Netflixの人気リーガルドラマ『リンカーン弁護士』。待望のシーズン4は、ミッキー・ハラー史上最大の危機から幕を開ける。さっそく、今シーズンの見どころを整理していこう。
簡単なあらすじ
シーズン4は劇的なストーリーで幕を開ける。なんと、主人公のミッキー・ハラーが運転する車のトランクから死体が出て、彼自身が殺人の容疑で逮捕されてしまう。
視聴者の視点からすれば、ミッキーが殺人を犯す理由などどこにもない。被害者はミッキーの元依頼人であり、ギャングでもテロリストでもない、ただのチンケな詐欺師「サム」。「あっという間に解決する、軽い演出だろう」……誰もがそう高を括(くく)っていたはずだ。
ところが、検察はこの事件にかなりの手応えを感じているらしい。シスコの調査により、ミッキーを職質し逮捕した警官が、何者かから情報を得てリンカーンのトランクに死体があることを事前に知っていたと判明する。さらに、殺害現場はミッキーの自宅ガレージであり、その場所の監視カメラが意図的に切られていたことも分かった。明らかにミッキーは何者かにハメられている。しかも、この手際の良さは「プロの仕事」だ。
その後、ミッキーは保釈されるものの、裁判は有利とは言い難い状況が続く。だが、身の潔白を証明し、将来誰からも白い目で見られることがないよう、彼は裁判での完勝を誓う。
ミッキーとチームがサムの死について調べていくと、彼が生前に大きな詐欺を計画していたことを突き止める。サムがカモにしようとしていた相手は誰なのか? おそらくその相手こそが真犯人だろう。だが、ミッキーにはどうしても解せない謎がある。なぜ自分なのか? サムの詐欺と彼の死に、自分はどう関係しているのか? その謎を探るミッキーは、さらなる深淵へと足を踏み入れていく。
感想
『リンカーン弁護士』で最も惹かれるのは、やはり法廷シーン。このシーズン4でもその完成度は極めて高かった。特にエピソード1の法廷シーンはお気に入りだ。作為的に交代した検事、そして厳格極まりない検事上がりの判事と、ミッキーにとって絶望的に不利な状況。この困難をどう切り抜けるのか? このピリピリとした緊張感こそが、本作、そしてデビッド・E・ケリー作品が支持される最大の理由だろう。
前半のハイライトは、ミッキーが保釈を勝ち取るシーン、いわゆる「バハの件」だ。ここは最高に面白いので、未見の人はぜひ実際の映像で楽しんでほしい。一見子供っぽくも思える戦略だが、法廷・犯罪ドラマには不可欠な「爽快感」がそこにはある。
爽快感といえば、ローナが担当した離婚訴訟も見逃せない。卑劣でガードの固い夫から金を引き出すため、「自動車保険をカーセックスに適用させる」という荒技を披露する一幕は、まさにデビッド・E・ケリー節。彼のクリエイティビティはいまだ健在だ。
そして、エピソード9のラスト。ローナが厳しい裁判に勝ち、ミッキーが自ら証言台に立つ決意を固め、事務所全体が前向きな空気に包まれた直後だ。ミッキーが乗り込んだ送迎車は、電波妨害機能と鉄格子を備えた拉致専用の改造車両だった。。このシーンの恐怖感はなかなかのもの。こういう緩急ある演出が、デビッド・E・ケリーは抜群に上手い。コメディっぽい話の流れからの、突然のシリアスシーンで恐怖感を倍増させる。しかも、それを知っている視聴者でも、まさかのタイミングで来るので、その衝撃度は大きい。自分も、これを全く予想していなかったので、ノーガードでもろに喰らってしまった(笑)
キャスト紹介
主演の「マヌエル・ガルシア・ルルフォ 」や、今シーズンもゲストで登場した「ラナ・パリラ」の紹介は、過去記事でやっていますので、そちらもぜひ!
こちらから→リンカーン弁護士S2の感想
ネーヴ・キャンベル / マギー・マクファーソン
ミッキーの最初の妻であるマギー。マギーは彼氏がいながら、ミッキーを必要以上に心配し、事あるごとにミッキーの前に現れる。別れたとはいえ、ミッキーは娘の父だし(娘はマギーと同居)、離婚後も関係は良好(現在は)。そして両者は共に法曹界にいる。なので2人が近いのは普通なこと。だが、マギーはなにか気持ち悪い(笑) このマギーを演じるのは「ネーヴ・キャンベル」。こういう気持ち悪い女を演じさせたら、ピカイチの女優だ。
今回、気持ち悪い演技で見せ場を作った彼女だが、個人的にネーヴ・キャンベルが最も輝いていたと感じたシーンは、ローナの代わりにミッキーの弁護士として法廷に登場したシーンだ。あそこでの彼女の弁論は、このシーズン4で一番好きなシーンだ。意気消沈のミッキーを、マギーのファイティングスピリットで救った良い一幕。 今回の彼女の法廷シーンは、常に堂々としていて、弁舌が立ち、とても有能という事を強く印象付けた。このリンカーン弁護士S4でのネイヴ・キャンベルは個人的なMVP。存在感があり、高い実力を持つ女優だという事を、また証明したと思う。
【今後の予定】
ホラー映画の『スクリーム7(原題:Scream 7)』への復帰が決定。再び主人公シドニー・プレスコットを演じることが発表されており、ファンの期待を集めている。
ジェイソン・バトラー・ハーナー / ドラッカー刑事
ジェイソン・バトラー・ハーナーのルックスを見れば分かると思うが、偏執的でいやらしい役(特に刑事役)をやらせると、彼は抜群の適性と存在感を見せる。彼の過去作品、「オザークへようこそ」や「レイ・ドノヴァン」で、まさにそんな役どころを怪演し、それを証明している。ところが今回のドラッカー刑事役は、そこまで際立っていない。キャラ的にはそのまんまのタイプだったはずだが、なにか拍子抜けした感がある。際立ったキャラを演じてこその役者なのに、これは非常にもったいない。今回程度のいやらしさなら、他の役者で十分、彼をキャスティングする意味はあまりないような気がする。これが役者側の問題なのか?演出側の問題なのか?は分からなかったが、個人的にはかなり残念な印象が残った。
最近はライアン・マーフィー制作のドラマや、「エルズベス」のゲスト出演などで活躍。
【今後の予定】
現在、公式発表は無し。だが、彼のここ数年のキャリアを見ると、ほぼ空きなしで活動しているので、すぐに何処かで見られるだろう。
サッシャ・アレクサンダー / ドーン・ルース特別捜査官
FBIのエージェント、「ドーン・ルース」を演じたのが「サッシャ・アレクサンダー 」。サッシャ・アレクサンダー といえば、何度もこのブログで書いてきたお気に入りの女優さん。NCISでのケイトリン役、リゾーリ&アイルズでのアイルズ先生役が代表的なキャリア。個人的には、欧米系の美人顔というとこの人!だと思っている。キャリアもだいぶ長いので、さすがに老けた感はあるが、それでも隠しきれない美貌は健在。今回、FBIにしては地味な感じに演じていたが、キャラ的に見せ場は十分だったし、彼女の演技も光っていたと思う。ぜひ、このままレギュラー出演してもらいたいところだ
【今後の予定】
近年は監督業にも注力、俳優としてはインディーズ映画やTVドラマへのゲスト出演を継続中。公式な新作情報は未発表。『YOU ー君がすべてー』や『私立探偵マグナム』などで監督業に進出していることが、ギルド(全米監督協会)や各作品のクレジット、および業界誌のインタビューで語られている。俳優としての新作は、スリラー『Windfall(原題)』に出演予定。

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