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BULL / ブル 法廷を操る男 S1 E17 / マネーゲーム

BULL / ブル 法廷を操る男 BULL / ブル 法廷を操る男

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今回のBULL / ブル 法廷を操る男は、チャンクの遠い知り合いの女性(小学校教師)が、全財産・約200万円を投資詐欺で失ったので取り戻そう!という話。

ブル(TAC)が扱う案件は数百万ドルクラスがほとんどなので、この少額訴訟は珍しい。

なんでブルは受けたの?の理由は、同情的なものではなく、集団訴訟に出来ること、そして被告の「ブラニガン信託(米大手銀行)」とブルには何らかの接点があったことからだった。

 

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なぜブルはこの依頼を受けたのか?海外ドラマを見て経済を知ろう!

今回の件のポイントは、ブラニガン信託が大手の銀行、しかも信託銀行だというところ。

普通こういう投資で問題を起こす銀行といえば、投資銀行が普通だ。

というか銀行じゃなくて、OOファンドとかだよね。

ところがお堅いはずの信託銀行が、積極的な電話勧誘で低所得層をターゲットにし、破産者を続出させている・・こんなところにブルは目をつけたんだろうと思う。

よく言われることだけど、アメリカ人はよく投資をする。

最近日本でも仮想通貨への投資が話題になったけど、アメリカ人の投資はもっと社会に浸透していると思う。

この投資(資産を増やす行為)が浸透しているというのは、資本主義の国では結構重要で、この金額によって国内の産業が強くなったり弱くなったりしたりする。

日本は国内・日本人(特に個人)からの投資がすごく少ない国だ。

これはある意味、日本の国内企業が資金を調達しづらいといえるので、外国企業との競争で非常に不利になる。

まあ、日本株には海外から投資があるからなんて言う人もいるだろうけど、アメリカは海外からも国内からも投資があるんだよね。

これもよく言われるけど、日本人は全く利息がつかない銀行になぜ資産を預けるのか?

投資すると資産が減る可能性があるというのがこの疑問への答えだと思うけど、個人的にはそれより日本人の根底にある「金儲け=悪」という意識だと思うな。

これはあと20年は変わらなそうだから、まあ日本人の投資はそうそう増えないだろうね。

 

日本の現状

この投資が増えないというのは、日本にとってよくないこと(裕福になれないこと)なんだけど、日本人ほど自国の経済を分かっていない国民も少ないと思う。

だいたい日本人の場合って、国はすごい存在と思う人が多すぎる。

家族(家)が集まって町や村になり、それが集まって市や都道府県になり、それが集まって国になっているだけ。

だから国の経済を考える場合、自分の家に置き換えると現状がよく分かる。

 

例えば20年後、日本人で年金を貰う人は年金を払う人より断然多くなっている。

その時に、年金を貰う人の額は年金を払う人の額より断然多い。

これ普通は制度が破綻していると思う。払う人より受け取る人が多い時点で相当ヤバイのに、その受け取る額が払う額の数倍というのは末期どころじゃない。

もちろん国は年金の収入以外にも税収があるから・・と思うところだけど、この若い人が減り高齢者が激増するというのは、税収も加速度的に減るということになる。

さらに日本は人口自体も減っているので、この貧しさに向かうスピードは多くの日本人が考えるより10年ぐらい早いんじゃないかと思う。

 

まあ若い人が払う年金額は増やされるだろうし、年金受給者に支払われる額は減らされるだろう。

ただこの場合も、年金受給額を減らすというのは難しいと思う。

なにしろ年金をもらう年代が人口比率で一番多いということは、選挙で投票する年代の人口も一番多いということだ。

当然こういう法改正をしようとした政治家は落選する事になる。

そりゃそうだよね、高齢になれば年金以外に収入が無くなる人は多い。その年金を減らすなんて言われたら、そんな政治家に投票する訳がない。

じゃあどうするか?というと、アメリカみたいに移民を受け入れるというのが一番早い解決法だ。

ところがやはり、この日本で移民を受け入れようなんて法改正をしようとしたら、その政治家は確実に落選する。

正直、日本人は今の自国の経済状況を知らないと、20年後に大変な時代を迎えることになると思う。

もしこの状況が一変するとしたら、日本から突然原油みたいなものが大量に発見され産油国になるとか、誰にもコピーできない代替エネルギーエンジン搭載車を開発するとかかな?

