝中のところをSWATに突入されたダイアン。その続きから始まる注目のオープニングは、なにか現実離れした世界を生きているようなダイアンが、あらゆることに動揺している感じで始まり進んでいく。ここではダイアンが生きていた世界とは逆の状況(政治的に)になっているが、なぜか本来の世界の方がマシに思えてしまう自分にさらに動揺する。そしてまるでカートが射殺されたかのような演出も・・・ところが、これは全て夢、SWAT突入時に気絶していたダイアンが見ていた悪夢だった。夢から目覚めたダイアンだが、信じていた民主党の政治理念に疑問を持つようになり、やや精神不安定になってしまう。

現実に戻ったダイアンだが、その現実もダイアンら事務所の面々にって厳しいものだった。すでに事務所はSTRローリーという世界的規模の弁護士事務所に買収され、徐々に経営・運営の主導権を奪われていく。なんとか自主性を守ろうと奮闘するボーズマン、リズ、ダイアンの代表たちだが、あらゆる世界に強い影響力を持つSTRローリーに服従せざるをえない状況に追い込まれる。

そんな中、事務所の面々は各自新たな世界に進もうとしていた。ルッカは訴訟で知り合ったセレブと仲良くなり、セレブ気分を味わうことになる。やがてそのセレブに、自分の専属弁護士として誘われ、自分が経営する会社の重役の座もオファーされ心が揺れる。

ボーズマンはSTRローリーとの主導権争いに没頭するが、突然降ってきた政治家(いずれ大統領かも?)への道に惹かれていく。そして政治こそが自分の生きる道だと確信することになり・・・

ダイアンは精神に不安定さを感じながらも、徐々に自分を取り戻していく。そんな折、判事となった盟友のジュリアスが謎の巨大な存在?と対立し、判事としての未来どころか、長期懲役刑に処されかねないピンチに陥っている事を知り手を差し伸べることに。しかしこれがダイアンにとっても大きなピンチを招く。この謎の組織はダイアンや事務所、そしてカートに対しても強い圧力をかけてくる。そんな中、この組織が関与しているらしい「メモ618」なるものの存在を探ることになる。

その後この「メモ618」から始まった事件は、なぜかあのエプスタイン事件につながっていく。そしてエプスタインが関わったという謎の言葉「BUD」の調査がマリッサとジェイによって始まる。

グッド・ファイトシーズン4の感想

シーズン通して言うと、今シーズンのグッド・ファイトは面白かった。エプスタインやメモ618の件は、やや演出過剰にも思えたが、ストーリーがしっかりしているのでそこまで気にはならずに楽しむことができた。ここではジュリアスがクローズアップされていて、密かにジュリアスファンの自分は、とても嬉しかった。

そして何よりも法廷シーンが良かったのが気に入っている。グッドワイフ時代から、このシリーズの法廷シーンは常に高いレベルを保っている。ダイアンはもちろんだが、ボーズマンの法定シーンはとにかく良いと思う。細かいポイントはこのあとのポイントで書いていきます。

グッド・ファイトシーズン4のポイント

個人的に感じたシーズン4のポイントは5つ。まずはルッカ。そしてボーズマン。この2名はこのシーズンを持ってこのグッド・ファイトを降板することになる。そしてレギュラーというわけではなかったが、光る演技を残したヒュー・ダンシー。

あとの2点は言うまでもなく、「メモ618」、そして「BUD」だ。では順番にいきましょう。

ルッカ・クイン

このグッド・ファイトのオープニングメンバーの一人、「ルッカ・クイン」を演じるクシュ・ジャンボが今シーズンをもって降板。ルッカは若い女性セレブに気に入られ、彼女の親友兼弁護士、そしてビジネスパートナー的な立場でロンドンに巣立っていった。このルッカのシンデレラストーリーはなかなか良くできていて、このドラマの主演級としてきれいな花道を飾っていったと思う。

