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BULL/ブル2 法廷を操る男 E2 / 死ぬほど愛してる

BULL / ブル 法廷を操る男

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ブルシーズン2の初回だった前回は、前シーズンとは明らかに違う新しい面を見せて成功した。

そして今回は第二話。

最初に第二話を見た感想を軽く書くと、やはりブルはシーズン2になってかなり大きな変更をしてきたとハッキリ感じた。

 

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シーズン2のブルは、シーズン1より断然面白い!

特に大きな変更点は、ストーリー展開。

シーズン1のようにブルの仕事の目新しさの強調や、少年漫画並みの正義感シーンはカット。

代わりにエンターテイメント性を保ちながら、骨太な裁判シーンを主体とするストーリー展開に変わってきた。

Dr.ブルは弁護士ではないけど、今回のストーリーなんか見ていると、かなり本格的な裁判シーンが楽しめた。

今回は、脳腫瘍で余命わずかな少女と、その恋人のストーリー。*少女が手術を拒否し自殺した理由は、その手術で2ヶ月の延命が可能だが、前頭葉を切除するので人格や記憶は無くなってしまうから・・

この少女(エミリー)が最期に彼と会い、そのまま自殺。自殺の際に、怖くなったのか?不安になったのか?彼女は注射を一緒に押してくれと彼に頼む。一度は断った彼だが、彼女の揺るぎない意志に動かされ協力する。そして少年は殺人罪で逮捕される・・・

 

裁判科学、ブルの心理分析が面白い!

まあストーリー的には、ありふれていると言っていいと思う。

でも、かなり劣勢だった裁判を逆転するブルの筋書きがとても面白かった。

ブルが裁判の戦略と陪審員選びの戦術を語るシーンとか、最高だったな。

ブルの戦略は、陪審員の多数を占める可能性のあるカトリック教徒に、自殺を禁じる宗教と今回の裁判を切り離して考えさせるというもの。

この陪審員選びの手法が、シーズン1よりすごくわかりやすくなっていて面白かった。

シーズン1では、ブルの陪審員選びの際にする質問とか、意味不明でわかりにくかった。

なんでその質問?それで何を判断する?というのが、とてもわかりにくくて楽しめなかった。それが今回は、「ああ、そういう質問で判断するのか・・」ととても納得できた。

これは大事だよね。このわかりやすさは、視聴者がストーリーについて来れるか?来れないか?の分岐点にもなる。

 

心理学者、Dr.ブルのセリフが秀逸

あと今回のBULLは、ブルのセリフがとても良かったと思う。

特に気に入ったのが、「絶対的なものに安心感を見出す人がいる」「確実性を重視する人が多い」というやつ。

アメリカ人にも多い、ルールを盲目的に信じるタイプ。過去の誰かが決めたルールを絶対と信じ込んで、真実を見ることすら考えない人が多い・・

このタイプの陪審員を忌避するというのがブルの戦術。

このタイプは日本に多いよねえ。芸能人が浮気した!とニュースになれば、殺人鬼でも相手にするかのように非難。謝罪を強要(笑)。

ブルにとって陪審選びは仕事なので、こういうタイプがどうこうと言ったわけではないけど、その後の展開を見ると、物事の真実を見ることの大切さを説いていたと思う。

少なくとも自殺したエミリーと、逮捕された少年はそういうタイプでは無かった。

そしてエミリーと同じ病気だったチャット仲間は、手術を選び、生きてはいるが廃人同然・・

こういう大人の演出、視聴者に想像させる手法はすごく楽しい。作る方は難しいのかもしれないけど。

 

シーズン2はベニーの弁論がすごい!

前回も書いたけど、シーズン2はベニーの弁論シーンが充実している。

ベニーを演じている、「フレディ・ロドリゲス」は本当にいい俳優だと思う。

この人には個性がある。ピンチが似合うというか、劣勢な演技が合うタイプだと思うけど、ブルのシーズン1の途中から熱い弁論シーンがすごくいいね。

特に今シーズンは抜群にいい!

エグゼクティブプロデューサーでもある、マイケル・ウェザリーが重用しているのか?

フレディ・ロドリゲスは、過去に何度も良い演技を見せてきたけど、このベニー・コロン役は彼のキャリア最高の役なのでは?と思う。

彼の活躍と素晴らしいストーリー展開、今までBULLが何で人気があるのか?なんて思っていたし、ディノッゾを見たい人が見ているだけなんじゃないか?とも思っていたけど、シーズン2のBULLはすごい大作になっていると思う。

ディノッゾを見たいがためにシーズン1を見ていたけど、もしシーズン1で挫折してたら、人生の損失になるところだった(笑)

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