海外ドラマ「アメリカン・ホラー・ストーリー 怪奇劇場 E4 / ハロウィーンの呪い後編」
そうそう、今回もエドワード・モルドレイクの話だ。
ハロウィーンの夜にフリークショーを行なうと、どこからか現れフリークの一人を連れ去るという、後頭部にも顔を持つ伝説の亡霊、エドワード・モルドレイク。
そうなんだ、まだ彼は誰も連れていっていないんだよね。
そして前振りにもあったように、当然エルサの前にも現れるはず・・
結果的にはモルドレイクはエルサの前にも現れ、エルサの最も恥の部分、闇の部分を聞き出し、一度は彼女を選んだ。
ところがそこに別のフリークショーの音楽が聞こえてきて、モルドレイクはエルサを残して消えてしまう。
この演出でわかったのは、エルサが過去にベルリンに住み、そこでSMなどSEXショーに出演していたこと。
そこで「残虐ショー」の餌食になり、両足を切断され失った。
そしてエルサの内面をえぐる演出はお見事だった。
まず彼女が一流ぶっていること、自分をスターだと言っている(または信じている)という今までの振る舞いは、やはり全てが彼女の妄想だった。
この妄想が、脚の切断事件によってSEXショーすら務まらなくなった自分の、いつしか精神的な支えになっていたとのこと。
そしてエドワード・モルドレイクが最終的に連れて行ったのは殺人ピエロだった。
そうなんだよね、アメリカン・ホラー・ストーリーは今までのシーズンでも、そこまで大活躍したキャラが突然いなくなるという演出を連発している。
いなくなるというか、そこまで主演級だった登場人物をあっけなく退場させるんだよね。
凄くもったいない気もするこの展開だけど、いつもすごく深いストーリーと関連しているので仕方ない面のほうが強い。
今回で言えば、殺人ピエロとエルサの関係。
ピエロは殺人者で、善悪の判断がつかないある種のフリークだった。
ピエロとエルサが共通するのは、共にある程度の年齢を過ぎた後に後天的な理由でフリークになったこと。
悪人に騙され、今の生活になっていること。
そして今の生活から開放されたいと、心の底で想っていたこと。
モルドレイクは、一度は選んだエルサではなく、最終的にピエロを選択した。
ピエロはモルドレイクの長い歴史の中で、初めて「顔」を泣かせた男になった。
モルドレイクの前では、誰もが最後に自分の罪を告白すると言っていたけど、そういう者を連れて行くというのは、やっぱりモルドレイクは地獄の使者みたいな役割なんだろうね。
レグバは悪魔みたいな感じだったけど、モルドレイクは地獄の番人か地獄専門の死神みたいな感じかな?
ただそれでも、今の生活よりモルドレイクの元のほうが良いというのは、フリークの生活がいかに辛いかを表現しているのかな。
それにしても、やっとフリークとピエロの接点が判明したのに、その途端に退場かい(笑)。
退場といえば、あのメイドさんも、あまりにもあっけなく退場・・・
強烈な個性で楽しませてくれたメイドさんだけど、2代目殺人ピエロにサクッと殺られてしまった。
そうか、今回のアメリカン・ホラー・ストーリーで最悪の悪魔になるのは、どうやらダンディーのようだ。
一人殺って味をしめたダンディーは、連続殺人鬼になるだろうね。
もともとサイコな彼だから、こうなるのは時間の問題だったけど、あの幼少時(おそらく生まれた時)からつながりのあるメイドを殺した事で一気にサイコパス傾向が加速するだろう。
これは無差別に殺しまくって、怪奇劇場のメンバーのせいにするという展開かな?
ちょうど今回はジミーこと、ロブスター男がピエロに捕らえられていた人質を救った。
でもあのイカれダンディーがサイコ一直線な感じからして、そのパターンが濃厚。
ただ最悪の悪魔といえば、マギーの相方の男もいる。
あの男がついに怪奇劇場にやってきた。
しかもなぜか、ハリウッドのスカウトを名乗って。
なんとなくイイ人間にも見えるマギーだけど、やっぱり相方にエルサの情報を送っていたんだねぇ。
マギーについては、イマイチ善悪の判断がつかないんだけど、もしかするとジミーを選んで相方と決裂なんていうストーリーが展開されるのかも。
そして今回を見ていて何となく思ったのは、アメリカン・ホラー・ストーリー怪奇劇場のラストシーン。
やっぱりエドワード・モルドレイクなのかな?
エルサの最後がモルドレイクの元に行けることになるのか?それとも本当の地獄に落ちるのか?
モルドレイクが連れて行きそうなのが多すぎて、ここは難しいところだ。
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