今シーズンのルッカで、自分が一番楽しめたパートは、セレブたちとのポーカーナイトの話だ。超富裕層の遊びポーカーに参加したルッカ。負けても友人のビアンカが払う、そして勝ったらルッカが取っていいという、ルッカにとって願ってもないルールだ。だがそもそも善人であり、自立した女性であり、自分の能力に自信も持っているルッカにとって、この条件は受け入れるのに抵抗を感じるものだった。そしてこのゲームでルッカは大勝(100万ドル以上!)する。ところが、この負けをビアンカの友人達(実際は表面上の友)は全く支払う素振りを見せない。それを知らず、てっきり集金済みと思っていたビアンカは高額のディナーをルッカに奢らせようとしたりするが、ルッカは困惑する。結果的にデヴィッド・リーの助言で真実を知ったビアンカが友人たちから金を回収してルッカは一安心。

このときのクシュ・ジャンボの演技は、まさにルッカ!という素晴らしいもの。富裕層からの施し的なものに複雑なものを感じそれに抵抗はあるが、実際にリッチになっていく事に喜びを隠しきれない~という一連の演技はお見事。 そしてそれを引き出したのが、デヴィッド・リーだ。このシリーズでデヴィッド・リーを怪演したザック・グルニエ。なぜかルッカの最後の花道を飾る立役者になったデヴィッド・リーだが、彼の「富裕層は金を払わない、だから彼らはリッチなんだ」というセリフは良かった。確かになぁ・・・と思わずにいられない名セリフだ。

クシュ・ジャンボ

クシュ・ジャンボは英国の女優。最近はスキンヘッドだったりベリーショートが多いようです。

他の出演作品だと、ヴェラ〜信念の女警部〜に出演。現在Amazonプライムで配信中、詳細はこちら→アマゾンプライムビデオ

エイドリアン・ボーズマン

ボーズマンもルッカと同じくグッド・ファイトのオープニングメンバーだ。このあたりのメイン中のメインが降板するというのは、このドラマにとって正直悪影響が多いと思う。もちろん、すでに完結している作品なので、そんなことを言ってもしょうがないのだけど、やはりこの頃からグッド・ファイトは急激に落ち目になっている感はある。特にボーズマンの降板は、失ってはいけないキャラを失ったと感じた。というのも、このエイドリアン・ボーズマンというキャラは、とにかくダイアンと相性が良かった。キャラの魅力的にも、ボーズマン>リズだというのは誰の目にも明白で、今後のシーズンでわかることだが、彼の抜けた穴をを最後までカバーすることができなかった。

マイアが抜けたときにも相当なダメージが出ると思ったが、ダイアン&ボーズマンでなんとかなっていた。それはシーズン4の出来でわかった。確かにマイアの穴を埋めきれていないし、脚本の面白さもシーズン1,2に比べて落ちているが、それでも水準を余裕で超える面白さは保っていた。もう先に書いてしまうが、シーズン4は5より面白いし、5は6より面白い。この理由の大半はボーズマンを失ったことだと思う。

ただこのドラマに、そしてボーズマンとって、この時期はコロナ禍があって、その影響を大きく受けてしまったという不運はある。というか、これが一番の問題だったはずだ。このシーズン4も話数をカットされ、ボーズマンの幕引きシーンは大幅に短縮されたらしい。オープニングメンバーの彼だから、相当なシナリオが用意されていただろうに本当に残念だ。とはいえ、シーズン4での彼は、相変わらず面白かったし、存在感も抜群だった。

デルロイ・リンドー

エイドリアン・ボーズマンを演じたのは「デルロイ・リンドー」。数々の映画に出演してきたベテラン俳優です。身長は193cmだそうで、画面からも彼の大迫力は伝わってきます。

現在は、スキャンダルのケリー・ワシントンと共演し、帰ってきたお父さん(UNPRISONED)というコメディーに出演しています。このドラマに出演するためにグッド・ファイトを降板したようです。それを考えるとちょっと複雑ですが、まあ長く続いてほしいものですね。

