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レイ・ドノヴァン S1 E12 / 再出発

レイ・ドノヴァン レイ・ドノヴァン

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レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー、シーズン1の最終回。

 

このレイ・ドノヴァン、初回からここまで見てきて、ずっとイマイチだと感じていたけど、

このシーズン1最終話と、その手前2話ぐらいはなかなか面白かった。

 

今回のシーズン1最終話は特に面白くて、さらに今まで何かひっかかっていたものが全部クリアーになった。

シーズンの最終話でスッキリするという展開は、海外ドラマでは本当に珍しいパターンだけど、すごくイイ物だと感じたな。

 

まずレイ・ドノヴァンという作品の特徴だけど、フィクサーという仕事に関してがメインではない。

最初に評判だったセレブにつくフィクサーという面も、実はただの飾りみたいなもの。

開始当初によくあったスキャンダラスなシーンも別に重要ではない。

 

じゃあ何だ?というと、シーズン1通して見た感想では、このレイ・ドノヴァンは家族のストーリーらしい。

そのレイの家族は2部構成(笑)になっていて、1つは妻子4人の家族。

そしてもう1つは父ミッキー+兄弟3人との家族。

 

このレイを中心とした2つの家族の絡みが実際のメインストーリーだった。

一応最終回では、自分の妻子4人との家族が今のレイには一番大切な存在という結論に達した。

 

そしてそれ以上にレイ・ドノヴァンのストーリーを形成していたのは、レイと父ミッキーの対立。

2人の対立はまだ続くと思うけど、対立の本当の理由がわかった事で、一気にこのドラマが面白さを増したと思う。

 

この理由は、レイが幼少時、神父からの性的虐待にあったことが発端。

当時父ミッキーに助けを求めたレイに対し、ミッキーはそんなことはないと怒鳴りつけた上に殴ったと・・・

その後、レイの弟「バンチー」まで神父に虐待を受けるハメになる。

 

これねぇ、レイの怒りはよく分かるよなぁ。

この件を知るまで、レイがミッキーを嫌うのはどうなのか?と感じていたけど、姉の自殺の件(妹だったかな?)が、対立の理由でないことがわかり、

ずいぶんスッキリしたわ。

 

いろんな考えがあると思うけど、今感じるのはミッキーとの関係を修復するなんてムリだし、レイが取ってきた今までの行動も全て納得だ。

良い悪いは別として、個人的には全てでレイを支持するな。

 

そしてこの終盤を面白くした一番の功労者は、レイやミッキーの古い友「サリー」だ。

サリーは筋金入りの極悪人。

このサリーの恐ろしさは際立ってた。

派手さは無いけど、ここまでリアリティがあって恐ろしい男は、最近の海外ドラマでもあまり見た記憶が無い。

 

サリー(パトリック・サリヴァン)を演じていたのは、ホンモノの名優「ジェームズ・ウッズ」。

最初サリーを見た時、あれ?ジェームズ・ウッズかな?と思ったほど、いつもとは違う感じ。

いつもの彼は、ビシッとしたオールバックに高級スーツというイメージだけど、サリーはかなりリアリティのある犯罪者。 

さすがホンモノだよ、この人は。

 

このレイ・ドノヴァンでは、ミッキー役のジョン・ヴォイドがいつも名優として語られるけど、ジェームズ・ウッズの存在感に比べたら、彼ですら優れた子役みたいなもんだ。

 そのサリーも最終回でミッキーに頭を撃ち抜かれて死ぬ。

そういえばこの後のシーンでの、FBIの捜査官の演技は面白かった。

そしてこの時のレイの仕事ぶりは、まさにフィクサーだと思った。

 

それから目立った役者というと、レイの妻役のポーラ・マルコムソン。

このレイの妻「アビー」は、誰かに似ているとずっと思っていたけど、途中で気がついた。

このアビーのキャラクターは、ソプラノズのカーメラ(トニーの妻)にそっくり。

 

よく考えると、家族構成や問題の内容など、作品のフレームがソプラノズに似てるね。

まあ、マネしてるというより、意識はしたんだろうな、という感じかな。

 

ということで、シーズン通しての感想は「なかなか面白かった」。

この最終回で、次のシーズンも楽しみになった。

 

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