海外ドラマ「ブラックリスト S3 E9 / 局長(前編)」
ブラックリストの前・後編といえば、S1、2共に傑作級だったけど、今回の「局長・前編」も過去の傑作に劣らない内容。
すごく面白かった。
まず邦題は「局長」となっているけど、前編での主役は完全にレスラー捜査官。
タフでカタブツなイケメンFBI捜査官のレスラーだけど、この人の問題はカタブツ過ぎること。
リズを逃がす際にはその異常なカタブツぶりを封印していたけど、前回のナヴァービの件や現在のリズ追跡では、やはり超カタブツ。
そんなレスラーだけど、局長(結社)の介入も徹底拒否。
今回はそんなレスラーの過去が判明。
要はカタブツ化した理由が判明したんだけど、その理由がいかにもアメリカン。
彼の尊敬する父(警官)はワイロを受け取らずに殉職したということで、その意志を継いだレスラーも・・・ということだった。
ハードボイルドなレスラーのストーリーとしてはいかにもな話なんだけど、今回のストーリーにはピッタリだったと思う。
しかも今回はレスラーとトムの共演もあった。
この2人はよく殴りあう仲なんだけど、今回は共に結社と戦った。
さらに面白かったのは、この2人と共に戦ったのがカラクルトだったこと。
カラクルトは完全な脇役なんだけど、最近なんとなく存在感を発揮していて面白い存在になっている。
そしてレスラー・トム・カラクルトが戦った結社を率いていたのがアノ男。
それはもちろん「ソロモン」なんだけど、この男もすごい存在感だよね。
ソロモンは冷酷で残忍な殺人者、あの局長をも脅す結社の暗殺者だ。
今回はレスラーがソロモンを逮捕したけど、レスラーの読み通り彼は釈放されるだろうね。
そしていずれデンベにケリを付けさせられるんじゃないかと思う。
そういえばソロモンに捕らえられたトムを助けるときにレスラーは銃を下ろした。
あれはもちろんクーパーが後ろにいたからなんだけど、これと同じシーン(レスラーとリズ)が過去にあったよね。
あの時は銃を下ろしたリズをレスラーが怒鳴りつけ、クーパーにまで報告した。
これもレスラーのカタブツぶりを強調した演出だったんだけど、たぶん今回のはあの時のシーンにかけた演出なんだろう。
それから相変わらず細かい芸で楽しませてくれるレディントン。
ベネズエラ大使とのイロイロな駆け引きも面白かったけど、レッドのハイライトはラストシーンの演説だろう。
掘りたての墓穴にモジタライを呼び出し、ビビらせつつ実は感謝を伝える。
これはレッドらしい演出なんだけど、やっぱり撃ち殺すのかな??なんてドキドキしながら見ていた。
夜の墓場、しかも深々と掘ってあるなんて、イタリアンマフィアの処刑スタイル。
ここにFBIの重犯罪者No.1から呼び出しがかかるってのは、それは死を覚悟するよなぁ。
今回は骨のあるところを見せたアラムだけど、パスワードをナヴァービにするとか、やや情けないところも面白かった。
さて、次回はどうなるんだろう?
局長とタイトルがついているんだから、当然局長が敵のメインになるはず。
普通に読めば、レッドVS局長の対決。
そして局長の最期という感じかな?
でも視聴者の誰もがそう読むはずだから、きっと一筋縄ではいかない展開も用意されているはず。
いや、ブラックリストの前後編は面白いね、楽しみだ。

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