海外ドラマ「アメリカンホラーストーリー 魔女団 E8 / 儀式」
今回のアメリカンホラーストーリー、タイトルは「儀式」。
何の儀式か?というと、主にスプリーム(フィオナ)を殺すための儀式だった。
フィオナに対するモノ以外の儀式もあったけど、主に対フィオナの儀式の意味でいいと思う。
まあ、ここまでやりたい放題に生きてきたスプリーム(魔女の最高位)のフィオナが、
敵対する呪術師や、新しく台頭してきた若い魔女ではなく、老いとガンによって朽ち果てる。
そんな死を目前にしたフィオナだが、フィオナの娘コーデリアを始めとする魔女団は、
そんな事実は知らない。 ただ今までのフィオナの悪行と恐るべき力を奪うため、
フィオナを殺す儀式を行ったと・・・
結論から言うと、幼少からフィオナに仕えてきたスポルディングの協力により、
フィオナは儀式を打ち破り、生きる力を取り戻す。
それにしてもフィオナが老いて死にゆく幻想はリアリティーあったなぁ。
前シーズンの精神科病棟でも、ジェシカ・ラングが屈辱にまみれるシーンが続いたけど、
今回もかなりヒドイものだった。
特に老いたフィオナを徹底的にコケにするマディソンのシーンとかね・・
ヒドイ事やらせるな、なんて思いながらも、エマ・ロバーツのハマりっぷりがハンパない。
女性が歳取った時に、こんな顔した小娘にコケにされたら、さぞ腹が立つだろうと(笑)。
この子のしゃべり方とか仕草とか、自分がフィオナの立場だったら相当ムカつくだろう・・
でもこういうシーンもすべて、ある種の「差別」の物語だよね。
フィオナは年齢・病気。
マダム・ラローリーを切り刻んだマリー・ラヴォーの物語は人種差別。
ナンは障害への差別。 ナンの彼氏的なトナリの好青年は幼児虐待被害。
今回は同性愛がまだ出てきていないけど、こういう話を笑い話にしてしまうのも
アメリカンホラーストーリーの凄いところだ。
魔女学園の園長コーデリアがフィオナを殺した後の相談をするシーン。
コーデリアとミスティ・デイ、マディソン、ゾーイ、そしてナンが話すシーンだ。
ここでナンが私にもスプリームの資格がある!と語った時、コーデリアはやんわりと反論、
マディソンは思いっきりコケにし、ゾーイはシカト。 ミスティ・デイは聞きもしない。
怒って飛び出していったナンだけど、残されたマディソン、ゾーイ、ミスティ・デイは、
全員ブロンドの白人、しかも美人(笑)。
でもわざわざこんなシーンを作ったということは、もしかして次期スプリームはナンか?
今回は人の心を読む以外の魔法も使ってたし。
魔法といえば、フィオナの人を操る能力は最強だよなぁ。
今回も殺人現場に堂々と入っていき、警官たちを下がらせる。
前にはメディソンが起こしたバスでの殺人事件の捜査に来た刑事に対し、
操った上に、グラスに「ペッ」とかいってツバを吐いて飲ませてた(笑)。
やっぱりヒデー女だな、フィオナは。
もうちょっとボロクソにやっつけてやったほうが良かったよ。

このブログの記事を書いています。海外ドラマを一緒に楽しみましょう!
コメント