今回のブルは、ブルが駆け出しの心理学者だった頃、クリニックを共同経営していた旧友(Dr.ベナンティ)の裁判を助ける話。
この裁判、ベナンティの患者だったある男が大手企業にクビにされる。この男は会社経営者を恨み、会社に侵入し経営者2人を射殺して自殺する。
この時、殺された経営者の奥さん(アナベル)がこの裁判の原告。
経営者の奥さんは元々ベナンティの患者、しかもこの奥さんが犯人にベナンティを紹介していた。
その奥さんが、ベナンティが通報義務を怠ったとし告訴した。
争点は、心理学者に過失があったのか?
このベナンティの過失だけど、日本人からするといまいちピンと来ない問題だと思う。
そんな事で医師が告訴されてたらキリが無い!と考えるところだろう。
それは置いておいて、この過失には争点が3つある。これが揃った場合、心理学者は警察への通報義務が生じる。
- 害する相手の名前を出す
- 具体的な犯行計画
- 犯行手段
反対に、原告はベナンティがこの3つを知っていたのに通報しなかったと証明できるから告訴したということになる。
ベナンティを弁護するのはベニー。
ベニー達TACの戦略は、当然この3つの要件を満たさないことの証明をすること。
心理学者は、「患者のプライベートまで監視しているわけではない」という当たり前の主張がベニー(TAC)の戦略だ。
だが裁判初日にブルとベニーに激震が走る。
なんと犯人の男が犯行4日前に射撃練習をしていた事が判明し、さらにベナンティが患者に射撃練習を薦めていた事が分かる。
ブルはこのベナンティのことを、誠実な心理学者だと言っていが、この辺りからベナンティの行動になんとなく違和感を感じるようになる。
ドノバンはなぜブルに罪を告白したのか?
ここまでの流れから、こういうケースではどういう裁判が展開されるのかすごく興味があった。
シンプルにブルがどうやって勝つのかな?なんて思って見ていたが、ここから全く別の展開が始まった。
なんとベナンティは犯人に銃まで渡し、犯行を誘導していた事をブルにだけ告白した。
そしてこの理由がバカらしい。
ベナンティはアナベルに惚れているが、彼女は既婚者。
なのでダンナを排除してアナベルを自分のものにしようとしたとのこと。
ところがアナベルは全くベナンティに興味なし。
全てはベナンティの妄想で、彼は完全なサイコパスだった。
ここで疑問がいくつか出てくる。
まずはベナンティがなぜブルにこの告白をしたのか?
これに関しては特に解説は無かったので、最初は??だった。
一応、銃の件をブルに詰められたということはあるが、それにしても全てを告白する理由にはならない。
でももう1回見返してみると、ベナンティはブルに守秘義務の事を忠告したかったからのようだ。
ブルはいずれベナンティが主導した犯行だと気が付く。
その時に自分に反する行動に出ないように、守秘義務の件を忠告し釘を差したということ・・・・かな?
おそらくそうだと思うが、たぶんそうだと思う。いやもし違うなら、誰か教えて!
ブルはベナンティがサイコパスだと気が付かなかったのか?
もう1つ、旧友がサイコパスだと、ブルは今まで全く気が付かなかったのだろうか?
これも大きな疑問だ。
サイコパスというのは自分を隠すのが上手いので、本人が隠すつもりなら普通はわからないと思う。
だからこそのサイコパスなのだけど、ブルは心理学者だ。
その片鱗ぐらいには気づいていないとおかしいような気がする。
ん….ここはどうなんだろう?
被告弁護チームが原告と組んで被告に自白させる
最終的には、守秘義務がライセンスまでに及ぶベニーを抜きにしたTACのメンバーがアナベルと組んで、ベナンティに自白させる罠を仕掛けた。
これが成功し、ベナンティは逮捕された。
今回はドラマとしては面白かったけど、あまりにブルが聖人すぎてイマイチ楽しめない気もしたなあ。
今回のブルを見ていて、ブルはファミリー向けを意識しすぎているように感じた。
ここ数年で歴史的な大ヒットドラマといえば、ブレイキング・バッドやゲーム・オブ・スローンズ。
これらのドラマは、人間の汚い部分を躊躇なく描いている。
きれいなところだけを見せるのではなく、人間の悪い部分をたっぷり見せている。
社会の厳しさとか理不尽さとかをさらけ出すことで、視聴者にリアリティを与えているのだと思う。
まあ、ブレイキング・バッドもゲーム・オブ・スローンズもケーブルで、BULLはキー局という大きな差はあるだろう。
でもNCISくらい、悪を描いてもいいのかな?と個人的には思うな。
BULLは法廷物だけど、基本的に刑事事件(犯罪)が多いことだし。
ただ一貫しているというのは評価すべきなんだろうな。
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