海外ドラマ「アフェア2 情事の行方 エピソード1」
シーズンがかなり面白くて続きが気になっていたアフェア 情事の行方のシーズン2がWOWOWで始まった。
シーズン1では、主人公のノアとアリソンの出会いから恋愛への発展、両者の家族の問題、そしてナゾの交通死亡事故(事件?)の解説を主に描いていた。
そのところどころに挿入される「ナゾの事故」、いや「ナゾの事件」の真相と、その影響がシーズン2のおそろくは主題になるはず。
オープニングはノア編から。
今シーズンも2人の登場人物の各視点で、2パートに分かれる手法を採用するみたいだ。
今回はノアとヘレン(離婚協議中の妻)の視点。
ノアは家族の家を出て、NY・コールドスプリングのコテージに引っ越していた。
コテージといってもかなりのボロ屋で、古くて故障だらけの相当なポンコツだ。
コールドスプリングというと、NYでも郊外中の郊外というか(笑)、NYの中の保養地みたいイメージがなんとなくある。
ノアのコテージはハドソン川のほとりにあるんだけど、下流なので当然川幅は長大。
流れはとても穏やかなので、一見湖畔のリゾートみたいにも見える。
小説家のノアにとって執筆に最高の環境とも言えそうだけど、このボロさは都会ぐらしだったノアには相当堪えているみたいだ。
今回は編集者とのミーティングがオープニンシーンにあったけど、それなりに執筆は順調、前金はまだ全額支払われていないらしいけど、経済的にはそれほど困っているわけじゃないようだ。
ただし、離婚協議で親権を得るには子供が住める環境、要するに広い家に住む必要がある。
ノアとヘレンには子供が4人いるからねぇ、最低でもリビング+各子供部屋+自分の部屋で5LDK以上が必要なのかな?
ノアが親権を得るには、ヘレンの家(子供の家)のそばに引っ越す必要があるから、NYの都心でその広さだと20万円以上はしそう。
NYといってもアメリカだから広さ的には珍しくないと思うけど、問題は家賃だよね、実際は30万円ぐらいはしそうな気がするな。
ということで、現在に限れば経済的に厳しいノア。
裕福な家庭に生まれ、新たな彼氏(ヘレンとノアの親友)は超リッチというヘレン。
この2人の視点でストーリーを語る時、一番面白いのは2人のお互いを見る目。
これはノアとアリソンではあり得ない、長年うまくいっていたはずの夫婦の本音みたいなのが見えて面白い。
ノアは裕福なヘレンに対し、売れない作家の稼げない自分に対し劣等感を持ち、それをずっと気にして生きてきた。
逆にヘレンは、ノアが稼げない事も承知の上で、特に問題視していなかった。*ただやっぱり少し見下していたのが今回わかったね。
そんなヘレンが、まさかノアに離婚を告げられるとは・・
この辺の演技は、2人はとてもうまかったと思う。
そういえばリッチなヘレンが、ノアが子供に会えるために生活費(家賃)を援助すると申し出ていた。
ん?と思うシーンだけど、この2人は離婚調停で揉めていないんだよね。
協議するべきことは一つ、ノアが親権を得るに必要な収入。
この関連シーンで一番興味深かったのが、さっきのヘレンがノアを援助すると告げたシーン。
このシーンはヘレンの視点なので、ヘレンの本心が出ている。
ここでヘレンは、足りない分はヘレンの金ではなく親が出すと言った。
ヘレンの親と反りの合わないノアはもちろん猛反発する。
でもこのシーンのヘレンの本心は、援助は親ではなくリッチな彼氏からと考えていたっぽい。
ヘレンと新彼氏のシーンでは、ヘレンは彼の嫌なところばかり目がつき、おそらくはノアが良かったな・・なんて心のなかで思っていたはず。
ところが金の現実的な話になった途端に、嫌なところばかり目がつく新彼とこの先もうまくやっていこうという心理が見える。
パーティー後のシーンもそんな感じだった。
ところがラストシーンでは、ヘレンは自分が雇った高額弁護士とともにノアの面会に現れる。
???というシーンで終わったけど、これって結局ノアを取り戻すことを選んだということか?
それとも、スコッティの死にヘレンが何らかの形で関わっているのか?
このアフェアは、不倫を描いているけど本題はサスペンスという基礎がある。
ところがサスペンスが煙に巻かれているというか、全貌がなかなか見えず、その周囲のストーリーがどんどん進行していく。
サスペンスじゃないサスペンス、ミステリーなんだけど犯罪の動機も見えないし、犯罪によって誰が何を得したのかも見えない。
この辺は計算し尽くしたんだと思うけど、なかなか良くできていて毎回とても興味深く見続けることが出来ている。
次はさすがに事件の真相の一部ぐらいは見えてきそう。
期待大だ。
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