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グッド・ファイトシーズン5の感想

グッド・ファイト シーズン5 感想 グッドファイト(完結)

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実質、前シーズンでオープニングメンバーのエイドリアン ボーズマンとルッカ·クインが抜けたグッドファイト。大物2名の降板でもクオリティを維持できるか? これがシーズン5の大きな注目点。

そんなシーズン5、ワックナーと カルメンという2名のメイン級のキャラを新たに加えテコ入れを図ってきた。 さてその成果は? 早速感想に行ってみましょう。

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グッド・ファイトシーズン5の簡単なあらずじ

まずシーズン5の1話は前作のまとめ的なエピソード。なんとなく妙な雰囲気で始まるが、とりあえずボーズマンの旅立ちのストーリーをここで挿入させたかった意図があったらしい。少し違和感はあるが、ハリウッドのストの影響だろうから、ここは理解しよう。
そしてシーズン5の本編は、事務所の経費削減という問題に対処することで始まる。ちなみに今シーズンを通しての最大なテーマは、ダイアンをパートナーから外そうという演出を中心とした、ある種の人種闘争(アメリカの分断)だった。
その後、経費削減は ボーズマンの退職ということで ひとまず決着がつく。 そこでレディック&ロックハートは、新たに新人のアソシエイトを補充することになる。新人アソシエイトの中には、 調査員から弁護士になった マリッサなどがいるが、その中にいたカルメン・モヨ(チャーメイン・ビンワ)という女性が今シーズンのキーパーソンとなる。カルメンは他のアソシエイトたちがやらないようなヨゴレ案件を進んで担当することで存在をアピールする。 そして麻薬王として有名なカルテルのボス「オスカル・リビ」を担当する機会を掴み取り、一気に頭角を現す。
一方マリッサは、ひょんなことから民間の裁判所らしきところで弁護することになる。 この民間の裁判所というのは、実は無資格で行われている私設裁判所で、言ってみればトランプ時代から台頭しだした私設軍隊の裁判所版みたいなものだった。この裁判所の判事はワックナー(マンディ・パティンキン)という男で、なかなか興味深い男 。そしてある意味、このワックナーがこのシーズンの主役とも言える存在になる。 この裁判所は無資格だが裁判自体は本当のそれと区別がつかないほどしっかりしている。 基本的にはワックナーが出す判決は公平なもので、被告・原告ともにある程度納得し、理解し合い 決着するという意外に理想的な面も持っていた。
ワックナーの裁判は動画配信が行われ人気を博す。 さらにアメリカは政情不安からくる暴動が頻発していて、爆発的に増えた犯罪者を正規の裁判所が裁ききれなくなっていた。それをこの私設裁判所が吸収し、その規模を拡大していく。 さらにワックナーの裁判の動画配信を見た者たちが彼の活動を模倣し、全米各地に私設裁判所が乱立する事態になる。そして案の定、各地の私設裁判所は様々な問題を起こし始める。そしてついにワックナーの裁判所で暴動が起こり、暴力によってワックナーの活動は終焉を余儀なくされる・・・
レディック&ロックハートでのリズとダイアンの対立は収まりをみせないが、このままでは親会社のSTRローリーに2人はクビにされてしまう。そこでダイアンは自分が代表を退くことで事態を解決することを決断する。

シーズン5のテーマは分断

今シーズンのテーマ分断。ダイアンの周囲で色々な種類の分断が起こる。
まずは前シーズンからあった、ダイアンとリズの確執。

そういえば、リズは前作のグットワイフからの継続出演なのだけど、グッドワイフではアリシアの大学時代のライバルという設定で登場した。その時は確かルモンド・ビショップの弁護をアリシアが担当し、相手側の検事がリズで、文字通り2人は激突したと記憶している。ただし、このときはアリシアがリズを軽くあしらい、格が違う!というような明確なアリシア寄りの演出だった。個人的にはこの時の印象が大きいので、グッド・ファイトでリズがメインキャストになる~という話を聞いたときには、結構ビックリした覚えがある。

そんなリズとダイアンの確執だけど、実際には2人の確執というより、白人と黒人の確執といったほうが的確だと思う。特に事務所の黒人アソシエイト達にとって、ここはアフリカ系の法律事務所という意識が強い。そんな理由で、当初からアフリカ系スタッフはダイアンのパートナー昇進を快く思っていなかった。そして最終的にダイアンが身を引くことで問題は決着する。あの強気のダイアンが身を引くというくらいなので、今のアメリカの人種間問題(ここでは白人と黒人)は相当に深い亀裂が表面化しているという演出なのだろう。

そしてワックナーの裁判所も「確執」によって決着を見た。ここでの確執は人種間ではなく、思想の対立だ。簡単に言えば、共和党派VS民主党派だ。

少し前までは、共和党=白人 VS 民主党=黒人(マイノリティ)という図式が多かったが、最近はここに少し変化が見られる。それをグッド・ファイトでは「トランプ支持層VSその他」というように強調しているように感じた。 さらにアメリカ人に多い人種VSその他(現在のマイノリティ)という図式も出てきていて、「白人・黒人・ヒスパニックVSアジア系」という確執も起こっていることを伝えていた。

