BULL / ブル 法廷を操る男 S1 E20 / 暗示にかけられて

BULL / ブル 法廷を操る男BULL / ブル 法廷を操る男
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オープニングは仲良くゴルフの練習をする親子ののどかなシーンから。

何が起こるのか??と思っていたら、突然息子がゴルフクラブで父を殴り始める!

頭部を何度も殴打された父は即死、息子はその場で逮捕。

この事件、逮捕された息子が学校では優秀で特に問題のなかった生徒だったことから精神鑑定が行われた。

少年の凶悪犯罪だから、精神鑑定を行うのは通常なのかもしれないが、とにかく彼は一種の催眠術にかかった状態にあったと診断される。

この診断を下した精神科医がブルの知人だったことから、ドクターはブルに相談。

少年との面談をしたブルは、彼の無実を確信。その流れから弁護団の一員に加わることに。

 

催眠術で殺人は可能なのか?

これはほとんどの人が思う疑問だと思うけど、本当に催眠術で殺人をさせることは可能なのか?

TACのメンバーはそんなの無理、あり得ないというスタンス。

だが高名な心理学者のブルは、催眠術で人をどのように操ることも可能なんだとメンバーに説明。

ブルが言うには、まず操れそうな相手を選ぶ。*これが重要だそうだ。

そして相手に暗示をかけ、ある引き金となる言葉や音によって行動を実行させる・・ということ。

トリガーとか、心理学用語でよく聞くけど、この暗示から実行までの過程は、よくあるパターンだと思う。

海外ドラマでも映画でもマンガでも、そこらじゅうで使われる方法なので、これが催眠術の王道なんだろう。

そしてもちろん、かける術者の技量によって、催眠術の効果も実行させる内容も変わる。

なので今回のように殺人まで犯させる事が出来る術者は、相当な技量の持ち主ということになる。

そして今回の裁判のポイントとなるブルの主張は、「少年が犯行時に自分の行動を制御できなかった」という事実の証明だ。

難しいのは、陪審員にこれを納得させる事だよね。

普通に考えたら無理だと思うけど。

 

容疑者の少年は、犯行の少し前から自己啓発セミナーの会員になっていた

これね、自己啓発セミナー(笑)。

多くの人が胡散臭さを感じるだろうこのセミナー。

もうこの時点で、このセミナーの誰かが少年に催眠術をかけたと確信出来る。

で、その通りになるんだけど、このセミナーの名前は「ルマンシック」。

ルマンシックの創設者はソーントン・グレイ。

この男がまた胡散臭い(笑)

でも、たしかに何らかの魅力は感じる。というか、もし自分が弱っているところにこんな男が現れ、こんな感じで接してきたら危ないかも?と思わせる何かがある。

ただブルはこのルマンシックもソーントンも、ただのカルトと一刀両断。

 

そういえばこういう自己啓発セミナーとか新興宗教とかは、よく海外ドラマで出て来る。

日本にも結構あるけど、アメリカも多いよね。

なんかやたら右傾化してるのとかが最近よく海外ドラマに出てくるけど、そんな中で一番心に残っている団体はメンタリストのビジュアライズだなぁ。

このビジュアライズはすごく謎めいていて、いろんな意味で面白かった。

メンタリストでは何度か創始者のブレッド・スタイルズとパトリック・ジェーンの心理戦があったけど、どれも完成度が高くてドキドキした覚えがある。

メンタリストについて未だに残念に思うのは、ビジュアライズとレッド・ジョンのストーリーを完結させなかった事だなあ。

一体どういうナゾがあるのか?と何パターンも予想してたから、あの結末は今でも少し残念に思う。

ま、それはいいとして、ブレッド・スタイルズほどではないにしても、このソーントン・グレイもなかなかのクセモノだった。

 

真の標的はソーントンだった!

TACが犯行時の検証を進めていると、なんと犯人(少年)の標的が実は父ではなかったことが判明した。

少年が父を襲った時間、本来少年はソーントンとの面会が予定されていたが、急遽父とのゴルフ練習に変更したことが分かった。

これによって、少年を操っていた者の本当の標的はソーントンと判明。

こうなるとブルが証明すべきは、少年が催眠術によって心神喪失状態にあったということだけ。

この辺、いつもこのドラマでは説明が入らないんだけど、この時点でブルは犯人に心当たりがあり(というか気がつく)、犯人の動機を法廷で証明し陪審員の心理を誘導、このタイミングで催眠術による心神喪失状態を訴えれば・・ということだった。

結末はその通りになり、さらに恒例の真犯人を検事に教える~というパターンになる。

今回はソーントンが実は娘に狙われたというのが少し辛口のオチになった。

 

ベニーのピンチ

そしてここ4,5話続いているベニーのピンチ。

今回ついにベニーがブルに、過去の裁判で無実の男を9年も刑務所に入れてしまったことで訴追されている事を打ち明けた。

ま、もちろんこの時のベニーは犯人がやったと確信を持っての行動だったんだけど、無実の9年にとってそんなことに意味は無いよね。

ただしこの件、まだ本当に無実なのか?というのは不明。

さらにベニーは何か罪を犯したのか?というのもある。

ベニーの裁判は次回から始まるんだけど、予告を見ると彼が逮捕されるところまではあるみたいだ。

まあね、こういう冤罪の場合は、誰かが責任を取らないとならないだろうから、その役がベニーに・・ということだ。

 

それより、ここまでベニーがブルにこの件を相談しなかったというのに、ブルは無条件でベニーを救うと言ったシーンは良かったな。

TACのメンバーはブルに心酔しているし、完全に忠誠を誓っているけど、ブルももちろんメンバーを守るということになった。

まあドラマだから、そうなるに決まってるんだけど、ここまでの見せ方は良かったと思う。

なんとなくギブスとディノッゾの関係を思わせるような感じもした。

さあ、次回は面白そうだ、たぶん今までのブルで一番面白いエピソードになると思うね。

思いっきり期待しよう!

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