海外ドラマ「メンタリスト S6 E11 / 白線」
レッドジョン後のメンタリストがどうなるのか?
ここはすごく興味深いところなんだけど、現実を見るとメンタリストは次シーズンで終了している。
ということは、あまり振るわなかったんだろうということは分かる。
ただし、レッドジョン編が決着する前からメンタリストの人気は落ち気味で、そのテコ入れとしてレッドジョンの正体を・・というのがここまでの流れだったので、ここはある意味仕方がない。
今回のメンタリストはレッドジョン殺害などの件で手配されていたジェーンが、FBIのコンサルタントとして再出発するストーリー。
レッドジョン殺害の後始末で何話か消化する必要があったけど、前回である程度ソレが精算され今回が再出発第一話の位置づけになる。
レッドジョンの件全てが片付いたわけでは無いけど、今回はその件について誰も触れなかったし。
ストーリーは、ギャングによる捜査官殺害事件の捜査なんだけど、謎解きの面では結構凝っていた。
殺害されたギャングの大ボスは賢くて非情。
ただし全く自己顕示欲がないというところが過去の大ボスとは大きく違う。
そこに目をつけたジェーンが・・・
こんなストーリーにいろいろなコメディ要素が加わって、個人的にはすごく面白かったと感じた。
今までのメンタリストも毎回レッドジョンの話をしていたのではなく、こういう一般の捜査が90%を占めていた。
シリーズ当初ではそんなレッドジョン編でないエピソードもすごく面白くて斬新に感じていたけど、いつしか視聴者に飽きられてしまった。
それが視聴者数に現れ、打ち切りという結果になったんだろうとは思う。
でもファンとして見ると、このくらい凝った脚本と演出をしてくれれば飽きたなんてことは少しも感じないね。
とりあえずレッドジョン前との変更点で、ヴァンペルトとリグスビーが去っていった。
この2人に関しては最近全く活躍できず、さらに新鮮さもなくなっていたので、まあ納得。
もちろん今まで(特にシーズン1と2)この2人がいたから楽しめたというのはある。
というか、2人の存在感が薄れたのは本当に残念。
でも力を発揮できなかったのだから仕方がないだろう。
逆に生き残ったリズボンとチョウ。
リズボンは当然としても、チョウはCBIからFBIのに転職したというのにその存在感は相変わらず。
こういう設定変更でもキャラクターの良さは十分に伝わってくるし、ジェーンとの相性もいい。
彼を残したのは、とてもいい選択だと思う。
そして加わったメンバーは、FBIの責任者アボット、捜査官のキム、そして分析官のワイリーの3名。
この3人がヴァンペルトとリグスビーの穴を埋める役なんだけど、今のところその役割を果たせていると思う。
皆個性的だし、キャラ設定も上手くいっている。
特にジェーンの新しいボスのアボットはイイね。
FBIらしく厳しく、「交渉はしない!」みたいな態度、そしてジェーン相手でも隙を見せず強引なところもある。
この設定はラローシュに少し似ているね。
この新しいボス、「デニス・アボット」を演じているのは、ロックモンド・ダンバー。
ロックモンド・ダンバーといえば、プリズン・ブレイクのCノートだよね。
今はあの時より少し太ったけど、いい感じに貫禄が出て来た。
彼にはCノートのキャラより、アボットのほうがあっていると思うな。
それから今回のエピソードでいえばゲストが目立っていた。
それはもちろん犯人のクリスタル・マーカム役「ブリアナ・ブラウン」。
ブリアナ・ブラウンといえば、キュートなブロンド美人なのであちこちの海外ドラマのゲストにひっぱりだこの女優。
個人的にはホームランド・シーズン1最初の頃に、中東の王子の相手役アメリカ人として出演していたのが印象に残っている。
この時もルックス重視な役だったけど、緊張感のある演技もすごく光っていた。
今回の役ではジェーンとデートするシーンやそこまでのやりとりが面白おかしく演出された。
ここにジェーンと微妙な関係にある、リスボンとキムを絡ませるのは面白かった。
こういう演出はパトリック・ジェーン(サイモン・ベイカー)の得意とするところだ。
今回のようなエピソードが続くなら、最後まで楽しめると思う。
今後は期待薄なのかな?なんて考えていたけど、これなら反対に最後まで楽しみに見ていけると感じた。
やっぱり海外ドラマは、「打ち切り=面白くない」という先入観を持ったらダメだね。
このブログの記事を書いています。海外ドラマを一緒に楽しみましょう!
コメント