前回がすごく面白かったブル2。
それなりの人気海外ドラマが回を重ねていく過程のどこかで、「ガツン!」と面白くなるパターンはかなり少ない。
しかもそのほとんどは単発で終わる。さあブルはどうなる?という今回。
結果から言うと、今回も期待以上に面白かった。
今まで完全な人気先行だと思っていたブルだけど、前回と今回と2話連続でとても面白いストーリー、さらにキャスティングと演出もかなり楽しめ、ドラマとしての完成度もかなり高かったと思う。
あらすじ
TACの元社員で、現メッセンジャーの男性(サイモン)が飛び降り自殺するシーンから始まる。
サイモンはTACというか、BULL / ブルのレギュラーメンバーのケイブルの元彼。
4ヶ月前、サイモンはTACに連絡無しでいきなり辞め、ケイブルともそれっきり音信不通・・
そんな彼がメッセンジャーとして偶然TACに現れる。その後、すぐに飛び降り自殺するのだけど、あまりに不審なサイモンの行動に疑問を持ったケイブルは、サイモンが製薬会社の新薬テストの治験者だったことを調べ上げる。
ケイブルはこの新薬テストとサイモンの自殺に因果関係があると確信。彼の両親と共に、製薬会社を相手取って訴訟を起こす事に。
ケイブルに懇願され、渋々この仕事を受けるブル。
とりあえず製薬会社との打ち合わせをセッティングし、ベニーを従え相手の本社に乗り込むと、そこには明らかにブルに敵意を向ける美人が待っていた。
ブルの存在に相手はビビり訴訟を避けるだろうと考えていたブルだが、相手は全くビビっていないどころか、喜んで裁判で受けて立つと。
そしてこの美人、実は弁護士ではなく裁判科学を駆使するブルの同業者だった・・
今回のゲストはアーチー・パンジャビ!
ブルと同じ裁判科学を駆使するライバルは、あのグッド・ワイフのカリンダ、アーチー・パンジャビ。
アーチー・パンジャビが演じるアルティ・キャンダーはブルと同じ裁判科学の専門家。
そして裁判科学の専門家として、ブルより自分が上という自負を持つ自信家。
もう登場した瞬間からカリンダなんだよなあ。
アルティ・キャンダーもカリンダ同様、有能さがにじみ出ていて、只者ではない存在感を出している。
アーチー・パンジャビは法廷物が合うのだろう。
ブラインドスポットのキャラより、このブルの役のほうが断然彼女の良さが出ている。
自信満々で鋭く攻撃的で有能な女性、こういうキャラがアーチー・パンジャビにはピタリとハマる。
そしてそれが法廷物だと、さらにそのカリスマ性を増す。
ブルの脚本はいつもひとひねりある
海外ドラマでこういう有能なライバルが現れるパターンで多い展開は、まず主人公がコテンパンにやられるが、最後には逆転するというものだと思う。
ところがブルはそうはしない。
まずアルティ・キャンダーに戦略を読まれているはずのブルが先に仕掛ける。
アルティ・キャンダーが読んでいるであろう陪審員選びを逆手に取る戦略をブルは選択。
ここでアルティ・キャンダーは混乱する。
この戦略、ベニーにはアルティ・キャンダーに対抗するためにブルはミエを張った!と指摘されていた。
自分も途中までそう思ったし、多くの視聴者がそうだっただろうし、アルティ・キャンダーもそう分析していた。
ところが結果的にブルの戦略は的中だった。*これがブルのミエだったのか?壮大な戦略だったのか?はこの時点では不明。
ただ裁判が始まると、これが見事に逆転する。
彼女は同業の先輩でもあるブルを熟知していて、裁判では常にブルに先行する。
この辺のアルティ・キャンダーは、まさにカリンダ。
グッド・ワイフの裁判でカリンダが登場すると裁判が動いていたが、このブルでの彼女もそんな感じだった。
面白いと思う、でも今回のは裁判科学?
今回のストーリー、すごく面白くて思いっきり入り込めた。
でも、微妙に??と思うこともある。
ブルは裁判科学の専門家。
TACはブルの戦略を基に、陪審員の心理を自分たちの側に持っていくサポートをする。
そして実践するのはTACの専属弁護士のベニー。
ということでブルの手法は本来、ブルの戦略をベニーが実践しTACがそれをサポート。
ブルは法廷で実際に指揮を執り、ベニーはTACの情報とブルの判断で裁判を戦う。
これが不動のパターンのはず。
ところが今回のブルは全員がグッド・ワイフのカリンダ(調査員)のような仕事をしていた。
まるでTACがカリンダで、ベニーがアリシアに見えた。
これはブルがグッド・ワイフを意識したというより、アーチー・パンジャビの存在感からそう見えただけなのだと思う。*たぶん
でも今回の一話は、裁判科学で裁判を戦ったのではなく、普通に調査員が集めた情報を弁護士が切り札に使い戦った話だったと思う。
まあ別に面白ければなんでもいいのだけど、今回の一話を見ていて、このドラマの裁判科学という設定が手狭というか邪魔になってきたような気がした。
もしかしたらブルは、普通にリーガルものとしてやっていったほうが面白いのかもしれない。
主役が裁判科学を使う法廷物。あまり設定にこだわらず、そういう作り方のほうが面白いのかもしれないと感じた。
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