話を戻して、このワックナーの裁判所を描く際に、このドラマが伝えたメッセージは意外にフェアなもので、今のアメリカは「暴力」が多くのことを解決している、そしてトランプ支持層はそれを肯定しているが、今や民主党派の多くも暴力に傾いている~というものだ。

そして最終的に、ワックナーの裁判所はトランプ支持層の暴力によって全てを破壊され、ワックナー自身もこれによってすべてを失ってしまう。この演出が、ワックナー裁判所の強引な面(ジュリアスなど市民を逮捕・拘禁するなどの、ある種の暴力)は、結果的に別の暴力を生む~というものだったのか?ここは各視聴者によって意見が分かれるところだろう。 またグッドワイフ時代から、バリバリの民主党員という設定だったダイアンだが、このグッド・ファイトでは、シーズンを追うごとに民主党の問題点を多く指摘するようになっている。

このグッド・ファイト(グッドワイフ)のシリーズは、このドラマ自体が民主党色の強さを隠していないし、ハリウッドの民主党色も全く隠していない。さらに反トランプ色も全開だ。ただ当初から、ダイアンのお相手にバリバリの保守派であるカートを設定し、さらにダイアンは最後には必ず思想を超えてカートを選ぶという演出を多用してきたのも事実。それを考えると、このシーズンのテーマは「分断」ではなく、「理解」とか「団結」なのかもしれない。ま。これも視聴者によって意見が分かれるところだろう。

シーズン5で注目すべきキャスト2名

シーズン5で注目すべきキャラは、先程書いたこの2名。 私設裁判所の裁判長・ワックナーを演じた「マンディ・パティンキン」と、新しくレディック&ロックハートに入ったアソシエイト、カルメン・モヨを演じた「チャーメイン・ビンワ」だ。まずはマンディ・パティンキンからいってみよう!

ハル・ワックナー / マンディ・パティンキン

ワックナーは掴みどころのない男。最初は、無欲で理想を追い求める現実主義者という、よく分からない人物に見えた。ところが話が進むに連れ、名誉欲やら承認欲求やらが人並みか、それ以上にあることが発覚。さらに物質的な欲も持っているという、普通っぽい人物像が見えてくる。それでも、自身が信じる正義みたいなものや、信念的なものは感じさせる。

このキャラを通じて制作者が伝えたいであろうことは、ある程度理解できた。だが最終的には、暴力に屈して、それで終わり・・という、なにか消化不良のような幕引きは大きな不満を感じた。*ただしリアリティはあった。 まあ、これも例のストや、ストによる撮影遅れで、マンディ・パティンキンのスケジュールに影響があったからかもしれないが、不完全燃焼感は残った。

そんなマンディ・パティンキンだが、今回のワックナー役は、あまり彼のキャラクターに合っていなかったように感じた。 例えば彼の過去作品でいうと、クリミナル・マインドのギデオン役や、ホームランドのソール役は、彼の個性にピッタリとハマっていた。 だが、ややコミカルな皮肉屋で、性格は激情型というワックナーは、別のキャストのほうが・・・と、どうしても思ってしまう。

そんなマンディ・パティンキン、現在はアメリカのhuluで配信中の「Death and Other Details」というミステリーに主役級で出演中。あまり評価は高くないようだが、個人的にはものすごく見たい! なんとか日本でも配信してほしい。

このマンディ・パティンキンの声もいい。雰囲気も良い。船上のミステリーかぁ、絶対に見たい! huluオリジナルなので、たぶん日本でもhuluが配信してくれるだろう。それまで解約せずにいるので、頼みます!

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カルメン・モヨ / チャーメイン・ビンワ

カルメン・モヨは、いかにもグッドワイフシリーズといったキャラで、過去のキャラで言うと、カリンダあたりと同じ匂いがするタイプだ。なので当然有能、そして謎多き女性ということになる。 このカルメンに、カルテルのボスを~という設定はとても効果的で、多くのグッド・ファイトファンの心を掴んだと思う。このあたりの感じは、キャラは全く違うし、ストーリー上の類似点もないが、なぜかマイア・リンデルのストーリーを少し思い出した。

チャーメイン・ビンワは抜群の個性を持つ、とても良い女優。演技力も高い。将来有望、別のドラマでも是非見てみたいと思う。

最後にシーズン5の全体的な感想をカルメン・モヨの感想と交えて書いてみる。

個人的な意見(シーズン5の感想)を書くと、ワックナーのストーリーがやや不満、そしてそれにつられてマリッサの評価が下落、さらにあの件に関わった際のダイアンも評価を下げた。唯一の救いは、あの件でジュリアスの株が上がったことだが、それでも全体的には不満が上回った。 だがそれを救ったのがカルメン・モヨだった。彼女の存在は、それほど重要だったと思う。

とはいえ、カルメンのパートでも不満点はあった。例えばオスカル・リビ。リビは、あの悪名高きメキシコのカルテルのボス。カルテルのボスといえば、ドン・エラーディオやヘクター・サラマンカ、そしてラロ・サラマンカといった狡猾で残忍な猛獣達だ。そういった連中と比較すると、リビはコミカルすぎるし、異様な怖さも感じない。グッドワイフでは、ルモンド・ビショップがいたが、ビショップは異様な怖さを持っていた。

正直グッド・ファイトは、前シーズンから明らかに弱体化している。そして次のシーズン6がグッド・ファイトの最終シーズン。近日中に最終シーズンの感想をアップします。

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