ケリー・ワシントン演じるシングルマザーの父親という役どころ。米国ではシーズン2が放送中、評価はなかなか高いようです。日本でもDisney+で配信中。

ヒュー・ダンシー

ヒュー・ダンシーは、前シーズンでリズとイイ仲になったSTRローリーの弁護士・ケイレブを演じた。このシーズンでは、軍隊仲間のピンチに駆けつけ、戦友を救うことに奔走。リズとケイレブの法廷シーンは見応え充分。ある意味、アリシアとウィルの軍事法廷のオマージュのようなエピソードで、とても満足感が高かった。

そんなヒュー・ダンシーは本当に良い役者だ。以前、ホームランドの感想でも書いたが(こちら=ホームランド最終回の感想)、彼はとにかく変幻自在の演技をする。そして控え目な演技なのに、なぜか大きな存在感を示す。これはルックスだけではないし、上手い下手の演技の話でもない、天性の彼の魅力だと思う。今回のグッド・ファイトでは、それほど多くの出番はなかったが、別の作品でぜひまた彼の演技を見てみたいと思う。 まあ、この出番の少なさも、おそらくコロナ禍の影響だろう。本当に残念。

グッド・ファイト以降のヒュー・ダンシーは、ダウントン・アビーやLaw and Orderに出演。Law and Orderはレギュラーだけど、ヒュー・ダンシーがLaw and Orderというのは、なにかイメージが沸かないな。本家のLaw and Orderはかなり長い間見ていないので、彼が出ていると言うならぜひ見てみたいと思う。

メモ618って何?

メモ618はこのシーズン中盤のメインテーマ。最終的にダイアンもどっぷりハマるのですが、もともとはジュリアス・ケインが陥った問題だ。

このメモ618がなにか?というと・・・ アメリカで大きな力を持つ超富裕層が作ったらしい組織があり、裁判、経済、メディアなどあらゆるカテゴリーに影響力を及ぼす。この組織から出される命令書のようなものがメモ618。この指令に従わないと、たとえ裁判官でもでっち上げの罪で免職にされ、ひどいときには懲役刑に。

これを無視したためにジュリアスは裁判官をクビになり、刑務所に収監されるところだった。だが、トランプ大統領の恩赦で刑務所を逃れることができた。ただし裁判官への復職は叶わず、再度弁護士としてレディック&ボーズマン法律事務所に再雇用された。

この「恩赦」でわかるように、このメモ618の組織にトランプ氏が大きく関わっているようだと。一応説明を付け加えると、ジュリアスは黒人ながらトランプ(共和党)支持者。 メモ618を出しているのは、いわゆるアメリカの富の90%以上を持つと言われる上位3%の中の保守派が結成した組織なのだろう。この一連のストーリーは、グッド・ファイトらしくて面白かった。ただし、このストーリーもコロナ禍で大幅カットを余儀なくされたはず。もっとスリリングな展開と、ジュリアスの晴れ舞台が見られていたはずなのに、本当にもったいない! それでも多くの人が楽しめたのではないかと思う。

BUDって何?

これもなかなか面白かったw シーズン4当時のアメリカを席巻していたエプスタインネタだ。といってもこの当時は、エプスタインが犯した性犯罪ではなく、彼の疑惑の自殺の話題だ。

まずBUDとは?から行くと、これもメモ618の組織が絡んでいる話で、この超金持ち連中が脳など体の一部を安全な場所に保存し、医療が発展した未来に蘇生させ永遠の命を~というのがBUDの正体だ。

エプスタインの場合は、長期刑が確定している上に、彼が知っている情報を他に知られるわけにはいかない(特に民主党)。なので秘密を守るうえでも、きつい懲役を回避するうえでも、彼は組織と結託し自殺(おそらくここでメモ618発動)、そして未来に再生されることを選んだということらしい。ついでにいうと、エプスタインが保存したのは、もちろん脳、そして性器ww もちろんトランプ氏も保存しているだろうという、これもグッド・ファイトらしいジョークでした。

ポチッとお願いします!
にほんブログ村 テレビブログ 海外ドラマへ

コメント