最高に楽しめたドラマだと感じた「アップロード ~デジタルなあの世へようこそ~」。 2022年3月、そのシーズン2がアマゾンプライムビデオで配信開始。 さっそく全話完走したので、その感想をいってみよう~ !
シーズン1のおさらいとシーズン2の軽いあらすじ
アップロードというドラマの設定の核は、故人の生前のデータと脳科学的なものを元に人物像をデータ化、それを仮想空間のアバターにアップロードして死後も生き続けるというもの。
舞台はそのメタバース内の施設「レイクビュー」。 登場人物は、若くして死んでしまいレイクビューにやってきた「ネイサン」と、レイクビューで働く女性「ノラ」が主人公、ネイサンが生きていた頃の彼女「イングリッド」や、レイクビューでネイサンと知り合い親友となった「ルーク」、ノラの仕事仲間「アリーシャ」などがサブキャストとして登場する。
脚本のタイプは、サスペンス色のあるコメディ。設定は無理のない程度にリアリティがあり、割と近い未来に実現しそうな話なので、時間的にかけ離れた印象は感じない。この設定が絶妙というか、妙な親近感みたいなものを感じさせてくれる。
そしてシーズン1の後半で、実はネイサンの死が事故ではなく殺人だと判明。 これがかなり大掛かりな殺人事件だったこと、この事件の裏に巨大な陰謀が隠されているらしいことが浮かび上がってくる。そして黒幕の存在が徐々に見えてきて、ストーリーは一気に面白くなっていく。
このサスペンスの緊張感を保ちながらのシーズン2。 ネイサン殺人事件の黒幕が、実はレイクビューの運営と関わっていた人物だったことから、ネイサンだけでなくノラも狙われたりと、シーズン2序盤はサスペンス中心に話が進む。
途中から、微妙に宗教・政治色が強まってきて、少し変な方向に生きかけるがなんとか踏ん張ってシーズンファイナルへ。 シーズン2は全7話しかないうえに、尺も基本30分強と短めなので、アップロードは物語の進行がとても早い。
そしてネイサン(死者)のデータを、再生した肉体にダウンロードするという荒業を使ったところでシーズン2は終わる。まあ、アップロードがあれば当然ダウンロードするものが現れるだろうが、これはさすがに神をも恐れぬ行為。 シーズン3以降でネイサンが生者として生き続けることは無理そう。
という感じで、テンポよく進んだシーズン2、正直な感想はシーズン1の面白さ、完成度には及ばなかったものの、普通に楽しめたし次シーズンを楽しみに感じている・・といったところ。点数をつけるなら、シーズン1が90点、シーズン2は75点くらいですかね。
感想
シーズン2も面白かったし、次シーズンもかなり楽しみにしている。 でも1ほど無条件に楽しめたか?と言われるとやっぱりそうじゃない。
S1に比べS2がややトーンダウンしたように映った理由はなんだろう? シーズン1にあって2に足りないものというと、ネイサンとノラの恋愛シーンかなぁ。 一応2にもそれはあったけど、1の新鮮さやキラキラ感と比較するとだいぶ足りない感じ。
その代わりか、デジタル化する社会に不満を持つ政治勢力を登場させ、ストーリーは微妙に政治色を強めている。 で、この「保守派」と呼ばれる層の活動を見ていると、反デジタル化の集団というより、どうもグレートアメリカアゲインを思い出してしまう。
まあそういう意図はないのだろうけど、このドラマのテーマには「アメリカの格差社会」というのもあるようなので、最終的には制作サイドから何らかのメーッセージが出てくるのだろうと思う。 ん~、個人的には単純に楽しめたシーズン1のスタイルがよかったなぁ。
とはいえ、この陰謀話は意外と面白くて結構気に入っている。 特にいいのは、なにげにイングリッドが関わっていそうなところ。 イングリッドはたぶん陰謀に直接的な関係はないと思うけど、彼女のセリフに真相を知っているようなフリがあったので、このオチはかなり楽しみ。
それと生前のネイサンが嫌なヤツだった件。 これはどっちでもいいけど、できれば誤解か黒幕のデータ書き換えというオチがいいのかな? アップロードされたネイサンは本当にいいやつだし、このネイサンだからノラに似合うというのがあると思う。 ネイサンの人間性がこのドラマを面白くしているからね。
そしてイングリッド。 モデル系で高飛車なイングリッドだけど、実は純粋とか、いいところもあるという演出や、あの抜群のルックスでアホなコメディもこなす柔軟さで人気が出てきているのは確実。 シーズン1でも存在感があったイングリッドだけど、シーズン2でさらにその株を上げたと思う。 死んだはずだったのに、あのスーツを着てなぜかバスタブにいるシーンとか最高に笑えた。 彼女がどうなるかはシーズン3の大きな楽しみだ。
アップロードのキャスト
アップロードの主要キャスト3名を解説。 その3名はもちろん、ネイサン役のロビー・アメル、ノラ役のアンディ・アロー、そしてイングリッド役のアレグラ・エドワーズだ♪
ロビー・アメル
ロビー・アメルといえば、アローで主役のオリバー・クインを演じたスティーヴンアメルの従兄弟だと過去に話題になっていた。 まあね、見れば誰でもわかるほど似ている。 アメル家はイケメン家族なんだろう。
このロビー・アメル、メジャーな主役こそ今回のアップロードが初だが、子役当時からかなりのキャリアを持つベテラン。 まだ33歳(2022年現在)なのに芸歴は長い。 このブログでも過去に感想を書いたことのある、「リベンジ」や「アルカトラズ」に出演している。 最近だとザ・フラッシュのファイアーストームことロニー・レイモンド役がある。
アニキ分のスティーヴンはマッチョでワイルドなルックスで、まさにアローを地で行くタイプだが、ロビーは誠実な役を得意とするタイプで対照的だ。
彼の2022年以降のスケジュールはビッシリで、このネイサン役で完全にスターダムに乗り上げた感じだ。 ただアップロードのシーズン3を早く頼みたいね。
アンディ・アロー
個人的にイチオシというか、このドラマでこの人の大ファンになってしまった。
もともとミュージシャンなだけあって、どこかアートっぽいルックスの彼女。 コメディの主役を演じていても、アーティスト的なカッコよさが常について回ってる。
ミュージシャンとしてのキャリアはなかなかのものだけど、女優としてのキャリアはやや浅め。というか、女優業に本腰を入れ始めたのがここ数年のことだから、まあそれも仕方がない。 といっても現在のアンディ・アローは、このアップロードの主演の他、あのシカゴ・ファイアにも度々登場している。 レギュラーでは無いが、いまのところ準レギュラー的な存在だ。 初登場はシーズン8のE7、ウェンディ・シーガーを演じている。
アレグラ・エドワーズ
美形、長身、スレンダー、わがまま、高飛車、と見た目そのまんまのイングリッドを演じているのが「アレグラ・エドワーズ」。
間違いなく学生時代は、王道か女王道かを歩んできたであろう完璧系な彼女だが、キャリアを見ると女優業では苦戦していたようだ(またはそれほど真剣にやっていなかったのか?)。
過去の出演本数も少なめで、その9割以上がゲスト出演、レギュラー格はアップロードの他に1本。 さすがハリウッド、ルックスだけでは難しいというこなのでしょう。 しかし、このアップロードで彼女もスター街道に乗るのはほぼ確実。
いまのところ他作品への出演情報はありませんが、当分は出演作品に困ることはないはず。 まあ今はこのドラマ一品あればなにもいらないだろうけど。
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