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Dr.ハウス 最終回

Dr.ハウスS8 Dr.ハウス(完結)

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海外ドラマ「Dr.ハウス S8 E22 / 最期の時 (Everybody Dies)」

 

さっき見終わったばかりのハウスの最終回。

まず冒頭のシーンでいきなりハウスが死にそうになってる上に、見たこともない男の死体が隣に。

 

「ん、なんだ?」と思っていると、瀕死のハウスに声をかけたのは前に死んだはずのハウスの部下「カトナー」。

えっ、もしかしてハウス死んだの?なんて思いながら見ていると、実は幻覚で・・・という感じで最終回はスタートした。

 

まずこの最終話の感想から言うと、ほぼ自分が期待してたものが全部入っていた。 だから何の不満もない。

たぶんこの最終話を作った人はハウスのファン心理をよく知っていたんだろうと思う。

 

最初にカトナー、次にアンバー(アン・デュデック)、そしてステイシー(セラ・ウォード)。

最後にキャメロン(ジェニファー・モリソン)。

 

シーズン中いきなり自殺してビックリさせたカトナーを最初に持ってきて、いったい何が始まるのか?と思わせ、アンバー登場でハウスが死んだのか?と思わせ、ステイシーで幻覚か夢か? で、死んじゃいないのか?と、そしてキャメロンで何かの理由で幻覚を見ている、または妄想している事に気づかせる。

 

ここはよく考えられた面白い演出で、ハウスの中のアンバーは医師として生き続けろと言う。

これはアンバーらしい、イメージ通りの演出。

 

次のステイシーは生きて家族を持つことを提案する。

ハウスの中ではステイシーこそが唯一家庭を持つ女性というイメージってことだと思う。

 

最後のキャメロンは死んでもいいんじゃない?と言う。

楽になって何が悪いの?と。

これは優しさとか、そういうイメージなのかな?

 

そして結末は葬式までやって死んだはずのハウスが実は生きていた・・・

という、ここだけ読むとチンケ過ぎるストーリーみたいだけど(笑)、そこはハウスだから、ファンを楽しませるだけでなく、ちゃんとハウスらしさも最後まであった。

 

そうなんだよね、これをチンケと片付けるのはハウスのシロート。

最後までハウスらしかったのは、あの隣の死体の患者に関して。

 

彼が死んだのはヘロインの過剰摂取だよね?

そしてハウスも死んでいく元患者と一緒にヘロインをやっている。

 

ハウスがヘロインをやった理由は、さっきの選択肢の悩み。

3人の女性が决断から逃げていると言ったけど、このヘロインはそういう意味もあるってことだよね。

 

でも一番重いのは、手術で回復したはずの患者を死なせている事だよね。

しかもその前から、歯の治療記録を入れ替えているということは、両者合意の作戦だったことになる。

 

確かにこの患者は死んだほうがいいかもしれないし、本人もどこかでそれを望んでいる。

しかもハウスを助けたいとも考えている。

 

そうだとしても、過剰摂取で死ぬのを分かっててね・・

もしかしたら合意ではない可能性すらある(少ないけど)。

こういう利己的な性格を最後の最後まで出すんだよねぇ。

しかもこのヘロインを調達したのはハウスでしょ?

 

もう本当に最期までどうしようもない男だ。

 

それから葬式のシーンはまあまあだったけど、最後の歴代ハウスチームの映像は感動モノだったなぁ。

 

チェイス(ジェシー・スペンサー)はやっぱりハウスの後継者として診断医になっていた。

ハウスが使っていたオフィスで、ハウス最後のメンバーを従えて。

 

火災前、ハウスを拒絶したことを悩み後悔していたフォアマン(オマー・エップス)には、その心情を察して自分が生きていることを暗に告げたハウス。

ここも彼が最後に変わった証かな?

そして最後のフォアマンの笑顔はすごく良かったね。

 

タウブはチームを抜けたのかな?

相当悩んでいたけど、子供との生活を決断したんだろうね。

 

そしてキャメロンね。

ハウス、フォアマン、チェイス、キャメロン。

ハウス歴代最高チームの写真、ああいうのを見たいとどこかで期待してたから、あのシーンは素直に嬉しかった。

ファンにとって、このシーンが最終回で最高のシーンになったと思う。

 

最後にこの最終話のハイライトだったのは、ハウスがイメージする3人の女性のアドバイスの後、やっぱり生きることを決意した瞬間に、炎の先のウィルソンを見たシーンだろうね。

 

あの瞬間にハウスの中で、医師も結婚も生活も全て捨てる決意が出来た。

あの患者の言っていたことと同じだよね。

 

今後のハウスの生活を想像すると、ウィルソンを無くした後は

足に障害を持つ無職の男だ。

 医師を続けることで幸せなのか? 全てがあるから幸せなのか?

あの患者が「全てを持っていても全然幸せじゃない、落ちぶれた今のほうが幸せだ」と言ったのが、ハウスに影響しているんだろうね。

 

そうだ、さっき書き忘れたけど、この最終話でハウスらしさを一番感じたところの続きね。

 

死んだ患者はハウスに死を宣告された時、ハウスの為に身代わりになる事を申し出て、最後に良い人間になろうとした。

それをハウスは最後の最後に良い人間になるなんてバカげていると思う。

でもこの患者の結末は、何でも持っている幸せを捨てヘロインに走り、ハウスの為に身代わりになり、自分の幸せとともに死んでいった。

そしてもう誰にも迷惑をかけないことで間接的に社会に貢献した。

 

一方ハウスも最後は友のため、良い人間になる事を決意する。

でも死んだ患者と決定的に違うのは「患者は社会に貢献」、でもハウスは医師を辞めることで社会にとって損失になっている(笑)。

ここが最後まで皮肉というか、ハウスらしいなぁと感じた。

こんなところでも非対称になっている(笑)。

 

それに决断の全ては友の為であるんだけど、実は全て自分の幸せの為。

痛みに耐え生きて、医師を続けても何も幸せになれなかったハウスが、あの患者のふざけた人生観に何かを感じ、自分もそんな生き方を選ぶ。

 

ハウスは死んだことで(偽装)幸せになったのかは分からないけど、足の件以来、初めて自由になったのは確か。

まあハウスだから。その後に良い人間になることは無いだろうけどね。

 

この最終話、当時のアメリカでどう評価されたのか分からないけど、オレ的にはすごく良かったと思ったね。

 

期待したもの全て見せてもらえたし、同じように思ってた人が多かったから、こういうゲストが呼ばれたんだと思う。

 

ハウスを8シーズン全部見てきて本当に良かったと思ったよ。

 

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