でもコピーできないというのは長くて数年だろうから。産油国になるしか無いか・・・ または移民を大量に受け入れるか・・

 

ブラニガン信託の詐欺手法

BULLに話を戻すと、このブラニガン信託の詐欺手法は現実ではありえないと思う。

この手法を簡単に説明すると、

  1. ブラニガン信託が底値の小型株を少しずつ買い集める
  2. 電話勧誘で多数の客にこの株を推奨し買わせる
  3. 株価が上がり始め、電話勧誘で客の獲得が困難になった頃に保有株を売却
  4. ブラニガンの大量売却で株価は暴落し客は大損する

と、こういうもの。

これはどんな国でも通用しないような株価操作でしょ。

こんなのが証券取引委員会にバレないワケがない。

ここの設定は分かりやすいようにしたんだろうけど、もう少し違う設定のほうがリアリティがあったように思うな。

 

ブランドには要注意

このブラニガンの詐欺(株価操作)だけど、多くの人が騙された一番の理由は、「ブラニガン信託」というブランド力だった。

この株価操作の手法はありえないように思うけど、このブランド(看板)を利用した詐欺的な手法というのはよくあるし、ヤラれる可能性は高いと思う。

最近の日本でも、そこそこ名前の売れていた旅行会社の件があったし、もっと最近なら晴れ着のレンタルの件なんかもそうだよね。

よく聞く名前だから、金だけ払って何もない!なんて誰も考えない。そしてここがこの詐欺の一番厄介なところだ。

今回のBULLの場合でも、強力なブランド力を背景にした大企業VS社会的力のあまりない低所得者層という図式だった。

こういう図式の場合、多くの人が泣き寝入りする。

そんな大企業を相手に裁判なんてしても勝てるわけがない、という意識に誰もがなってしまう。

だからこそ、この集団訴訟というのは意義が大きい。

特にアメリカでは懲罰的賠償というのがデカいので、いかに大企業といえ簡単にブランド力を使って悪事を行えなくなる。

日本の場合、悪党が得をするとは言わないけど、罰則が甘いからこういう悪事が後を絶たないというのはあるように思うな。

この辺もアメリカの方が、制度もその使われ方もはるかに成熟している。

ま、どっちにしても、ブランドを信用過ぎるのは良くないね。

 

ベニーはどうなる?

ベニーは検事時代の裁判の件で窮地に立たされている。

その件とは、過去の殺人事件の裁判で、どうやらベニーは無実の男を刑務所に送ってしまったっぽい。

まだ詳細は不明なんだけど、この男はもう9年も刑務所にいるそうだ。

この件でベニーが召喚されることになった。

ベニーの態度からして、その追求を恐れているというより、良心の呵責があるみたいだ。

現在、唯一その事を知っているチャンクも言っていたけど、なんでベニーはその件をブルに相談しないのかな?

まあたぶん、ベニーはブルにそういう弱さ的な面を見せたくないからだろうけど、こういう時にブルは頼りになりそうな雰囲気があるよね。

彼なら部下を見捨てるようなことはあり得ない、そんな信頼感はここまでの17話で伝わってきている。

ブルとベニーの関係というのは、友人のようだけど上司と部下としての十分な信頼関係が出来ている。

仕事上で、こういう関係というのは理想だと思う。

ストレス無く、尊敬も出来、仕事に情熱を傾けられる。

現実には難しいから、ドラマを見て楽しむとしよう!

 

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